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2013/03/23

『和菓子のアン』 坂木司


読書メーターで話題になっていたので読んでみました『和菓子のアン』。『シンデレラ・ティース』みたいなお話かな?と思っていたら、やっぱり『シンデレラ・ティース』から恋話を引いた…それでいてとても甘いお話でした。

何となく始めた和菓子屋さんでのアルバイト。デパ地下という場所柄、やって来るお客様は千差万別。その中には不可解な行動や不可思議な言動を繰り返す人もいて…という有りがちな舞台設定ですが、物語に添えられる和菓子の蘊蓄というか和菓子トリビアがまさに「いい味」出してるんですよね。

ミステリとしては表題作の「和菓子のアン」が一番良かったかなと思うけれど、正直、謎解きよりも和菓子に関する描写の方が印象に残ってます。というか、美味しい和菓子が食べたい。大福よりは上生菓子をいただきたい気分。今ならきっとその和菓子にどんな趣向が凝らされていて、どんな風に楽しんだら良いか…最終的には美味しくいただけば良いのだけれど、とにかくいろいろ考えを膨らませつつ楽しいおやつの時間にできると思うのです。

そうそう、本作はアンちゃんに恋話らしい恋話を用意しなかったこと。それがとても良かったのだと思います。

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