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2013/03/11

『踊るジョーカー』 北山猛邦

引きこもりのニートだけれど推理力抜群の名探偵。坂木司を連想せずにはおれない設定の音野順シリーズ『踊るジョーカー』が本日のレビュー作。

収録されている謎は五つ。人が死ぬお話もそうでないお話もあるけれど、とりあえず「物理の北山」らしさはあまり見られないかな。表紙を飾る片山若子の柔らかい世界観がまさにぴったりの一冊で、推理の過程を楽しむといった読み方は相応しくないかも。

それならば、音野とその助手・白瀬の関係とか音野の内側=犯罪に対するスタンスやそれを解決できる自分の力をどう考えているのか…なんてのを読み解いて楽しもうかと思ったのだけれど。もしかしたら本人も考えていないのか気付いていないのか、あまり描写はない。それでも、流されているようにしか見えない音野が謎だったり犯罪だったりに真摯に向き合っていて、自分のできることをやろうとする優しい子だということはしっかり伝わってきました。

さて、この引きこもり二―ト探偵の未来は果たしてどんなものなのか、社会復帰(?)はできるのか、シリーズ続刊に期待です。

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コメント

作者が社会経験なしって時点で詰めは甘め?

ニート探偵という点が面白いんですが、推理は詰めが甘い気が・・・。
でも楽しめたので、続編も楽しみにしたいですね。
あと北山さんの作品で最近読んだのは
『猫柳十一弦の失敗 探偵助手五箇条』。
こっちは力が抜けていて、これはこれで良かったです。

北山さんの作品をネットで調べていたら、北山さんを詳しく解説してる
サイトを発見したので、貼っておきますね。
http://www.birthday-energy.co.jp/

投稿: tsuyo | 2013/04/09 22:00

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