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2013/03/19

『麒麟の翼』 東野圭吾


映画にもなった加賀恭一郎シリーズ『麒麟の翼』。加賀の所属は『新参者』と同じく日本橋、なぜ被害者は日本橋にいたのか…足を棒にして下町を巡り、忍耐強く捜査にあたる加賀が手にする事件の真相とは?

という一冊ですが、ミステリー色はあまり強くなく。ラストの方であれよあれよと犯人が明かされる感じで、ミステリーというよりは人情劇、刑事モノというよりは加賀恭一郎モノといった感じでしょうか。まあ、この加賀恭一郎モノというのも『新参者』あたりから描かれるようになった色なわけですが。

今回、加賀は従弟の松宮と捜査を共にしますが、私、この松宮に関する記憶がほとんどないんですよね。看護師の金森についても。どうやら『赤い指』に登場したようですが、加賀と父親との確執、そのあれこれを読者が知っている前提で描写されているので順に読むことをお薦めします。順に読んでも私のように綺麗さっぱり忘れてしまえば意味がないんですけれど。

加賀のキャラクタがシリーズ当初から比べるとかなり変わってきているな、という印象。昔はもう少し柔らかい部分というか、冗談のひとつやふたつは言えるスマートな感じだったと思うのだけれど。最近の加賀は実写化され、キャスティングされた阿部寛に敢えて近付けようとしている気がする。それに少し違和感を覚えます。

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