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2013/03/30

『僕と『彼女』の首なし死体』 白石かおる

読書メーターで見かけ、そのタイトルに惹かれて読んでみた第29回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作。

物語の始まりは僕=白石かおるが渋谷のハチ公前に生首を放置するシーンから。自宅の冷凍庫で首なし死体を保管し、終には話し掛けるという常軌を逸した行動を取る白石は一体なにを考えているのか…というお話ですが、もちろんサイコパスものではないのでその行動に意味はあります。

あるというか、その理由が直近に読んだ作品(ネタバレ防止、スクロール厳禁)と同じだったのであっさり推測できてしまい個人的に残念な読書に。白石を襲った襲撃者の特定も容易で、そうすると事件の全貌を見通したことになるわけですが…それでも白石に前に現れたふたりの協力者、その物分かりの良さには「?」でしたけどね!

だからこそ、それまでの「白石かおるとはどんな人物か」の描写だったことはわかるのですが。作者と主人公の氏名が同一という趣向は嫌いではないのですが、キャラクタ側が異常に持ち上げられていたりすると少し冷めますよね。そうする理由はあるのだろうし、それが巧いことトリックとして活きていると途端に嬉しくなっちゃうのですが。

ミステリとしての難易度は低いですが、破綻はしていないので楽しめる一冊だと思います。続編があるのかな?そちらも読んでみたいものです。

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