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2013/02/16

『闇の喇叭』 有栖川有栖

独立し、ロシアの統治下にある北海道と休戦状態にある日本で、禁じられた職業となった探偵、そんな探偵になろうとする少女の<始まりの物語>。

とりあえず、その世界観に唖然。実際の昭和史(WWⅡ)を改変して本作の世界観は作られているわけですが、現実を下敷きにしちゃって大丈夫?全く新しい世界観にした方が良かったんじゃないの?と余計なことが気になる次第です。でも、危うさと魅力って紙一重の表裏なんですよね。

作品のほとんど(半分くらい)はその独特な世界観と澱んだ空気の描写に使われているため、少女にとって<初めての>探偵としての活動はほんの少しです。それまで謎を解くための活動をしていたようにも読めなかったため、いきなり謎解きが始まって驚きました。けれど、謎の全てを少女が解いたわけじゃない…むしろ肝心なところで間違っていたり、罠に嵌められてみたりと少女にとって<初めての物語>はとても苦いものになったでしょう。

でも、あくまでもこれは少女が探偵になるための<初めての物語>。母親の行方も含めてシリーズのこれからがとても楽しみです。

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