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2013/02/01

『Another』 綾辻行人

 

アニメを観ていたので死者、トリック、結末…その全てを知った上での読書でしたが、その厚さが気にならないくらい充実した時間となりました。

呪われた三年三組、紛れ込んだ死者、死に近づく一年。否応なく「現象」に巻き込まれてしまった彼らにできることは、自らの身に死が降りかかって来ないことを祈るだけ…だったはずなのに。その年、主人公とヒロインがどんな風に「現象」を止めたのかを知ることに意味はないと思うのです。だってそこには、物語的ご都合主義ってやつが必要になってきますからね。意味があるのは「死者は誰か」ってことで、死者が誰かを知った上で読み進めた私は常時にやにやしっぱなしでした。結構あからさま…ですよね?知らないで読んで気付けたかって言われたら微妙ですが、描写はかなり大胆だと思いました。そして、記憶を消してもう一度読みたいと上質なミステリに出逢うたびに思うわけです。

あれ?これってミステリですよね?

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