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2013/01/21

『at Home』 本多孝好

愛して止まない本多孝好氏の「家族」をテーマにした作品集です。

描かれている家族の形は4つ。もちろんどの家族も「絵に描いたようなしあわせな家族」であるわけがなく、むしろそんな家族は世界のどこにもないのだと思いますし、そんな家族があったならそれはそれで異常なことだと思うのですが、とにもかくにも「普通とは違う」「歪さ」を自覚しながらも家族として生きている「家族」の物語なのです。

個人的なベスト、ラストのシーンで嗚咽が止まらなくなったのが表題作の「at Home」。どんな家族なのか…を詳らかにしてしまうとネタバレ以外の何物でもなくなってしまうので避けますが、ラスト、お父さんが土下座するシーン、その言葉にぶわっと涙が溢れました。家族の繋がりとは血の繋がりなのか、絆の繋がりなのか、記憶(想い出)の繋がりなのか…人によって解釈は様々だし、正解なんてないのだけれど、敢えて言いたい。あの5人は家族だ、と。そして、そんなことお前に言われなくてもわかってるよ、と返ってきそうな「at Home」がたまらなく好きです。

ところで。私が持っているハードカバーの装丁は黄色ベースのものなのですが、現在は違うタイプ(↑)に代わってしまったのですね。本多孝好と書かれた見慣れないものはなんでも買ってしまいそうになるので、この装丁チェンジは私にとってトラップ以外の何物でもありません()

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