« 『オー!ファザー』 伊坂幸太郎 | トップページ | 『SOSの猿』 伊坂幸太郎 »

2012/03/14

『追想五断章』 米澤穂信

五つのリドルストーリーに隠された「アントワープの銃声」の真実を探るお話…と書くとなんだかとても厨二ですが、とても愉しく読みました。リドルストーリーとは敢えて結末を描かないことで読者にその物語の行く先を委ねるという代物。けれど、この五つのリドルストーリーには実はきちんと結末が用意されていて、それを辿ることでアントワープに鳴り響いた銃声、妻殺しの容疑を掛けられた男が死ぬまで口を噤んでいた真実がわかるというお話です。

個人的には、この『追想五断章』もリドルストーリーとして終われば良かったのではないかと思っています。最後に明かされた真実が本当に真実なのか…それを疑問に思わせるような終わり、そんな一文を最後に読みたかったです。

|

« 『オー!ファザー』 伊坂幸太郎 | トップページ | 『SOSの猿』 伊坂幸太郎 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38084/44492291

この記事へのトラックバック一覧です: 『追想五断章』 米澤穂信:

« 『オー!ファザー』 伊坂幸太郎 | トップページ | 『SOSの猿』 伊坂幸太郎 »