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2012/03/20

『花と流れ星』 道尾秀介

『背の眼』『骸の爪』に続く真備シリーズの短編集。道尾唯一のシリーズものだと思うのですが、しばらく続きが出ていないのが残念です。真備が妻に会える日は来るのか、真備が妻への想いを忘れる…ことは生涯ないにしても、どんな形で終わらせるのか。それを読む日が来ることを願っております。

本短編集では「流れ星のつくり方」が秀逸です。ミステリとしてもその描き方としても秀逸。凛のつくった流れ星に祈る彼の願いが叶う日が来ますように。

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2012/03/15

『SOSの猿』 伊坂幸太郎

悪魔祓いと株誤発注と孫悟空のお話。正直、この作品の良さを見つけられなかったのだけれど、伊坂が愉しんで書いただろうことだけはわかった。でも、私は昔のような「どこを読んでも伏線」みたいな伊坂が読みたい。

悪魔祓いの方に主軸があれば感想もまた違ったんだろうな、とは思う。

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2012/03/14

『追想五断章』 米澤穂信

五つのリドルストーリーに隠された「アントワープの銃声」の真実を探るお話…と書くとなんだかとても厨二ですが、とても愉しく読みました。リドルストーリーとは敢えて結末を描かないことで読者にその物語の行く先を委ねるという代物。けれど、この五つのリドルストーリーには実はきちんと結末が用意されていて、それを辿ることでアントワープに鳴り響いた銃声、妻殺しの容疑を掛けられた男が死ぬまで口を噤んでいた真実がわかるというお話です。

個人的には、この『追想五断章』もリドルストーリーとして終われば良かったのではないかと思っています。最後に明かされた真実が本当に真実なのか…それを疑問に思わせるような終わり、そんな一文を最後に読みたかったです。

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