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2009/03/16

『名探偵の掟』 東野圭吾

名探偵の掟 (講談社文庫) Book 名探偵の掟 (講談社文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:講談社
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「犯人は貴方だ!」なんて宣言、

どうして皆を集めて云わなくちゃならないんでしょうかね?

名探偵も辛いんです

「ライアーゲーム」で私の心を鷲掴みにした松田翔太くんが、「TRICK」枠で、東野圭吾氏の名著『名探偵の掟』をドラマ化するって…

期待するなって云うほうが無理!!

もの凄い愉しみで愉しみで、思わず再々々々読しちゃいました。でも、何度読んでも面白い、風刺とエスプリが効いてます。

収録されているのは14の短篇(プロローグやらなんやらも含めて)。これってミステリ大好きな私にとっては、最早「お約束」との云えるトリックやネタばかりなのですが…普段ミステリを読まない方が読むと、どんな感想になるんでしょうか?風刺が風刺にならないのかしら?

そんな意味で「アンフェアの見本」はこれから初めてミステリの扉を叩こうという方にとっては鬼門。作中で天下一が申し上げている通り、

「今回のトリックは、一部の例外を除くと、たった一種類しかない。つまりこのトリックを使った記念すべき第一作以降の作品は、すべて盗作だという言い方だってできるのです」

という言葉通り。私はその「記念すべき第一作」をネタバレなしで読めたことをいまでも至福と考えていて、読書人生長いですがあの衝撃を超えた経験をしたことがない。だから、この「アンフェアの見本」で「へぇ、そういうトリックもあるんだ~」という余計な予備知識をミステリ入門希望の方に持っていただくのはしのびないのです。ミステリにどっぷり浸かる予定のない方には充分にお薦めできる内容となっておるのですが。

そんなわけで、個人的ベストを選ぶならば「トリックの正体」でしょうか(笑)「アンフェアの見本」といい、やっぱり私は叙述トリックが好きなんだなぁ。この「トリックの正体」は「明らかにお前…○だろっ!!」と犯人にツッコミを入れたくなる登場人物たちの葛藤が描かれた素敵作。これをドラマ化するときはどうするんでしょう?もの凄いおっさんを敢えてぶつけてきてくれたら本望です。

あとは密室アレルギーの天下一も素敵。「密室宣言」に現れる雪密室には秘密があって、『毒笑小説』に詳しいので、お好きな方は是非どうぞ。

あぁ、どんなドラマになるんだろう…もの凄い愉しみです。毎話毎話レビューしちゃおうかしら。ちなみの公式サイトはこちらです。

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コメント

ドラマ楽しみだね~!
あたしも期待しています☆
ライヤーゲームも全部見てたな。。

久々に毒笑小説が読みたいです。

投稿: もとか | 2009/03/17 01:35

☆もとかちゃん☆
楽しみだよね!!
連続ドラマを見よう!見たい!!と思うのは実に久しぶりで、どうやったら見逃さずにすむのか思案中。携帯アラームか、同居人に頼んでDVDレコーダーを使わせてもらうか…レコーダーは奴の所有物なので、お願いしないと利用できないんです、哀しい。

投稿: まじょ→もとかちゃん | 2009/03/22 21:42

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