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2009/03/30

『短劇』 坂木司

短劇 Book 短劇

著者:坂木 司
販売元:光文社
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ささやかな悪夢を、お目にかけましょう

…醒めないかもしれないけれど

坂木司が贈る、奇想短編集

「本が好き!」で連載された坂木司氏のショートショートをまとめた奇想短編集。収録されているのは26作品、恋愛あり、コメディあり、ホラーあり、悪夢あり。坂木氏の引き出しの多さを実感する1作。

個人的には冒頭「カフェラテのない日」と「雨やどり」が好きで。個人的坂木ベストが『シンデレラ・ティース』な私としては、もっと坂木流恋愛小説が読みたかったのだけれど…恋愛モノはこの2編だけでしたね残念。「カフェラテのない日」に登場するバリスタは格好良すぎで胡散臭さ抜群。「雨やどり」に秘められた想いとパイナップルは痛過ぎて。でも、出来れば長編に仕立てていただきたいものです「雨やどり」。

あとは基本的にホラーが多いような。後味の悪い気味の悪い気持ちの納まりの悪い作品が続きます。坂木氏らしくないと云えばらしくない。でも、人間誰しもこのくらいの“悪”は心に秘めているもので。ここまでの数を一気に披露されると若干うんざりしますが、連載として定期的にエッセンスとして読むならば、上質。でも、ホラー作品からタイトルを挙げてレビューを披露したいと思うような名作は見つけられませんでした残念。

あとがきで示された「この本の中で、なぜか繰り返し出てくるモチーフがあることを」。すぐには想起できなかったのだけれど、そのモチーフとは○ですか?人は○を見る度に、それを覗き込まずには、それに手を差し込まずには、その先にあるものを思わずにはいられない。そんな不思議な○に堕ちる日がやってきたとしたら?

って、書いてみましたが…坂木氏の狙いを○から拾い上げることはできませんでした。私ってばダメ読者。

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