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2009/03/09

『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎

ラッシュライフ (新潮文庫) Book ラッシュライフ (新潮文庫)

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
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豊潤な人生を手に入れるため

人は自分に鞭打ち、せっかちに、

突進してゆくものさ

仙台に行ってきました

「1泊2日という強行軍」「死ぬまでに一度は行きたい」「歴史的名所は必須」という条件を唯一満たした(大抵の観光地は「1泊2日なんて勿体無い」という理由で棄却された)仙台に行ってきました。旅のお供は『ラッシュライフ』。川内キャンパスに潜入し、伊坂幸太郎の空気を吸ってきました。

空の見えない仙台駅、仙台駅前に新規オープンした珈琲店(PR○NTOか?)、拳銃の受け渡しに使われたコインロッカー(もちろんどのコインロッカーかなんてわかるわけない)など『ラッシュライフ』的名所を巡って。まだレビューしていない伊坂作品ということで本作をチョイスしたのですが…あまり仙台市内の描写がなかった残念。『ゴールデンスランバー』で投降の舞台となった匂当台公園なんかにも、もちろん行ってきましたけれども!

「仙台」の連想ゲームは「伊坂幸太郎」である私にとって、仙台に行くと伊坂の情報が溢れているものと期待していたのですが…「仙台」の連想ゲームはあくまで「伊達政宗」のようです。フリーペーパーを捲っても伊坂に関する情報は得られず残念。

というわけで、仙台で読み始め仙台で読了した『ラッシュライフ』。本作や『オーデュボンの祈り』のような緻密なプロットが活きた作品よりも、『死神の精度』『重力ピエロ』のような小気味の良い会話と雰囲気が好きな私。黒澤は好きですけどね、あのエスプリは会得したい。

淡々と物語が流れるために、もの凄い展開になっていることに気付けない罠。神をバラバラにしたり、拳銃を手に入れてみたり、それで人を打ってみたり、郵便局に強盗に入ってみたり。あら、殆ど豊田のことじゃないですか。とにかく、長い人生のうち自分が主役となれる1日があって…その1日にこんな破天荒なことが起こるなら主役になって抜擢されなくても良いかもしれない。私が主役の1日は、人生最期の日でお願いします。

仙台の描写を読み取ることに夢中で、あまり話の筋を追っていなかったことが丸判りの本日レビュー。でも、再読であっても「僕、伏線です」と自己主張する様子を確認できなかった。さすが、伊坂幸太郎。

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コメント

やっぱり伊達政宗一色ですよね 私も2年程前に行った時、伊坂氏の影を感じることは出来なかった...って言っても大学まで行ったんですか まじょ。さん! けっこうブラックですよね この作品 黒澤と犬が大好きです

投稿: きりり | 2009/03/10 04:10

☆きりりさん☆
まだ「大学生です」って顔して歩けるうちに行っておかなきゃ…というか仙台に来るのはこれが最期だ、と思ったら足を向けておりました川内キャンパス。
仙台は札幌と比べてオシャレな面構えのお店が多くって、バスの中から眺めているだけでも愉しめました。
どこかで黒澤とすれ違っていたかと思うとドキドキします。千葉とすれ違って触れ合ったりしなくて良かったです、本当。

投稿: まじょ→きりりさん | 2009/03/10 23:14

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