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2009/03/23

『心霊探偵八雲1 赤い瞳は知っている』 神永学

心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫) Book 心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)

著者:神永 学
販売元:角川書店
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呪われた赤い左目

この左目は死者を捉え

死者の声を聞く

外出先、従えていった本を読みきってしまうと途端に寂しくなるもので。今回も寂しさに負けて書店に飛び込み、前から気になっていた本シリーズを大人買い。ほくほくしながら一気に読了、あぁ面白かった。

以前、新相棒(笑)ミッチーでドラマ化した某八雲と混同せずにはおれない本シリーズ…奇人変人っぷりはどっこいでしょうか?こちらの(赤い瞳の)八雲もドラマ化するならミッチーが相応かと思います。寝癖さえ直せば男前なのでしょう…って、高田さんとこのタタルさんもそんな設定じゃなかったかしら。ってことは、タタルもミッチーが相応ってことに?

って、お約束のように脱線失礼しました。本作はシリーズ名からして明らかなように「心霊探偵」なのですが、某陰陽師や霊媒師のように「ぬぉぉぉぉぉぉぉ」と幽霊に真っ向勝負を挑んで除霊する…といった展開ではございません。本シリーズにおける幽霊とは死者の想いであって、死者が居るからにはその者を殺した生者が居るのであって。ご都合主義的に死者が「私を殺したのは○○で~」と明かしてくれることもなく、あくまでも死者の想いと状況から犯人を指摘してゆく歴としたミステリでございます。

シリーズ第1巻には3つの短篇が収録されていて。探偵役・八雲と八雲曰くトラブルメーカー・晴香との出逢いが描かれているのですが…このふたり良いですね。無関心を装い人との交わりを避けたがる八雲と、無関心を装えず人と交わることで安心を得ようとする晴香と。八雲の不意に出る優しさは反則だと思うんだ。天然スケコマシ?

そうそう、ミステリミステリ忘れてた。ミステリ部分は素直に読めば良い難易度低め設定です。どんでん返しもあるにはありますが、ミステリスキーにとっては想定の範囲内、むしろこのくらい返してくれないと読む意味なし?でも、解決が物象からなされるというその姿勢がお見事です。霊象から犯人特定なんてナンセンス!それはミステリではなくホラーです。

とりあえず第3巻までは読了済みなので、このまま一気にレビューする予定ですが…八雲と父親の怨念とか凄く気になります。このあたりの人間関係にも深みを持たせていて、侮れないわ心霊探偵八雲シリーズ。

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