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2009/02/09

『壷中の天』 椹野道流

壷中の天―鬼籍通覧 (講談社ノベルス) Book 壷中の天―鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

著者:椹野 道流
販売元:講談社
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私は間違いなく、この眼で死体を見た

私は間違いなく、この手で死体を触った

なのに、なぜ、死体は消えた?

ミチルンこと椹野道流嬢の鬼籍通覧シリーズ第3弾『壷中の天』が本日のメニューです。えーっと、本作は

法医学教室オカルトファイル

なので、その結末は非科学的、オカルト、ホラーです。なぜこのようにフォントを最大にして宣言しておくかというと、そうでもしないと自分を騙せないからです。いつも思う、

この謎に論理的な解決をもたらせたら最高のミステリになるのに

と。というわけで、『壷中の天』で提示される謎は死体消失です。

いつもは解剖のシーンから始まるのですが、本作は死体消失が主題ですので解剖は行われず。ただ、偶然とはいえ現場に遭遇し、まさに温かい死体と対面したから…その行方はどうしても気になるわけで。

本作は大阪と兵庫、ふたつの法医学教室が舞台となっていて。新キャラがナチュラルに登場したのですが、ミチルとの関係はどういった?私はアフィリに表示してあるノベルス版ではなく、X文庫版で本作を読んでいるので、

挿絵がどうもBL風味でして

普通なら伊月とミチルがくっつくところなのでしょうが、どうも伊月は筧とくっつけようとしているようで(伊月も筧も男性)読書中に幾度か苦笑が漏れました。ノベルスで読めばここまでBL風味を感じることはないのかもしれませんが…挿絵の力って偉大。

って、話が脱線しましたね。でも、結末について書くべきことは特になく。これがミステリなら「トリックがどうした」「伏線がどうした」って書けるのですが…オカルトは作者の匙加減でどうとでもなっちゃうから。決して批判しているわけではないのですが…本当に書くことがない。せめて論理的な結末のなかにひとつだけオカルトを残してくれるような書き方をしてくれたら…きっと、もっと、ゾクッとできるだろうに。いつもそう思う。

まだ本シリーズの主題や意図を理解できているとは云い難く。もうちょっと読めば…判ってくるのかな?そう願います。

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