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2009/01/17

『さいえんす?』 東野圭吾

さいえんす? (角川文庫) Book さいえんす? (角川文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:角川書店
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理系作家・東野圭吾が

理系視点で綴る

理系エッセイ集

『ちゃれんじ?』を念頭に置いて読み始めたので、意外とまじめなことが書いてあって(失礼)びっくりした覚えのあるエッセイ集、『さいえんす?』が本日のメニューです。通勤本としてちょいすしたのですが、行って帰ってこいで読めてしまった。

『さいえんす?』はタイトルからも判るとおり、東野氏が雑誌などに投稿した理系エッセイを集めた1冊。どのテーマも簡潔にまとめられているので読み易いです。1エッセイ1分くらいで読めるのではないかしら?(1分は言い過ぎ?3分?カップラーメン?)でも、そんな親切設計の本作でも…どうしても読むのが苦痛だった1篇が。

その名も「堀内はヘボなのか?」というプロ野球・巨人軍について書かれたエッセイなのですが(本作は2005年発行でございます)、数字がね数字が踊っているわけですよ!得失点差や防御率を用いてデータ分析を試みているのですが、私が野球に興味ないことを差し引いても読めない苦痛だ!「超理系殺人事件」を思い出した…やっぱり私は生粋の文系だ、うん。

なので、「理系はメリットか」には「YES」と答えます。

そうそう、本作で一番グッときた一文は「滅びるものは滅びるままに」の

あなたのDNAが保存されていて、人類滅亡後に何者かによって、あなたのクローンが復活させられたとする。
彼あるいは彼女は、果たして幸せだろうか。

ですね。絶滅種を復活させるべきか否か、について書かれたエッセイですが、最後のこの一文にゾクッとしました。凄い説得力のある一文。凄い。

そして、「本は誰が作っているのか」。読書が唯一の趣味で読書が大好きで人生の10分の1くらいの時間は読書に費やしている私にとっては、切実な問題です。このエッセイも最後の一文が重い。

図書館やブックオフを利用することを、まかり間違っても「賢い生活術だ」と思ってもらいたくない。そう考えることは、出版業界を支えている購買読者たちへの、とんでもない侮辱である。

薄給なので読みたい本全てを新刊で買うことはできませんが、それでも出来る限り頑張ります。だからどうか、本よ絶滅しないで。

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