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2009/01/08

『あなたがいない島』 石崎幸二

無人島サバイバル生活

持ち込めるものはひとつだけ

さぁ、貴方ならなにを持ち込みますか?

こんなにおもしろいのに絶版扱いって!?文庫化しなさいよ文庫化!!

というわけで、石崎&ユリ&ミリアシリーズ再読です。本当は 消化すべく『日曜日の沈黙』を探したのですが発見できず…引越しのどさくさにまぎれて消滅した模様。

でも、本作『あなたがいない島』の方が好きだったように記憶してるし!石崎&ユリ&ミリアシリーズ(長いな…)はこの3人の掛け合いが売りなのですが、もう最高です。最初からユリ&ミリアには遠慮なんて欠片も存在しませんでしたが、第2弾はさらにその上をゆく出来。

何度が爆笑させていただいた「瞬殺のミリア、古典ミステリネタバレシリーズ」がとにかくお薦め。クリスティの超有名作をお読みになったことのある方なら、このウイットなジョークを解ってくださるかと。むしろ、未読の方はこの素敵なジョークを楽しめないなんて損。読んでからいらっしゃってください、と入場をお断りしたい気分です。

そして、石崎さんってもの凄く出来た人間だよなぁなんでセクハラなんてしちゃったんだろう壁際どころか壁に喰い込んじゃってるんでしょ手取り20万円か結構もらってるじゃん、とか思ったり思わなかったり。その心の広さに改めて驚かされた一作。まぁ、友だちができて嬉しいのか。

そしてミステリ。3人の掛け合いに紛れて目立ちませんが、なかなか優秀だと思うのですが。「この心理学研究イベントの意味は?」「持ち物がひとつに限定されている理由は?」「ひとつ、またひとつと持ち物が消えてゆくのは何故?」そして、「殺人犯人は誰?」。全ての疑問が綺麗に解決されてゆく様にうっとり。

さらに「事件解決だ!」と思っていたらエピローグでもやってくるんだから。なかなかやるな石崎幸二氏。純粋なミステリ部分の解決は石崎(登場人物の方)にしっかり任せるあたりも憎い演出だと思います。

ところで、やっぱり今回もユリとミリアの読み分けはつきませんでした。ユリとミリアの名前を全て入れ替えて文庫版発売してみませんか?

まさに誤植トリック。

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