『カンナ 天草の神兵』 高田崇史
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カンナ 天草の神兵 (講談社ノベルス タS- 25) 著者:高田 崇史 |
行方不明になった幼馴染の足跡を辿って
向かったのは九州・天草
天草四郎に秘された謎を解く
話題沸騰、歴史アドベンチャーシリーズと帯に書かれておりますが、どのあたりで話題沸騰なのでしょうかいまいちピンと来ません。どうしてもQEDの縮小版、簡易版にしか思えない「カンナシリーズ」。一段組だし文献からの引用少ないし…いや、決して引用だらけの「えっ?これってただの書き写し?」ってのが良いと言っているわけではないのですが。
今回の主題は「天草四郎」。このあたりはQEDでは取り扱わない分野なので(QEDは古代に古代に行きたがるから)新鮮。メインの謎は「天草四郎はなぜ長男なのに“四郎”なのか」「どうして幕府はキリシタンたちをひとり残らず殲滅したのか」「島原の乱と一般に言われているけれど、この戦いは“乱”だったのか“一揆”だったのか」といったところでしょうか?
「なぜ長男なのに“四郎”なのか」については「茶屋四郎次郎」よろしく茶屋四郎さんとこの次郎(次男)みたいな意味かな?と思ったのですが(天草四郎さんことの時貞くん的なね)、この点は巧いこと(?)物語と絡めて提示してくれましたでしょうか。まぁ、冒険活劇は特に求めていないわけですが。そもそも忍者の末裔と言われても…いや、本当にそういう方々が居るのかもしれないので全否定はしませんが。
この「カンナシリーズ」はなにをやりたいのでしょうか?まさかと思いますが、ミステリをやりたいわけじゃないですよね?えっ、だって、今回またしても「警察がちょっと時間かければ解けちゃう程度」の難易度でしたし。過去との因果?それを全面に押し出したいのなら、もっと作品に深みを加えてくれないと。しかも、意味不明に主人公一行が襲われる図式も前回といっしょ…伊勢の海女だからって生体活性反応力をギリギリまで落として(脈を沈めて)30分潜ってられるって…。
本作で一番楽しめたのは徳川将軍(家康、秀忠、家光、綱吉、吉宗)のフィボナッチ数列もどきでしょうか。この発想は素晴らしいと思った。
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