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2009/01/20

『暁天の星』 椹野道流

暁天の星―鬼籍通覧 (講談社文庫) Book 暁天の星―鬼籍通覧 (講談社文庫)

著者:椹野 道流
販売元:講談社
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死者の声を聞く仕事

法医学教室に迷い込んだヤクザ医師

彼は死者の声を聞くことができるのか?

ミチルンこと椹野道流嬢の鬼籍通覧シリーズ、初めましてです。『メフィスト 2009年1月号』に収録されたQEDトリビュート「薬剤師とヤクザ医師の長い夜」にて薀蓄薬剤師と対峙することとなったヤクザ医師・伊月崇の物語。

物語の舞台は法医学教室。司法解剖を行う教室…と言えば通りが良いのか?死者の声を聞く~なんてあらすじ紹介をしましたが、トゥルーコーリングとは違います。もっと現実的な…

現実的な??

なぜ、彼あるいは彼女は死ななくてはならないかったのか。どんな手段によって死はもたらされたのか。物言わぬ体にメスを入れ、その答えを聞く。新人歓迎会とばかりに、次々と運び込まれてくる死体に…なんとなく無視し難い共通点が。捜査は警察の仕事だけれど、その仮説は一笑されるような信じ難いものだから。だから、ヤクザ医師は死者の声を聞くものとして、独自の捜査を開始する。単なる自己満足かもしれないけれど。

なんとなくですが、法医学という「(死体に現れる)事象物象が全て」である教室が舞台なだけあって、現実的な結末に落ち着くんだろうなぁと思っていたのですが…

まさかのホラー!!

堂々たる結末で、流れに身を任せれば違和感を感じる隙を与えないのですが…

まさかのホラー!!

大事なことなので2回言いました。もし、この謎に現実的な結末を持ってこれたら名ミステリになったと思う。そのくらい謎が魅力的。魅力的だからこそ…不思議は不思議のままにしたいと思ったのでしょうか椹野道流嬢。

まさかのホラーではありましたが(3回目)シリーズとして、とても魅力的だと思いました続きも絶対読む。そういえば、たったいま偶然にもCMが流れたので知ったのですが、今クールドラマ「ヴォイス」の舞台も法医学教室なんですね。

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