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2009/01/05

『『クロック城』殺人事件』 北山猛邦

「クロック城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-1) Book 「クロック城」殺人事件 (講談社文庫 き 53-1)

著者:北山 猛邦
販売元:講談社
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現在、過去、未来

世界の終焉に拓かれる新しい道

メフィスト賞受賞作

消化すべく再読。私が所有しているのはノベルス版なのですが…文庫版表紙気持ち悪いですね売り上げ落ちませんか?

北山作品はその独特な世界観が売りですが、提供されるその世界が完成されていないような気がして実は苦手です。北山氏の脳内ではきっと美しい完成形が示されているのかと思いますが…行間読めない想像力欠如の私ではそこまで察することができません。ごめんなさい。

そんなわけで『クロック城』。現在、過去、未来、3つの時計が3つの時を刻む終焉の城が殺人事件の舞台。謎を時明かすは南深騎、<ゲシュタルトの欠片>を封じることのできる<真夜中の鍵>候補…ってすっかりファンタジー。

ミステリ的にはなかなか上質です。ロジック重視。犯行機会があるか犯行可能かどうか、それが犯人指摘の決め手であり、全てです。異なる時を刻む3つの時計と聞いただけで本格ファンはトリックを見破ってしまいそうですが、まぁご愛嬌ということで。こういう大掛かりなトリックは好きです。

でも、世界観が(まだ言うか。いや、それだけ残念だったってことです)。嵌まる人は嵌まる、大好きな人は大好きだと思います。私ももう少し完成形に近づくことができればきっと大好き。第2作目で『クロック城』の続きを、完成形に近づく道を拓いてくれていれば…と今でも思います。

そんなことを言って、北山作品では『瑠璃城』が一番好きなのですが。あの世界観は素晴らしいと思いました(ミステリ的には…ごにょごにょ)

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コメント

こんばんわ^^


僕はこの作品大好きですよw

やはりというか結構方々からは不評みたいですけど。。。

いつもレビュー楽しみにしてるんで更新頑張ってくださ~い;:゙;`(゚∀゚)`;:゙

投稿: ソキウス | 2009/01/07 22:15

☆ソキウスさん☆
コメントありがとうございます、はじめまして!
私もこの作品好きなんですよ(レビューからそう読み取れなかったらごめんなさい毒しか吐けない仔なんです)でも、あともう少しで大好きになれたのに!と思うと悔しくって。
>いつもレビュー楽しみにしてるんで~
なんて素敵なお言葉!ど、どうもありがとうございます。感涙。また楽しんでもらえるように頑張ります!コメントありがとうございました!!

投稿: まじょ→ソキウスさん | 2009/01/08 22:10

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