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2008/12/18

『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』 西尾維新

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス) Book 不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

著者:西尾 維新
販売元:講談社
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名前に一本筋を通す男、串中弔士

囲われきった彼の前に再び現れた病院坂迷路

世界が再び廻りだす

「DISSIDIA」が到着する前に読まないと!と焦って読んだら1時間くらいで読めちゃった世界シリーズ第4弾『不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界』一息では読み上げられない。そして、競うかの如く長いタイトルのCDが発売された中学時代を思い出させる…そんな学校という閉鎖空間で起こった連続殺人事件の物語。

まぁ、西尾維新の、しかも世界シリーズのことだから、真っ当なミステリなんて有り得ないんだけど。十戒に見事に抵触しておりますので、ミステリではないでしょう。というか、世界シリーズがミステリだったのはいつまでだろう。『不気味で素朴な囲われた世界』はミステリだったと思うたぶん。

この作品の楽しみどころはどこだろう?やっぱり成長した串中弔士なのだろうか。彼に対してびっくりするくらい興味ないんだよなぁ、私。全く魅力を感じない。ってまさか西尾維新の罠に嵌ってる!?だって、串中弔士=何者でもない人間ですらあってはならない孤高の存在、なんだもの。西尾維新はそのつもりで書いてるんだもの。あら、この発見は一寸驚き。

そうそう、ミステリの話だったのよ。とりあえ○○トリックの存在は確認、しかも2回も。ミスリードのつもりだったのだと思いますが…というかそのくらいやらないとミステリにならないからか?しかし、病院坂迷路はなんのために登場したのだろうか?迷路である意味はあったのだろうか?別の病院坂ではダメだった?うーん、バックアップであるとはいえ迷路である=○○トリックを成立させ易いという利点はありますよね、既読読者にとっては。

と、ここまで読んでくださった方はお判りかと思いますが、とても楽しい1時間を過ごすことが出来たわりに、なにも得られなかったという不思議な作品。このなんとも居心地の悪い感じが、不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界、に紛れ込んでしまった感覚なのでしょうか?それとも、そもそも読書からなにかを得ようとする方が無理な注文?

とりあえず、世界シリーズは次回の中学生黒猫さんで終焉を迎えるようで。黒猫さんの過去はなかなか興味ありますが…そうすると櫃内サマが登場しないことになってしますのですが。シスコンで女ったらしの櫃内サマは好きです。まぁ、病院坂一家とは何者ぞ!?という謎は明かされぬまま終わるんだと思います。もう覚悟はできている。

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コメント

お久しぶりです♪
わたしも昨日ちょうど読み終えたところでした。串中弔士って名前は知ってるけど誰だっけ?くらいから始まったのでまあ、読了までには思い出しましたけど、私も同じくびっくりするくらい彼に興味がなかったようで、読了後も大きな感慨もなく終わりました。面白かったですが、それだけですね。○○トリックについても特に何の感想も持てなかったくらいミステリ部分のインパクトが薄かったように思うのですが、それすらも演出かしらと思うくらい西尾維新の罠に嵌っている気が・・・。

投稿: ソラチ | 2008/12/19 14:15

☆ソラチさん☆
西尾維新の新刊と同じ周期で浮上したり沈んだりしているのかもしれません不定期更新ブロ愚ですのに、コメントありがとうございますっ!
本当に本作は読了後の感慨でしょうかそういったもの一切ないですね。でも、「で?」っていうのともちょっと違う。充分に楽しい時間を貰ったんだけれども…あれ?
西尾維新がこれを狙っていたんだとしたら凄いと思います。少なくともソラチさんと私はその罠に見事に嵌まったようで…

良い読者ですね(笑)

投稿: まじょ→ソラチさん | 2008/12/22 23:35

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