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2008年11月 2日 (日)

『もう誘拐なんてしない』 東川篤哉

もう誘拐なんてしない Book もう誘拐なんてしない

著者:東川 篤哉
販売元:文藝春秋
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ひょんなことからヤクザの娘を誘拐することに

この狂言誘拐は成功するのか?

そして、ヘタレ大学生と女子高生の未来は?

「烏賊川市シリーズ」でも「鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ」でもない、きっとシリーズ化には至らないであろう『もう誘拐なんてしない』が本日のレビュー作品です。

狂言誘拐かつドタバタユーモア作品といえば、貫井徳郎氏の『悪党たちは千里を走る』を思い出さずにはおれないのですが、本作は『悪党~』を2割…いや3割くらい面白くなくした感じです(ってずいぶん毒吐いたな)

狂言誘拐ものの面白さは「狂言誘拐の成功」→「仲間の裏切り」→「裏切った仲間を成敗してくれる!」だと思うのですが、本作は「狂言誘拐の成功」→「仲間の裏切り」→「どこからともなく他殺死体がっ!!」なんですよね。いやぁ、いまだかつて死体が登場してこんなに驚いた作品があっただろうかいやない。「ミステリだと思って読んでたのに死体が出てこないどころか事件すら起きない」ってのも驚きますが、今回はミステリだと思ってなかったので。

しかし、本作の帯はなかなか挑戦的です。引用。

「騙されたと思って、この本を冒頭30ページまで読んでみてください(立ち読みでOK)。」

続きが気になって最後まで読まずにはおれないでしょう…みたいなことが書かれているのですが、昨晩20ページまで読んだところで寝てしまってごめんなさい。でも、そこまで引き込まれる出だしではないと思う、よ?

というわけで、相当量の毒吐きましたが、東川篤哉氏らしいユーモアに溢れた一作。狂言誘拐に何の意味もないところとか、東川作品らしくて好きです。ミステリとしても(ミステリだと思ってなかったので度胆を抜かれましたが)なかなか上質だと思います。(ミステリだと思ってなかったので)さらっと読み飛ばしていた部分にいくつか伏線張られてたかと思うと悔しい。

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