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2008/11/09

『甘栗と金貨とエルム』 太田忠司

甘栗と金貨とエルム Book 甘栗と金貨とエルム

著者:太田 忠司
販売元:角川書店
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「だ、か、ら、あんたがあたしのお母さんを探すのよ」

親父が残したのはボロイ探偵事務所と生意気な依頼人

高校生探偵・甘栗晃、最初の事件

「最初の事件」とか書いたわりに続編は出ておりません。出る予定があるのかも不明。でも、なかなか面白かったので是非。

太田忠司氏曰く、目指したのは「ロスマクではなくリューイン」とのこと…

ハードボイルド疎くてすみません

ロスマクが『さむけ』のロス・マクドナルドなのはなんとなく想像できるんですが…リューイン?ごめんなさいすぐにはピンと来ない私もまだまだね。

ということで、ハードボイルドについて殆ど無知な私にとって“ハードボイルド=煙草・酒・女・意味なしジョーク”って感じなので(笑)飲酒喫煙が法律で禁止されている高校生が主人公のハードボイルドってどんな感じなのだろう、と。

廃業確実の甘栗探偵事務所に持ち込まれた依頼は「母親探し」。依頼人は ブロンドの美女…ではなく、くそ生意気なガキ。依頼料はウイーン金貨一枚。ハードボイルド作品なので、「この謎を解かないと前には進めないぞ、げへへ」みたいな展開にはならず。むしろ歩けども喋れども話を聞けども、解決への見通しは立たず…みたいな展開です。

でも、最後にはちょっとしたどんでん返しも用意してくれていて。この程度のどんでん返しはハードボイルドのお約束なのでしょうか?ハードボイルドモノって○○誤認ネタが案外多いような気がする。「真相はずっと眼の前にぶら下がっていたのに、俺はここまでなにをしていたんだ」的自嘲が必要?

読み易い文体、暖かい雰囲気が太田氏らしい。甘栗探偵の次の事件も読みたいです。

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