『カンナ 飛鳥の光臨』 高田崇史
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カンナ 飛鳥の光臨 (講談社ノベルス タS- 24) 著者:高田 崇史 |
伊賀忍者の末裔と現役東大生巫女という最強タッグを従えて
QEDの高田崇史が贈る歴史アドベンチャー
デビュー10周年待望の新シリーズ
待望かどうかは分かりませんが、高田崇史の新シリーズです。言いたいこと言わなくてはならないことが多すぎるので、いきなりネタバレレビュー(猛毒)宣言して良いですか?
えーっと、QEDはどうした?
あと3作で終焉を迎えるというQEDシリーズ。タイトルも題材も決まっていると仰るのならば、まずQEDを終わらせてから始めて欲しかった新シリーズ。しかも、新シリーズの主人公・鴨志田って!?まさか『QED 諏訪の神霊』で新シリーズへの布石を既に打っていたとは。厳密に言えば『諏訪の神霊』で登場した鴨志田氏の弟が新シリーズ主人公なんですが。確かにいきなり忍者の末裔とか出てくるなんておかしいとは思ったんだよ。
そして、最近の高田作品ではお約束になりつつある
殺人事件発生
↓
殺人事件とは全く関係無く、寺社仏閣へと出向く主人公一行
↓
主人公一行薀蓄三昧
↓
主人公、全く意図せず推理せず勝手に事件解決
という流れは健在。謎を解くという行為がミステリ小説の定義ならば、確かに(聖徳太子の)謎を解き明かそうという動きがあるのでミステリやもしれないが…
だったら殺人事件なんて起こさなければ良いのに
殺人事件がオマケだもんなぁ。でもまだ主人公が事件の解決ステージに居るだけましなのか。前にタタル一行とは全く関係ないところで勝手に事件解決した小説を読んだ気がするもんな。あのときは事件が起こったことすらタタル一行には知らされなかったんじゃなかったかしら。
さらに痛いのが、そのオマケ殺人事件が実にお粗末だということ。久しぶりにこんなトリックを堂々と真面目に使ったミステリを読んだよ。何十年前に流行ったトリックですか?何十年前かのミステリでもこのトリックはワトソンが提示するような阿呆トリックに分類されるのでは?心理トリックも絡めての活用なら許容できなくもないむしろ好きな部類だが…このメイントリック1本で最後まで引っ張りましたよね。ある意味凄い。
気が付けば随分と毒を吐きましたが、ミステリとして本作を読むとどうしてもこういう感想になるのではないかと。歴史解説小説として読むならもちろん面白いです。QEDよりも難易度が落ちているような気がします。少なくともよく知らない神々は登場しませんでしたし。教科書に登場するような有名な人物だけで物語が進むので歴史薀蓄部分を読むのはそんなに苦痛に感じませんでした。ところで、聖徳太子に関する検証ってこれで終わりじゃないですよね?シリーズ通して聖徳太子を追いかけるんですよね?シリーズは4作で終わるんですよね?だって、4枚集めてご朱印帳…欲しい。いま使っている明治神宮のご朱印帳も可愛くて大好きなんですが。
とりあえず、物語冒頭に登場したおみくじカップルがタタル♥奈々だったに違いないと妄想することで怒りを鎮めることに致します。まさかQEDメンバがゲスト出演すらしないとは思わなかったんだよ。
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