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2008/11/16

『あなたに不利な証拠として』 ローリー・リン・ドラモンド

あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ミステリ文庫 ト 5-1) Book あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ミステリ文庫 ト 5-1)

著者:ローリー・リン・ドラモンド
販売元:早川書房
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アメリカ探偵作家クラブ最優秀短篇賞を受賞した「傷痕」をはじめとした

5人の女性警官を主人公とする10の短篇を

そこにあるのはリアル

『あなたに不利な証拠として』というタイトルが秀逸すぎて、読んでみたい読んでみたいと思いながら2年。文庫で並んでいるのを見てついつい購入ようやく読めました。

『あなたに不利な証拠として』というタイトルが秀逸すぎて、どんな内容なのかはさっぱり知らず。本作を知ったきっかけが「このミス」だったので、ミステリなんだろうなとは思っておったのですが…あれ?ミステリ?本作ってミステリ??

ミステリ小説=謎を解くという行為が描かれた小説、だと思っているので個人的には本作はミステリじゃないという判断なんですが…私のミステリ小説定義狭すぎます?アメリカ探偵作家クラブ最優秀短篇賞を受賞した「傷痕」が一番ミステリらしい作品だと思いましたが、結局どちらが真実が解らない(もちろんキャシーの中では結論は出ているのですが)ので、ミステリではないのではないか、と。でもアメリカ探偵作家クラブ最優秀短篇賞なんですよねやっぱり私の定義は狭すぎるのか。

「男らしい」「性別詐称」「生まれるとき性別間違ったでしょ」としばしば言われる私ですが、本作に登場する女性たちにはとてもとても敵いません。凄い。個人的にはキャサリンが好きです一番格好良い。でも、惚れない。何故なんだろう、彼女たちが抱えるものは重すぎるから?

池上冬樹氏の文庫版解説を読んでなるほど!と思った一節があったので引用を。

物語では、キャサリンがどのように事件と関わり、どのように射殺したかを振り返る。それだけである。十八頁、およそ三十枚の短篇なのに、まるで長編のように重く深い。

なので、読むにはとても気力が必要です。彼女たちが抱えているものと同じくらいの。

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