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2008/10/18

『海のある奈良に死す』 有栖川有栖

海のある奈良に死す (角川文庫) Book 海のある奈良に死す (角川文庫)

著者:有栖川 有栖
販売元:角川書店
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「行ってくる。『海のある奈良』へ」

そう言って手を振った友が死んだ

一体誰が?『海のある奈良』とは一体何処に?

別に長時間通勤しているわけじゃないのに(地下鉄には15分くらいしか乗らない)さくさく読める通勤本。他の誘惑がないからでしょうか。ぺよんとか。

この『海のある奈良に死す』を読むたびに『セイレーンの沈黙』はいつ出るんだろう?と思います。半年がかりで書き上げた五百枚の書き下ろし長編…読みたい。でも、『女王国の城』が出たときにこれ以上は言わないって決めたんだ。次まであと5年くらいは待てるって思ったんだ。自重。

本作は比較的ネタを覚えていて…というか覚えすぎていて、『海のある奈良』という言葉が登場する度に該当地が日本地図でピカンピカンと点灯してくれました。アリガタイワァ。地図と言えば、故・赤星楽氏の『アリバイの鐘』は読んでみたかったですね。同じ頭で考えてるから当たり前なのですが有栖川有栖氏(実写)が思いつきそうなネタだと思いました。こういう与太話(作中表記)好きです。

さらにさらに覚えているといえば、○○○○○○効果について知ったのも本作だったように思います。大してネタバレじゃないですが、なんとなく伏せてみる。きっと火村がキャメルを吸う度に私も煙草が吸いたくなるのはこれなんじゃないかと思ったり。街でキャメルを吸う人を見る度に「火村発見!?」かと思うのですが、もちろん一度も発見できたことはありません。

それにしてもトラベルミステリ度の高い本作。歴史のお勉強までできちゃったりして。読んでいて幾度となく「初期有栖川って感じ!」と興奮。(ほとんど)歳をとらないアリス&火村ですが、心なしか若いような気さえします。腐女子フィルタですか?

そんな若々しい火村がうなされるシーンも挿入されていて、作家アリスシリーズの模範となるような1冊。朝井女史も登場するよ!

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コメント

これ有栖川有栖氏で一番はじめに読んだ作品です なんて素敵なタイトルだろう〜とか その割にアリス&火村ぺアの会話が、なんだなんだなんだ、このふたり〜!とひいてしまい当面読めませんでした
でもこの本読んで奈良のお水取りの前に、こっちも見なきゃとか思った覚えが...

投稿: きりり | 2008/10/19 01:01

☆きりりさん☆
タイトル綺麗ですよね。平積みになった本は装丁も頼りになりますが、本棚にささっている本はタイトルしかないので、やっぱり目を引くタイトルっていうのは必要ですよね。
ちなみに私が最初に読んだ有栖川作品はどれだっただろう…『朱色の研究』のような気がしてきた。

投稿: まじょ→きりりさん | 2008/10/25 22:15

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