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2008/10/20

『俺が俺に殺されて』 蒼井上鷹

俺が俺に殺されて (ノン・ノベル 830) Book 俺が俺に殺されて (ノン・ノベル 830)

著者:蒼井 上鷹
販売元:祥伝社
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絞殺される瞬間に飛び出した俺の魂は

よりにもよって犯人の体に

俺が俺に殺されて…捕まるのも俺かよ!?

通勤本。地下鉄に乗っている間ずっと「ノベルス用の上質なブックカバーが欲しい」と思っておりました。講談社ノベルス20周年記念で送られてきたブックカバーは純白…そりゃないよ。

というわけで、ブックカバーのことばかり考えていたので、内容しっかり頭に入っているか微妙な本作。私が「評価を決めかねている」と繰り返す蒼井上鷹氏ですが…今回も保留とさせていただきたく。

致命的に合わないわけではないんだけれど。読了中「あぁ、ここはもっと盛り上げて(細かい描写が)欲しい!」とか「そのネタはもうスルーして良いよ、くどい」とかどうしても思っちゃう。本作はトリックがシンプルなので、肝心要のところで頭こんがらがることはありませんでしたが、いつもは「は?」「え?」「ん?」とか思うこと数回なので…ってやっぱり致命的に合わないんじゃないか?

本作の主題はなんなのだろう…やっぱり動機の解明でしょうか?どうして俺は俺(別所)に殺されねばならなかったのか?俺(別所)に聞いてみたいけれど、俺が俺(別所)に引越ししてしまったがためにそれも無理。っていうか、なにこの非常識な展開!?小説じゃないっての!というオレオレ詐欺状態の中で、その動機を推理するのですが…どう考えたって丸解りじゃないですか!?最初に思い浮かんだ動機(○○○○作り)がどうか正解ではありませんように、と思いながら最後まで読みました。

でもまぁ、俺がこれから生活するのはどうしてもこの体(別所)になってしまうから、俺を殺した憎き相手ではあるけれど疑惑は晴らしておかないと、という思考回路は好きです。嫌疑を晴らすために自らをも犠牲にするあたりとか

合理的ですね

そういうの好き。

蒼井氏の『ホームズのいない町』がとても気になってます(主にタイトルが)。次で評価を決めることができるでしょうか?傑作よ、来い。

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