« 『ST 桃太郎伝説殺人ファイル』 今野敏 | トップページ | なにそのラインナップ »

2008/09/03

『壁抜け男の謎』 有栖川有栖

壁抜け男の謎 Book 壁抜け男の謎

著者:有栖川 有栖
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する

有栖川有栖の魅力を存分に詰めた

ノンシリーズ短編集

今度は黒を召し上がれ

『女王国の城』がめでたく出版されてからというもの、有栖川氏の勢い止まるところを知りませんな。本作『壁抜け男の謎』に始まり、『妃は船を沈める』『火村英生に捧げる犯罪』を立て続けにリリース。エッセイ集まで含めたら…今年になって一体何冊出版されたの!?

ということで、ノンシリーズものの短編が集められた本作。未読作品の方が多かったので、なかなか楽しめました。有栖川氏、仕事の幅が広い。

個人的に最も好みだったのが「ジージーとの日々」です。残念ながらミステリじゃない。でも、私こういうハートフルなハートウォーミングなお話に弱いんですよ。いきなりの現れた刺客に見事に討ち取られ、私うっかり涙しそうになりました。絶品。

絶品といえば「震度四の秘密」も好きですね。こちらもミステリじゃない。でも、アリバイものと分類することはできるかもしれませんね、する意味ないけれど。嘘は上手に吐きたい。嘘は上手に吐かないで欲しい。そんな女心の機微がどうして解る有栖川氏。

あとはそうですねぇ…もう無いかも。残念ながら。有栖川氏のショートショートが大好きで、未だに有栖川氏のベストは『ジュリエットの悲鳴』(白い方)に収録されている「幸運の女神」だったりするのですが、今回のショートショート作品「天国と地獄」はちと微妙。あとがきで有栖川氏自身が語っておられるように、もう少し長い方が面白かったように思います。

今回はノンシリーズものの短編集ですが、学生アリスものの短編も一冊の本にできるくらいには溜まっているように思うのですが・・・いかがでしょうか?東京創元社さん、そろそろまとめてくれませんかね?

|

« 『ST 桃太郎伝説殺人ファイル』 今野敏 | トップページ | なにそのラインナップ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38084/23420238

この記事へのトラックバック一覧です: 『壁抜け男の謎』 有栖川有栖:

« 『ST 桃太郎伝説殺人ファイル』 今野敏 | トップページ | なにそのラインナップ »