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2008/09/21

『耳をふさいで夜を走る』 石持浅海

耳をふさいで夜を走る Book 耳をふさいで夜を走る

著者:石持 浅海
販売元:徳間書店
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僕はこれから3人の少女を殺しに行く

僕が創り上げた可愛い少女たちを

彼女たちが覚醒する前に

こんな石持浅海は読んだことない

印象だけで語るなら『BG、あるいは死せるカイニス』が一番近いかも。まさか石持・ロジック・浅海氏からシリアルキラーが産み出されることとなろうとは。

主人公・並木直哉が“なぜ”3人の少女を殺害せねばならないのか、その動機が隠されたまま進行する物語。石持氏の作品で、動機面で納得できたことはあまりないので(笑)そこを隠されてしまうと正直読むのキツイ。ミステリ小説の吸引力って“なぜ”“誰が”“どうやって”だと思うので。

では“どうやって”で愉しめば良いじゃん!という話なのですが、本作は“練りに練られたどうやって”を捨てねばならない事情ができてしまった…というところから物語が始まるのです。当然、行き当たりばったり。ミステリスキーの愉しみどころがどんどん減ってゆきますなぁ。だからこそのシリアルキラーなのですが。でもシリアルキラーの心情に興味ないよ。

その殺人劇のシナリオを書いたのは誰だ?という謎もあるにはあるのですが…それが表面化したころにはそんなのどうだって良くなってるし。だって、もう数えるほどしか人間残ってない。しかも、みんな頭悪そう。

この手の作品は所詮、好みの問題なので。シリアルキラー物が好きな方(得意な方)の評判を聞いてみたいです。石持浅海は人間が殺人者になる過程を描ききることができたのか。こちらとあちらを分ける線を踏み出すには…どんな覚悟がいるのでしょうかね?越えてみたらなんてことないなんて、嫌よ。

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