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2008/09/14

『絶叫城殺人事件』 有栖川有栖

絶叫城殺人事件 (新潮文庫) Book 絶叫城殺人事件 (新潮文庫)

著者:有栖川 有栖
販売元:新潮社
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6つの迷宮の先にあるのは

殺人事件

火村&アリスはこの迷宮を抜け出せるのか?

『暗い宿』あとがきで有栖川氏が仰っていた怪しい○○シリーズのひとつがこの『絶叫城殺人事件』でしょうか?末尾に「殺人事件」と名のつく作品が収められた短編集でございますが、かならず「~亭」とか「~荘」といった建物を表す名称とセットになっているあたり有栖川有栖の館シリーズと言えなくもないような。

個人的な好みは「黒鳥亭殺人事件」でしょうか?最近は後味の悪いミステリを気に入る傾向にあるようですね私。病んでいるのかしら?でも、作中に自然な形で登場する○○から火村が真相に到達するあたりは秀逸だと思います。あと、アリスがゲーム(二十の扉)の正解を口にしたときの少女の満面の笑顔が怖い。おどろおどろしい雰囲気を身に纏った短編集のスタートを飾るに相応しい作品だと思います。

あとは表題作「絶叫城殺人事件」でしょうか。読書前「火村が犯人を埠頭に誘き寄せ、スポットライトをバックに推理を披露するやつよね?」と思い込んでいた私の頭はどうなっているのだろうか。確かに埠頭は出てきたが…そんな神々しい火村は用意されておりませんでした。なにか他の作品と間違ってる?間違ってるのは私の頭か?とりあえず、本作も後味は悪い。でも、推理は秀逸。この展開は素晴らしい。

この2作に挟まれた残4作は…普通かやや劣るといった評価になろうかしら。「月宮殿殺人事件」に至っては駄洒落(?)混じりだし。

文庫版あとがきに映画「マグノリア」について書かれた箇所があって、久しぶりに観たくなりました。トムが怪しげなセックス教祖を演じてたことしか覚えていないのですが(記憶力ってなぁに?美味しいの?)好きです。

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