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2008/09/17

『銀の檻を溶かして』 高里椎奈

銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫) Book 銀の檻を溶かして―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)

著者:高里 椎奈
販売元:講談社
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ひっそりとした佇まい仰々しく飾られた看板

そこは「深山木薬店」

どんな薬でも症状に合わせてお出しします

『レッドクリフ』ノベライスで久しぶりに高里椎奈氏を意識することとなったので、これもご縁と薬屋シリーズを再読することに。薬屋シリーズは『蝉の羽』で購入を止めてしまったんですよねぇ…契機がなんだったのか思い出せないんですが。薬屋シリーズは色がない作品=趣向を凝らした意欲作(成功しているかどうかは別問題)なので、その辺に理由があったんじゃないかと思っていますが。再読を続けたら思い出せるのではないかと。またもや『蝉の羽』で手が止まってしまうのだけは避けたいと思っております。カンパリマス。

それにしても、凄いペースで文庫化進んでるんですね!さっき密林で確認したら、偶然にも『蝉の羽』まで文庫になっているのを見て驚愕。『銀の檻を溶かして』の文庫化がつい最近だったでしょ…って2005年5月って書いてある!!えっ、半年くらい前に「ついに薬屋も文庫化するのかぁ、時間かかったねぇ」って思ったはずなのに。嫌だわ、歳を重ねるごとに時が進むのが早くなる現象が如実に!?

まぁ、薬屋三人衆の長寿っぷりにはどう足掻いたって叶わないんですけれども。人間と妖怪が共存(?)すべく、妖怪が介入した摩訶不思議現象の解決に乗り出す…そんな動機付けで描かれる本シリーズは三人の本体がどんな妖怪なのかにも注目。高里氏自身が「最終巻では明らかにします」と仰っていたように記憶しているのですが…第一部完結でその辺りクリアになったのでしょうか?

って、『銀の檻を溶かして』に触れないと…なんのためのレビューだ。展開が速く、探偵役の秋が多くを語らないので、「?」の積み残しばかりが増えますが、まぁ8割方はラストで回収してくれるのでご安心を。あとの2割(雪の妖精=プレゼントなのは解った。ところでどうやって造ったわけ?大きすぎない?とか)は…まぁ些事として眼を瞑ってください。基本的に腐女子な私は薬屋三人衆が妙にキザったらしいのも気にならないし。逆に男性読者はこれだけで(どんなにミステリとしての出来が良くても)読めないんじゃないかと思います。ノベルス版はともかく、文庫版は表紙があれだしね。完全に女性読者にターゲットを絞ってますよね。

とりあえず『銀の檻を溶かして』はデビュー作ということもあり、いろんな要素を詰め込んで見ました作品なので、ごちゃごちゃしちゃうのは仕方の無いことでしょう。以後の巻は比較的一本道の(ちょっと物足りないくらいの)ミステリだったと記憶しておりますので、再読楽しみです。

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