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2008/09/19

『FINE DAYS』 本多孝好

FINE DAYS (祥伝社文庫) Book FINE DAYS (祥伝社文庫)

著者:本多 孝好
販売元:祥伝社
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恋に切なさが付き物ならば

その切なさに種類があるのはご存知?

本多孝好が織りなす4つの恋愛小説

本多孝好スキーを公言している割に『FINE DAYS』はそんなに好みじゃなくって2回くらいしか読んだことなかった私。でも「イエスタデイズ」映画化で意識してしまったが最後。短編集は通勤時に読むという独自ルールを守るために、文庫本をわざわざ購入してまで読ませていただきました。この印税が少しでも本多氏の懐に入ってくだされば本望。

さて、『FINE DAYS』には4つの恋愛小説が収録されているのですが…

「イエスタデイズ」が一番人気って本当ですか?

個人的には一番不人気なのが「イエスタデイズ」なんですが。やっぱり私の感覚ってズレているんだろうか。私は「眠りのための暖かな場所」を映画化して欲しかった…その理由は主人公が好みってだけなんですが。本多作品で女性が主人公って珍しいですよね。初めてじゃないかってくらい。でも、読んでいて『MISSING』を思い出した…彼女は本多初期作品の主人公たちに近いのでしょう。好きです。

「シェード」も良い。昔話と今とが交差する感覚が自然で好きです。でも、ベッタベタ。

表題作の「FINE DAYS」も好きです。主人公に関わる人間が誰も幸せになれないところが、ダックスフントを挟んで寝るところが、「お前は天才だ」と肩を叩かれて微笑む神部が、好きです。

4つ全ての作品に共通して云えるのが、不思議を不思議のまま受け入れながら(受け入れると云うよりは受け流すが正しいかもしれませんが)どこかで折り合いをつけながら、人間は生き続けるということを描いている点。恋愛に挫けて、人生に挫けても、生き続ける限り人間は寝て、食べて、排泄をする。そんな“生”を4つの作品から感じました。

なにはともあれ、これで映画「イエスタデイズ」の特典小説が読める。今晩寝る前にさくっと読んじゃうつもりです。あの薄さなら5分くらいで読めるでしょう。感想レビューは…ネタバレどころの話じゃないので書くかどうかは微妙です。すんごい良かったら(あるいは良くなかったら)書くかもしれないです。

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コメント

こんにちは、初めまして。
私も同感です。
映画化になるっていうから、ちょっと期待して読んだんですけど、一番好きなのは「眠りの~」でした。
ただ女優さん、はまる人が見つからないかな。
真木ようこさんとか?
「シェード」も好きです。物語と現在のふたりがシンクロするって、キレイすぎるけど彼らのために用意されたみたいでいいですよね。
この作家さん、作品読むたび、どんどん好きになります。

TBいただいてまいります♪

投稿: 片雲さくら | 2008/10/20 14:27

☆片雲さくらさん☆
コメントありがとうございます!はじめまして!!
同感いただいてしまいました有難うございます嬉しいです。
真木よう子さん格好良いですよね。「SP」の笹本役から印象ガラッと変わって。いま、強い女性といえば真木さんかもしれないですね!化粧品のCMも素敵です。
本多孝好氏は読めば読むほどのスルメ作家さんだと私も思います。そんな本多氏の新刊が11月6日に!!北海道では入手が遅れるのが恨めしい。丁度11月6日に本州出張になれば良いのに。喜び勇んで出張します。
って、また話を脱線させる…すみません。コメントありがとうございました!!またいらしてくだしあね!新刊のお話ができると嬉しいです☆

投稿: まじょ→片雲さくらさん | 2008/10/25 22:22

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