『ナナフシの恋』 黒田研二
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ナナフシの恋~Mimetic Girl~ (講談社ノベルス クM- 7) 著者:黒田 研二 |
不審なメールに誘われて集まった6人のクラスメイト
なぜ、自殺を図った彼女が私たちにメールを送ってきたのか?
6人が“友人とは云えない彼女”の自殺の真相に挑む
久しぶりにクロケンを読みました…が、どうも辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』を思い出さずにはおれない展開。でも、結末が「まさしくクロケン!」というバカミス一歩手前だったので一安心。
ナナフシは草食性の昆虫で、木の枝に擬態し自らの命を守る。そのナナフシのように自らの姿を消すことに長けていたクラスメイトが自殺を図った。彼女は今、病院のベッドの上で意識を失ったまま。なのに、彼女の名前でクラスメイトたちに送られてきたメール。このメールの発信者の意図は?彼女の自殺の原因とは?という主題です。
自殺した彼女がいかに姿を消すことに長けていたか、クラスメイトだった自分たちが如何に彼女に注意を払っていなかったのか、彼女はどんなことを考えていたのか。そんなことを中心に進められる議論は、微妙で不要?でも、タイトルにもある「ナナフシ」は真相に辿り着くのに必須でございます。
ここから一瞬ネタバレします。この作品にはこのネタしかないので、うっかり読んでしまうとこの作品を読む意味がなくなりますので注意。
だからって、自分を凶器に見立てて突き落としてくれっていうのはどうかと思いますけれども。突き落としちゃう奴も突き落としちゃう奴ですけれども。
まさにクロケンらしいラスト。このラストはクロケンじゃなきゃ書けないと思う(決して悪く云っているつもりはない)。青春真っ盛りの彼女がこの選択をしたという点に痛さがあると思います。その意味で青春小説なのかもしれない。
でも、やっぱりクロケンの初期作品の方が好きです。初期作品の方が本格ミステリスピリットに溢れてましたよね?そんなクロケンスピリットに溢れる本格を私は待ち望んでおります!
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