« 『青年のための読書クラブ』 桜庭一樹 | トップページ | 『チョコレートゲーム』 岡嶋二人 »

2008/05/26

『四神金赤館銀青館不可能殺人』 倉阪鬼一郎

四神金赤館銀青館不可能殺人 (講談社ノベルス) Book 四神金赤館銀青館不可能殺人 (講談社ノベルス)

著者:倉阪 鬼一郎
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

金赤館と銀青館

互いにいがみ合い憎しみ合う二つの館で

千畝将軍の命日に起こる殺戮の嵐

「袋小路と笑わば笑え。これも新本格だ!」という著者のことばが痛い。タイトルだけはまごうことなき新本格なんですがね。

新本格に必要とされる要素は存分に詰まっているのですが。館とか叙述トリックとか密室殺人とか。でも、どれもこれもが中途半端なんですよ。なによりも中途半端なのが叙述トリック。叙述トリックってのは、読者に悟られないようにするからこそ旨味があるのであって。序盤のト書き描写は読んでいて痛かったです。

そして、場面描写が…いかん、また毒吐くところでした。でも、何が起こったのかわからない箇所がままありました。ト書き描写の所為と云い切ることのできない頻度で。えっ?今、誰か死んだ?みたいな。

倉阪氏はこの作品でなにが書きたかったんだろう?犯人当て…じゃないよね?血の匂いをぷんぷんさせた犯人なんか居てどうする。叙述トリック…でもないよね?あの阿呆みたいな序盤の展開がミステリ○○○だと気が付かない読者がいるわけない。少なくとも、倉阪氏の著作を手に取る読者の中には。じゃあ、館トリック…なわけない。だって、本作の中で最もバカミスな箇所じゃないですか!?あっ、そうか、動機か…って私の中で最もどうでも良い部分!!

うーん、深いですねぇ。ナナメ読み1時間読書じゃなかったら怒り狂うところでした。倉阪氏は殆ど読んだこと無いのですが、50冊近い作品の中に名作もあるんですよね??今度は作品の評価を調べてから挑んでみることにします。合掌。

|

« 『青年のための読書クラブ』 桜庭一樹 | トップページ | 『チョコレートゲーム』 岡嶋二人 »

コメント

倉阪さんの小説って、このタイプ、多くありません?
読み辛くて、そのわりにおもしろくない。
タイトル倒れ?っていうか・・・。

投稿: メデューサの瞳 | 2008/05/27 17:37

☆メデューサの瞳さん☆
コメントありがとうございます!
確かにタイトル倒れタイトル負けした作品多いですよね…着眼点とか心意気は汲みたいと思うんですが。
これはもう代表作を読むしかない!と「倉阪鬼一郎 代表作」で検索かけてみたんですが…まったくヒットしませんでした。どうしよう想定外だ。
メデューサの瞳さんのオススメがあったら教えてくださいませ!

投稿: まじょ→メデューサの瞳さん | 2008/05/27 20:54

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38084/21140779

この記事へのトラックバック一覧です: 『四神金赤館銀青館不可能殺人』 倉阪鬼一郎:

« 『青年のための読書クラブ』 桜庭一樹 | トップページ | 『チョコレートゲーム』 岡嶋二人 »