『平成関東大震災』 福井晴敏
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平成関東大震災--いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった-- 著者:福井 晴敏 |
いつか来るとは知っていたが今日来るとは思わなかった
けれども、来てしまったからには…なんとしてでも生き延びるべし
大震災を生き抜く智恵と勇気の物語
自衛隊モノが読みたいなぁ…と思って向かった福井晴敏の棚。そこで見つけた本作『平成関東大震災』。福井氏、こんな作品も出版していたんですね…知らなかった。
いつか来るいまにも来る明日にも来ると云われている平成関東大震災。大震災が来たら東京はどうなってしまうのか、どう行動するべきなのか。それを本作はこんなスタンスで描いております。以下引用。
本書は極めて深刻な事態を描きつつも、ひたすら状況に振り回される雑念だらけの主人公に寄り添い、必死になればなるほど可笑しさが滲み出す彼の行状に焦点を当てた。
でも、その日が来てしまったら、状況に振り回されるしかないと思うんですよ。主人公たるサイヤクさんに付き纏っていた解説男のように、冷静にデータを参照したりなんて出来ない。だから、状況に振り回されつつも必死になるしかない。
とまぁ、基本シュミレーションのマニュアル本なのですが、ラストには福井節が炸裂。福井作品的オヤジが感動をくれます。自分だけが助かれば良いだなんて思わないで。自分が生き残った意味を見出して。自分に出来ることを出来る範囲でやってみて。そんな暖かいラスト。
DAISも市ヶ谷も登場しませんが、殺人事件が起こせるような厚さもありませんが、福井氏らしい一冊。四川省地震で世の注目が集まっている今、本作を読んでみるのも良いと思います。いつか来るその日のために。
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