『凶鳥の如き忌むもの』 三津田信三
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凶鳥の如き忌むもの (講談社ノベルス) 著者:三津田 信三 |
怪異譚を愛して已まない小説家・刀城言耶
今日も怪異を求めて東奔西走
そして出遭った怪異は…人間消失
「更新は1週間ほど滞ります」と宣言しておきながら、2週間滞らせていただきました当ブロ愚。この2週間のうちに関東方面に2回遠征に行ったり、友人夫婦にこのブロ愚の存在がバレてみたり、風邪を召してみたりと色々遭ったわけです。
さて、再開第1弾レビューは『厭魅の如き憑くもの』に続く刀城言耶シリーズ第3弾でございます…えっ?第3弾!?
『九つ岩石塔殺人事件』ってなんですかっ!?
迷宮社なんて、いかにも胡散臭い出版社から発行されておりますが(実存していたらすみません)…これはどんなトリックに分類したら良いのだろう。叙述トリック?(笑)
そんなわけで刀城言耶シリーズ第3弾『凶鳥の如き忌むもの』は、瀬戸内海に浮かぶ嵐の小島を舞台に描かれる人間消失モノミステリでございます。『厭魅の如き~』では民俗学&ミステリのタッグにKOを赦した私ですが、本作はミステリ色が強くてグイグイ読めました。人間消失の謎をカテゴライズして、ひとつひとつ潰してゆく過程なんてゾクゾクしましたね…本格だ、と。
「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」とは愛しのホームズ様の弁ですが、本作はそれに真正面から挑んだ作品ではなかろうかと。さもなくば、
あんなバカミス的結末は提示できません
あれ?私ってば、またもや毒吐いた?とにかく、あのカテゴライズ作業がなければ、あのトンデモ結末は許容できなかったと思います。あの工程が有ったからこそ許容できるぎりっぎりのラインで落としたかな、と。いや、どう読んだって許容できない方も多かろうと思いますが…。
とにかく、伏線がしっかり張られていて読ませる作品に出来上がっておりました。個人的には『厭魅の如き~』より好きですね。ホラー&民俗学がタッグを組むと、途端に睡魔にやられる体質に生まれてしまったものですから。
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コメント
はじめまして。ぼくも三津田信三に注目しています。山魔の如き。。。も速攻で購入して読んでしまいました。味わいがあっていいかなと思っていますが、ところで「九つ岩石塔殺人事件」てなにか分かりますか?やはりこれがよくわからなくて。
投稿 ひろ | 2008年5月 6日 (火) 10時09分
☆ひろさん☆
コメントありがとうございます!
『九つ岩石塔殺人事件』気になりますよね!調査の結果(といっても、ググってみただけですが)そんな作品は実在しないという結論に達したのですが。三津田氏のジョークか、書いてみようと思ったんだけど挫折した幻の作品といったところかな?と解釈しております。
『山魔』も早く読みたいです!ようやく『首無』を読み終えたばかりなのですが(実は次回レビュー予定作品)もう見事に最後までやられました。民俗学との融合で物々しい雰囲気を醸し出すだけでなく、ミステリとしても唸らせるだなんて…三津田氏凄い。
『首無』レビューも、御覧いただけると幸いです。またいらしてくださいね!コメントありがとうございました!!
投稿 まじょ→ひろさん | 2008年5月 9日 (金) 01時09分