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2008/03/04

『イン・ザ・プール』 奥田英朗

イン・ザ・プール (文春文庫) Book イン・ザ・プール (文春文庫)

著者:奥田 英朗
販売元:文藝春秋
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青白い蛍光灯の下、進んだ先には「いらっしゃ~い」

能天気な精神科医のお出迎え

こいつ、本当に医者か?

直木賞受賞作『空中ブランコ』が文庫化されたのを機に、トライしてみました『イン・ザ・プール』。トンデモ精神科医・伊良部とその患者たちが織りなすコメディ作品…だったのね。直木賞を受賞するくらいだから、もっと真面目な作品かと思っておりました。

収録されているのは表題作を含めた5作品。依存症に強迫神経症、陰茎強直症なんて際どい症状まで。そして何より、私の超得意技にして謎の中国人・妄想癖さんもいらっしゃる!

個人的ベストは携帯依存症の「フレンズ」なのですが。この作品あたりから伊良部の行為が治療らしく(見えるように)なってきたように思います。表題作「イン・ザ・プール」はどうしても治療とは思えませんで。「いてもたっても」のセクシー看護師・マユミさんのアシスト(「患者さん。○○、確認してきた方がいいですよ」)も意図的かつ治療なんですよ…ね?

治療行為なんですよね?(ふと、原点に還る)

この作品集の凄いところは、程度の差こそあれ「私もちょっとこの気あるな…」と読者に思わせるところです。私なんてまんま妄想癖だしっ!(私って美人方向には向いておりませんが)皆さんもいずれかの作品で「あぁ、この気持ちわかる…」と心のどこかで思ったはず。その兆候が顕著に突発的に現れるからこそ、人はトンデモ精神科医・伊良部が待つ、地下室の扉を叩く…んですよね?

直木賞受賞の『空中ブランコ』も手元にあるので、近いうちにレビューをお送りできると思います(いまはちょっと寄り道中。違う本を読んでいたりする)。本作を上回る、どんな症状の困ったちゃんたちが登場するのか、いまから楽しみです。

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コメント

お久しぶりです!「いつでも夢の中」のときわです(^ω^)復活されて嬉しいです♪これからも応援しています☆彡とりあえずわたしは本を読む時間が欲しいです…(^ω^;)

投稿: ときわ | 2008/03/05 18:19

☆ときわさん☆
復活祝いコメント、ありがとうございます♥
昔は何があっても削らなかった読書の時間を、最近削らねばならないことが多くって「社会生活って嫌だわ~面倒臭いわぁ~」とか毎日思ってます。
そろそろトンデモ精神科医の元を訪ねるべき時なのかもしれません(笑)

投稿: まじょ→ときわさん | 2008/03/15 19:05

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