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2008/01/18

『タカイ×タカイ』 森博嗣

タカイ×タカイ (講談社ノベルス モF- 41) Book タカイ×タカイ (講談社ノベルス モF- 41)

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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地上15mのポールの上に、突如として現れた他殺死体

なぜ死体は遙か高みに昇らねばならなかったのか?

さぁ、森博嗣によるマジックショウを御覧あれ

講談社ノベルススキーにとっては一番美味しい月かもしれない1月。高田崇史氏に続いての登場は森博嗣氏Xシリーズ第3弾でございます。

有名マジシャン宅の上空に突如として現れた他殺死体。「なぜ死体は高所に現れねばならなかったのか?」「その方法は?」「そして、犯人は誰なのか?」が3大主題かと。森博嗣氏によってこれまでに発表された各シリーズに、それぞれ一貫したテーマを当てはめるならば「S&M=天才」「V=愛憎劇」「G=未知との遭遇」だと勝手に思っている私は、本作を読んで「X=正常と異常の狭間」なのかな、と思ったり思わなかったり。

さて、新シリーズ開幕当初から私が危惧しておりました「某西之園女史の介入」が本作では顕著に。個人的には、

西之園女史と遭遇することを極端に恐れる椙田氏

なんかは、超萌えポイントであったりするのですが。ただ、西之園女史が登場するとシリーズキャラクタである真鍋&小川&鷹知が霞むんですよね。犯人特定の契機となった4人のディスカッションでも真壁&小川&鷹知の3人がタッグを組んでも、西之園女史に及ばない感が蔓延しておりましたし。「正常と異常の狭間」がシリーズテーマならば(あくまでも個人的解釈です)そこに天才が介入してはならないのですよ。なぜなら、天才とは正常であり異常だから。そんな観点を超越したところに居るのが天才であって、俗世の3人(真鍋&小川&鷹知)と交わってはならないんですよね。キャラクタだけでなく、シリーズ自体が霞んでしまう。まぁ、「西之園女史の登場はもうご遠慮願いたい」という個人的主張を通すために、無理に理論付けしてみただけなんですが。

ミステリとしては「犯人は誰なのか?」が巧いこと煙に巻かれてて良かったと思います。読者それぞれに解答が有るのでは?ただ、真実はいつもひとつなんですが(笑)

そうそう、本作は森博嗣氏の大好きなマジシャンモノ(笑)ですが、ラストに颯爽と現れた鷲津伸輔は既出のキャラクタですか?マジシャンモノといえばS&Mシリーズの『幻惑の死と使途』ですが、『しとしと』で登場した弟子の誰かが鷲津なんでしょうね(未確認です)。犀川先生もご存知の様子でしたし。

やっぱり、どう考えても西之園女史の物語だった本作。いや、

西之園女史との邂逅がこの世の終わりと同義の椙田氏

には、キュンキュン☆なんですが(何度だって云おう)。ところで、椙田氏のデートのお相手ってやっぱり各務女史ですよね?また二人でなにかやらかす予定なんでしょうか…そちらのお仕事のこともちょっとだけで構わないので(新聞記事としてチラッと記述するとか)表記してくださると椙田スキーの私にとっては地上15mのポールの上へ昇る想いです。

ところで、次回以降の発刊予定『カクレカラクリ』って、あの『カクレカラクリ』ですか?

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コメント

Xシリーズ発売時に購入したのに、G積読じゃん!って事で、今だどちらも積読です 読まねば... カクレカラクリって、あのカクレカラクリの文庫か何かですか? 

投稿: きりり | 2008/01/20 01:57

☆きりりさん
いやぁ、Gシリーズはあんまり読む価値無いと思い…あぁ、危なく本当のことを言ってしまうところでした(汗)
『カクレカラクリ』はきっとあの『カクレカラクリ』のノベルス版だと思います。単行本とも言い難いあのサイズの本をノベルス経由文庫化するのは如何なものかと思います。でも「森作品はノベルスで集めるんだ」と決めている方も多いと聞くので、その方面に配慮した結果なのでしょうか?

投稿: まじょ→きりりさん | 2008/01/24 16:26

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