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2008/01/20

『キラレ×キラレ』 森博嗣

キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39)) Book キラレ×キラレ (講談社ノベルス (モF-39))

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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満員電車に出没する連続切り裂き魔

30代の女性ばかりを狙うその手口

被害者の女性たちにミッシングリンクはあるのか?

森博嗣待望の新シリーズ第2弾

『タカイ×タカイ』のレビューを書いていて、ふと「そういえば『キラレ×キラレ』のレビュー書いてないじゃん!」と思い立ち、早速再読&レビュー。当ブロ愚は森博嗣と有栖川有栖に特化したブロ愚なのに(この両者のレビューでお褒めの言葉を頂くことが多いので嬉しい、という意)うっかりしておりました。

さて、本作は満員電車で起こった連続切り裂き事件が主題となっております。私は徒歩5分通勤派なので(それって“派”なのか?)満員電車というものに縁が無いのですが、“鮨詰め”とはよく言ったものです。現代では鮨だってあんなにギュウギュウに詰め込まれないわよ…ギュウギュウに詰まった鮨が食べたい(機械で酢飯がギュウギュウという意味では無い、勿論)。

今回も椙田氏の経営方針の所為で(笑)まったく仕事の無い小川&真鍋の両者が、鷹知氏の要請を受けて調査に乗り出す(小川嬢の前職に関係する御仁からの依頼という縁もあるが)体で事件は動きます。被害者が増えゆくなか、小川&鷹知のコンビが見つけたささやかな手掛かり、取っ掛かり。「一見関係の無さそうな事象の中に、解明への道標は隠れているものだよ」とかなんとか、どこぞの名探偵が仰っていたと思いますが(心当たりが多すぎて、“こいつだ!”と指摘できない)今回もまさにそのケース、ビンゴでございました。

ようやく見つけた手掛かりに縋り付く二人。でも、犯人の方が一枚上手、キーパーソンたる人物が殺されるという事件が起こって。まぁ、結局のところキーパーソンでもなんでも無かったんですが(真相に辿り着けるということは、そういうことでしょ?)。とにかく殺人事件まで起こってしまって、ついに危機感を感じ始める小川嬢。そんな小川嬢を救うべく真鍋が取り出したのが

愛用カッタマットで作った自作プロテクタ〜(ドラ○もん風)

個人的には良い案だと思うんですけどね。カッタマットプロテクタ。しかし、そのプロテクタが活かされた場面というのが最悪でしたね。いきなり犯人が小川嬢の前で自供を始めたときには、なにが起こったかと眼を疑いましたよ。えぇぇぇぇぇ、探偵サイドが犯人を特定できてないってのに、解答編始めるってかっ!?これはもうミステリではない。残念なことに。

本作は椙田氏の登場も殆どありませんでしたし(小川嬢宅で家庭料理を頂く椙田氏は可愛い。彼の周りには初々しく家庭料理なぞを披露してくれる女は居なかったはずだから)、ミステリとしても成り立っておりません。しかも、西之園女史も登場しちゃうし…可哀想な一作でございました。

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今回は森博嗣のXシリーズ第2弾「キラレ×キラレ」です。既に第3弾である「タカイ× [続きを読む]

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