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2007/12/19

『Rのつく月には気をつけよう』 石持浅海

Rのつく月には気をつけよう Book Rのつく月には気をつけよう

著者:石持 浅海
販売元:祥伝社
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大学時代からの仲良し3人組が集まる金曜の夜。

美味しいお酒と美味しい魚と、美味しい謎がテーブルには並ぶ。

石持浅海が描く、ハートフルミステリ。

何位なのか数える気にはなりませんが、とにかく「このミス!2008」にもランクインされていた本作。個人的には18位の『心臓と左手』より好みでした。

本作は石持氏にしては珍しい“日常の謎”を主題にしたハートフルミステリ。長江・熊井・夏美の仲良し3人組が美味しいお酒と美味しい肴を囲みながら、その日誰かが招待したゲストの悩み・謎を解決する。探偵役は“悪魔的な頭脳を持った”と評されるキレ者・長江で、その長江の推理の材料をゲストから引き出すのが、“荒っぽいけれども心優しい”熊井と“一升瓶を一気できるザル”夏美。そんな3人の仲の良さに心暖まりながら、上質な謎に取り組むという趣向です。

個人的に好きだったのは表題作「Rのつく月には気をつけよう」と「悪魔のキス」かしら。表題作は“日常の謎”よりも若干ミステリ寄りかも。オチに恋愛が絡むので騙されそうになりますが、本格ミステリのトリックとして使われてもおかしくないネタではないでしょうか?「悪魔のキス」は単純にゴシップ好きの私の本性が出ただけです。でも、恋愛が絡んだ瞬間に女は神懸かり的発想を得ますので。長江でなくとも、このくらいの結論まで持ってける女性は多いのでは無いでしょうか?

さて、本作には○○トリックが仕掛けられております。このトリックについては私は冒頭から看破していたのですが(と、偉そうに言うほど難しいものではない。もしかしたらトリックに気が付かない読者も居るかもしれない。読み方次第)それに気付いていたとしてもラストの大団円には大満足。私、こういうオチに弱いのよ。恋愛を主題にした作品はあまり得意ではありませんが、このくらいスマートにやってくれるなら大歓迎です。

というわけで、今年度発表された石持氏の短編集の中では本作が最も好みに合致しておりました。装丁も素敵だったしね!

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