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2007/12/27

『隠蔽捜査』 今野敏

隠蔽捜査 Book 隠蔽捜査

著者:今野 敏
販売元:新潮社
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東大以外は大学じゃない。

国家公務員Ⅰ種試験に合格し、官僚として、キャリアとして、我が道をただひたすら進む竜崎に訪れる危機。

竜崎は自ら信じる道を進むことができるのか。それとも?

「このミス!2008」第4位にランクインした『果断』がとっても面白そうで、つい手に取ってしまった『隠蔽捜査』。少し前の自分なら面白いと思えなかったであろう警察小説ですが、横山秀夫に嵌まってからはこの手の作品が読みたくて読みたくて仕方が無い。とにかく読んで良かった『隠蔽捜査』。初っ端からお勧めです。

同期入庁のキャリアからも「変人」と噂される竜崎。自分がキャリアであることを強く意識し、家庭も家族も顧みることの無い彼を、最初は嫌な奴だと思ったんですよ。でも、読み進めるうちに「そうじゃない」と。彼には彼なりの理論がある。その理論が自分の保身や利益のためだけにあるのなら、ただの鼻につく奴なんですが…彼の理論はちょっと違うんですよね。自分がキャリアたるのは、正義を貫くがため。世の中にはキャリアにしかできないことがあり、地位が上がるにつれて増えてゆく権力が欲しい、なぜなら世を(警察組織)を正しい方向に導きたいから…って、いまどきこんな風に考える人間居ないってばさ。

そんなゴーイング・マイ・ウェイ官僚の前に立ちはだかるのが、警察の不祥事と家族の不祥事。警察組織を正しく導かんとする彼には、その不祥事を揉み消そうとする他のキャリアが許せない。不祥事を「揉み消しなんてしねぇで、開口一番に謝っちまおうぜ!」という彼の主張は、リスクを最小限に抑えることを目的とした「危機管理」なのですが…そんな風に腹を括れる人間はそうそう居ない。しかも、同じ理論で家族の不祥事も揉み消し(せっかく本作のタイトルが『隠蔽捜査』なんだから、隠蔽って言葉を使えば良いのに…)もしない彼。なぜなら、片方を揉み消してしまうことで、彼の正義の理論は破綻してしまうから。彼の意識はその破綻を許すことができないんですね。

信じる道を進めために、自ら後退することを望んだ、そんな男の物語がこの『隠蔽捜査』です。『果断』は竜崎が後退した先での事件だって言うんだから…『果断』を読まずに何を読む。幼なじみで憎しみの対象であった伊丹と和解(?)したことで、どんな変化が竜崎に訪れたのか。気になる。

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2007/12/26

『ジェネラル・ルージュの凱旋』 海堂尊

ジェネラル・ルージュの凱旋 Book ジェネラル・ルージュの凱旋

著者:海堂 尊
販売元:宝島社
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救命救急センター部長、通称“ジェネラル・ルージュ”。

ドクターヘリ導入を悲願とする“血まみれ将軍”にかかった収賄疑惑。

リスクマネジメント委員長・白鳥は同期の危機を救うことができるのか?

いやぁ、『螺鈿迷宮』に続き傑作きました!決してミステリではない本作ですが、続きが気になって気になって、結局寝たのは4時…キョウノシゴトハツラカッタ…。『ナイチンゲールの沈黙』の表で進められていた(後出作品ではありますが、間違いなく本作が表だ)グッチー・ミッションは同じ窯の飯を喰った同期=ジェネラル・ルージュの収賄疑惑を晴らすこと。今回も腹黒たぬき・高階病院長に巧いこと丸め込まれて、それでも「私が速水を告発することはあり得ない、と確信しています」と言い切ったグッチーはちょっと素敵でした。本作はグッチー&ジュネラル・ルージュ&ガンガントンネル魔人の友情の物語。

本作は正当なるグッチー&白鳥シリーズではございますが、白鳥の活躍はちょっと薄め。でも、エシックス・コミティでAi導入検討が行われた際のロジカル・モンスターっぷりはゾクゾクきましたね!(なんてたって、唯一の魅せ場)エシックスの面々を相手取り、お得意のロジックで彼等をバッサバッサと切り捨ててゆく白鳥。痛快なんだけど…白鳥とは絶対にディベートでご一緒したくないわ。

あとは、読書中に「この件は絶対にブロ愚に書く」と心に決めた黒崎教授。

ちょっと、すんごい恰好良いオヤジ発見!!

「神の指図で動くことが、あれほどの愉悦を伴うものだということを…」「ワシのプライドや肩書きなんて、そうした瞬間には、すべてすっ飛んでしまうくらい、ささやかで他愛もないものなんだ」の素敵台詞は5回は読み返しました。将軍の救命救急センターに対する想いにもかなりグッときましたが、やっぱり本作の功労賞は黒崎教授じゃないかと。この一件で物語がキュッと締まりましたよね?あぁ、やっぱり将軍は東城大学に必要な人材なんだと改めて思い知らされたというか…そして将軍とは決して交わることのない道を行く黒崎教授も必要なんだと思い知らされたというか。いろんな人間が居て、いろんな想いがあるからこそ、人間の“生と死”を司る場として病院があるのだと感じました。

本作はミステリではないので「やれトリックが…」とか書けないのですが、とりあえず読んで損の無い作品だと思います。『ナイチンゲール』も「この作品の裏だと思えば読む価値あったかな」とまで思わせる、他作品の評価にまで影響を与える素敵作品。うん、愉しい読書タイムでございました。

どうでも良いのですが、本作『ジェネラル・ルージュ』と『ナイチンゲール』は元々ひとつの物語であったのを分割させられたのでは?と思ったり思わなかったり。もしこのふたつが同時に語られていたら…それはそれで破綻した物語だったんじゃないかと。分割して良かったね!(って、その前提自体が妄想だよ)

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2007/12/25

『螺鈿迷宮』 海堂尊

螺鈿迷宮 Book 螺鈿迷宮

著者:海堂 尊
販売元:角川書店
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-この病院は人が死にすぎる

終末期医療の最先端施設に絶えることなき“黒い噂”。

その噂の正体を確かめるために、似非医学生“アンラッキー・トルネード”とロジカルモンスターの“懐刀”が敵内部に侵入する!

『ナイチンゲールの沈黙』の出来がちょっとばかしアレだったもんで、あんまり期待せずに読んだのですが…

個人的に『バチスタ』より面白かった!

「医学なんてクソッタレ」の似非医学生・天馬大吉(別称 アンラッキー・トルネード)は幼馴染・葉子にまんまと嵌められ、終末期医療=ホスピス病院の潜入捜査に乗り出す羽目に。老人介護センター→ホスピス施設→寺院までを併設した“エスカレータ式だたし天国逝き”のその施設では、前触れもなく人が死んでゆく。似非医学生であっても「異常だ」と感じるほどの唐突な死には、どんな裏側が隠されているのか?

まぁ、こんな感じのストーリーなのですが、終末期医療や大学病院の有り方といった海堂氏お得意の問題提起にファンタジーとセンチメンタルを取り入れた意欲作となっております。施設が隠し持つ闇に光を当ててゆく(解決してゆく)手法も見事だし、そこにセンチメンタリズムを挿入する手法も素晴らしいと感じました。『バチスタ』には無く『ナイチンゲール』ではやり過ぎた部分が綺麗にカチッと物語に填められた印象。

しかも“ロジカル・モンスター”とその懐刀“氷姫”の使い方も良い。ロジカルモンスターのロジカルモンスターたる所以を垣間見ることはできませんでしたが(今回は完全裏方、でも良い仕事してますよ相変わらず)その懐刀“氷姫”は良い意味で期待を裏切ってくれました。私は厚生労働省役人ふたりが火傷治療の為にああだこうだ言い合っているシーンがすごく好き。『家庭の医学』まではカバーしきれていない氷姫データベースが欲しい。あとは火傷の程度「水胞つきのⅡ度に格上げされたのは、姫宮のスペシャル・サービス」の件もね。こういうのたまらねぇっす。

んで、肝心のミステリ部分も“運命の巡り合わせ(ミステリ読者はこれを伏線と呼ぶ)”が見事に作用していて、全てが繋がった(ミステリ読者はこれを伏線の回収されたと呼ぶ…ってくどい?)ときの爽快感は極上。ちょっとやり過ぎかな?と感じる部分もセンチメンタリズムの延長と思えば許容範囲かな?と。闇の部分を闇としてきちんと読ませてくれる作品は好きです。

番外編(なんですよね?)でこれだけのクオリティのものを読ませられては積読本に控えている『ジェネラル・ルージュの凱旋』が楽しみで仕様がない。グッチー&白鳥コンビでもう一花咲かせてもらいたいと思うのが人情じゃないですか。次は柄刀一の『密室キングダム』を読むつもりでしたが、予定変更じゃわい。

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2007/12/23

名探偵コナン実写ドラマ「工藤新一の復活!黒の組織との対決」

もちろん見ました名探偵コナン実写ドラマ第二弾。今回も腐女子視点からの特別レビューをお送りしたく思います。お付き合いできる方だけ、お付き合いくださると幸いです。

さて、第二弾の目玉はコナン&哀ちゃん実写化と黒の組織との対決!冒頭に登場したジン(佐々木○之助さん)…結構アリかもっ!?白髪が思ったよりもお似合い。その代わりと言っちゃなんですが、同じ白髪でも阿笠博士は似合わねぇ似合わねぇ。似合わないどころか、口調まで別物なんですもの。阿笠博士が新一を呼ぶ時は「新一くん」じゃなくて「新一」ですよ呼び捨てですよ。そこんとこ頼みますよ、脚本家。

そして、パイカル(お酒)を飲んで再び元の姿に戻るふたり。うっほ、哀ちゃんが香椎○宇ちゃんですか…

なんじゃ、そのヅラはっ!!??

てっきり髪型でキャスティングしたんだと思ってたのに。なぜヅラを被せるヅラを。本当にこのコナン実写ドラマはヅラがお好きですね。でも、哀ちゃんの冷たい雰囲気が滲み出ていて良かったです、香椎○宇ちゃん。

そして、工藤新一=小○旬くんですが…なぜ制服を着せる?わざわざ着せる!?絶対あの会場に帝丹高校の制服は無いだろ。そこまでして小○くんに制服着せたいですか?その心理が良くわからない私としては、そこに生じる無理加減の方が気になります。そんな新一と蘭の奇跡の再会…まさに奇跡っすよ!?エレベータから一瞬だけ見えた手だけで解ってたまるかいっ!!??あの仕種だけで解る女なら、コナンが新一だってことも解るよ。新一&蘭のいちゃいちゃは徹底的に排除して欲しいと願う私としては、実に納得のゆかない再会でございました。

さて、肝心(?)のミステリ部分。脅迫されていたミス・ジャパネスク(端的に言うなればミスコン優勝者)が舞台上でマリオネットの如く吊るされ殺されておりました。うん、ミステリ的で良いね、こういう展開は。まぁ、一言だけ言わせていただきたいのが、舞台上に謎のテグスが吊られていたら誰か(少なくとも舞台監督助手の君)は気付くだろう、と。だって、丸見えだったじゃないですか。そういう演出だったとは思えませんしね。こういうガサツなところがコナン実写ドラマクオリティということで。

んで、この殺人が起こったタイミングにこのドラマの一番の山場が待っておりました。

コ哀…美味し過ぎるんですけど!!

新志的展開と言い換えてもまったく差し支えないあの状況。あの庇い方はちょっと過剰ですよっ!愛が思わず溢れ出てしまった庇い方でございました。そうか、そうか、エレベータでの奇跡の再会はこのジェラシー展開に持ち込む為の伏線だったわけね。それなら已む無いです、はい。

そういえば、目暮警部がキャストチェンジしておりましたね。この采配だけは評価できる。

さて、ミステリドラマとして本作を評価するならば、視聴者に優しくないドラマでございました。ちょっと推理する情報が少なすぎるかな。だって、血がこびりついて髪が垂れなかった…って、あんな真っ黒の髪じゃそんなの解らないっすよ。金髪っていうならまだしも。まぁ、そのあたりの機微が解るからこその名探偵なのかもしれませんが。そして、一見隠せそうにないところに死体を隠すというトリックですが…ダンボールって。もっと驚きの隠し場所(心理的な盲点とか錯覚とか)を期待していただけにがっかり。しかも、あのダンボールって一部が切り取られてるわけでしょ?そんな変なダンボールが現場にあったら、探偵じゃくても気付きますって。やっぱり駄目ですね、ニ時間ドラマに過度な期待を抱いては。

さて、最後の山場は工藤新一VS黒の組織。

闇の社会を生きる黒の組織が、ホテルであんな風にドンパチやるわけなかろうに…

銃で鍵ぶっこわしてホテルの一部屋ずつ調べるって…そんなまどろっこしいこと組織がするかしら。原作のジンなら、もっとスマートに部屋を特定してくれるんじゃないかと。あるいは、ここぞとばかりに新一が罠を仕掛けたり。いくら体調が悪いとはいえ、黒の組織の尻尾を掴むことが新一(コナン)の最大の目的なんだから、逃げるんじゃなくて攻めに転じるんじゃないかと思うんですよね。申し訳ないが、あの展開は攻めというより最後の足掻きに見えちゃいました。だって、あの部屋が特定できたのは必然だとしても、あのタイミングでヘリの光が差し込んだのは偶然でしょ?

なんて、扱き下ろしておりますが、もちろん愉しませていただきましたよ(コ哀的方面で)。これで実写化終了というのはちょっと残念ですが、そろそろコナンも新一に戻らないとね。今度は怪盗キッドの実写化をどうぞ宜しくお願い致します(って、もう制服は着ないっていう理由で終了なんじゃ無いのかよ!?)

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2007/12/19

『Rのつく月には気をつけよう』 石持浅海

Rのつく月には気をつけよう Book Rのつく月には気をつけよう

著者:石持 浅海
販売元:祥伝社
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大学時代からの仲良し3人組が集まる金曜の夜。

美味しいお酒と美味しい魚と、美味しい謎がテーブルには並ぶ。

石持浅海が描く、ハートフルミステリ。

何位なのか数える気にはなりませんが、とにかく「このミス!2008」にもランクインされていた本作。個人的には18位の『心臓と左手』より好みでした。

本作は石持氏にしては珍しい“日常の謎”を主題にしたハートフルミステリ。長江・熊井・夏美の仲良し3人組が美味しいお酒と美味しい肴を囲みながら、その日誰かが招待したゲストの悩み・謎を解決する。探偵役は“悪魔的な頭脳を持った”と評されるキレ者・長江で、その長江の推理の材料をゲストから引き出すのが、“荒っぽいけれども心優しい”熊井と“一升瓶を一気できるザル”夏美。そんな3人の仲の良さに心暖まりながら、上質な謎に取り組むという趣向です。

個人的に好きだったのは表題作「Rのつく月には気をつけよう」と「悪魔のキス」かしら。表題作は“日常の謎”よりも若干ミステリ寄りかも。オチに恋愛が絡むので騙されそうになりますが、本格ミステリのトリックとして使われてもおかしくないネタではないでしょうか?「悪魔のキス」は単純にゴシップ好きの私の本性が出ただけです。でも、恋愛が絡んだ瞬間に女は神懸かり的発想を得ますので。長江でなくとも、このくらいの結論まで持ってける女性は多いのでは無いでしょうか?

さて、本作には○○トリックが仕掛けられております。このトリックについては私は冒頭から看破していたのですが(と、偉そうに言うほど難しいものではない。もしかしたらトリックに気が付かない読者も居るかもしれない。読み方次第)それに気付いていたとしてもラストの大団円には大満足。私、こういうオチに弱いのよ。恋愛を主題にした作品はあまり得意ではありませんが、このくらいスマートにやってくれるなら大歓迎です。

というわけで、今年度発表された石持氏の短編集の中では本作が最も好みに合致しておりました。装丁も素敵だったしね!

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2007/12/18

『厭魅の如き憑くもの』 三津田信三

厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ) Book 厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)

著者:三津田 信三
販売元:原書房
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憑き物筋の家系と非憑き物筋の家系。

神隠しに遭い消えた子供とカカシ様。

ミステリと民俗学を融合させた刀城言耶シリーズ第一弾。

以前から気になってはいたのですが、“ミステリと民俗学の融合モノは疲れる”という経験則を打ち破るほどの魅力を感じることができずに敬遠してきた刀城言耶シリーズ。ですが「このミス!2008」の5位に『首無の如き祟るもの』がランクインしているのを見て、比喩でなく重い腰を上げた次第でございます。

結論から申し上げますと…

やっぱりミステリと民俗学の融合モノは疲れる

ミステリと民俗学の組み合わせは非常に相性が良く、禍々しい雰囲気を醸し出すことには成功しておるのですが…如何せん冗長過ぎる。斜め読み、万歳。カカシ様と邑の関係を読者に理解させる重要性はきちんと理解したつもりなのですが、ここまで同じ話を繰り返されるとさすがに飽きます。言葉や角度を変えただけで、結局どれも同じ話なんだもの。まぁ、それでも某Q○Dシリーズよりは融合が巧くいっているように感じました。

ついでにもうひとつミステリ読み人間として忌憚無い意見を申し上げますならば、探偵役たる刀城言耶が犯人を指摘する箇所をもう少し丁寧に描いて欲しかった。あの少ない頁では仕掛けられた“どんでん返しに次ぐどんでん返し”の魅力が半減。残り頁を確認した上で、「えっ?この小説、ちゃんと犯人指摘して終わるんでしょうね?」と要らん心配をしてしまいました。刀城言耶が最終的に指摘した犯人の数は4人。どれも説得力ある指摘にも関わらず、当て推量戦法に見えてしまったのは、その描写(頁数)の少なさに原因があると思います。

個人的には黒子=○太郎説に一番グッときました。○三郎が幼い頃に経験した神隠しの伏線が非常に美しく回収されていたと思う。ケッキョクチガッタンダケドネ。その所為で神隠し伏線が宙に浮いてしまった感が残念。一旦綺麗に回収された伏線を捨て、もう一度回収し直すのには高度なテクニックが必要かと。

まぁ、本作の最大の魅力は叙述トリックにあるのかもしれませんが。メタミステリ的要素を含んだ本作。「はじめに」を丁寧に読んだ読者こそ騙されるという罠。けれど、あの少ない残り頁で「実はこんな叙述トリックを仕掛けてたんですよ。貴方は気付きました?」と言わんばかりの解説(?)を読まされたのには閉口。ミステリ読み人間は皆まで言ってくれなくとも、気になったら自分で回収しにゆきますから。妙なところで親切心を披露してくれなくても結構。それなら犯人指摘をもっと丁寧に描いてくださいよ。

なぜか酷評レビューとなった本作ですが、個人的には好印象好評価なんでございますのよ。これは『首無の如き祟るもの』に期待大。その前に『凶鳥の如き忌むもの』に取り組むのをお忘れなく!

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2007/12/17

『図書館革命』 有川浩

図書館革命 Book 図書館革命

著者:有川 浩
販売元:メディアワークス
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出逢いがあれば、別れもある。それでも、彼女たちは私たちの中で生き続ける。

愛と涙と笑いをくれた図書館シリーズ、感動の最終巻。

「こちらは関東図書隊だ!あたしたちは、ここだ!」

「あぁ、終わっちゃったか…」そう読者に思わせる本がどんどん少なくなってゆく(反比例するように「はよ終われ」という本ばかりが増えてゆく)中で、私をとことん最後まで愉しませてくれた図書館シリーズ感動の最終巻『図書館革命』。今日はもちろん、本編に倣ってゲロ甘(酷っ!)レビューと相成りますので、お嫌いな方を充分にお気をつけくださいませ。

まずは「これを語らずして何を語る」な手塚&柴崎!

“担保”って何すか!?何なんすかっ!?

おばちゃん、ついうっかり鼻血出しそうになったよ。個人的見解では、柴崎はそんなに恋愛経験多くないと思うんですよ。「恋愛に本気になるなんて馬鹿らしい。そんなことよりやるべきコトがあるでしょ」と柴崎は本気で思ってると思う。だからこその「歴史にあたしの名前が残るのよ」なんですが。そんな柴崎に「たまにはどうでも良くない男にこういうことするのも悪くないかなって思ったのよ」とまで言わしめる(いや、冷静に読んだら結構酷い言葉なんですが、読んでるときはアドレナリン大放出中なので、すべてゲロ甘変換)ヘタレ手塚って(笑)「担保が足りない」とかなんとか恥ずかしい台詞吐きながら、柴崎拘束するヤサ男ぶりを発揮したって、やっぱりヘタレにしか見えないから手塚って不思議です。『図書館戦争』ではそうでもなかったはずなんだけどな。あのメンバに囲まれて、かなりメッキを剥がされたご様子です。

そして(順序が逆になりましたが)堂上&郁のカミツレデート!いやぁ、上司と部下モードをオフにして素の男になってる堂上はサイコーでした。オシャレ女の子モードの郁を「可愛い」「可愛い」「可愛い」の三段コンボ(表現はもっと間接的でしたが、私の脳内ではこんな感じで自動変換されておりました)でノックアウトさせる堂上…もしかして女の扱いに慣れてるっ!?それとも大人の男としてこのくらいのスキルは必須条件なんでしょうか?とにかく堂上ラヴ熱復活のカミツレデート。

そして、「おてて♪つないで♪図書館に行けば♪」の件もあまりのゲロ甘ぶりに発狂しそうでした。「分かった。見なかったことにする」「その真っ赤になったほっぺたとかな」って…

堂上ってどんだけSなんですかっ!?

こういう台詞を無自覚で(?)吐ける男って怖いよぉ。手篭めにされそうで怖いよぉ。まぁ、なにより怖いのはこの時点でこのふたりが“お付き合いどころか告白すらしていない”という事実なのですが。もう、なんなんだよ、そのじれったい感じは。ドS堂上のプレイの一環かなんかかっ!?

さて、脳のクールダウンも兼ねて、そろそろ『図書館革命』のあらすじ説明とその感想をば。今回、図書隊が対峙する試練は「大規模原発テロリストたちが参考にしたと思われる小説の作者をメディア良化委員会から守り抜くこと」。“言論の自由”を謳う日本国憲法の下位に存在するべきメディア良化法が、憲法すら飛び越えて作家狩り・言論狩りを始めようとしている。そんな前例を作らせてなるものかっ!?と正義のヒーローよろしく立ち上がるのが図書隊の面々です。

本作を読んでずしーんときたのが、柴崎の放ったこんな一言。

「自分が主導したわけではないにしろ、検閲と戦うために人を傷つけ殺す手段を選択した図書隊は、その選択をした時点で決して正義の味方にはなれません」
「どっちも正義じゃないのに正義の味方に見えるボールを取り合いしてる」

うわぁ、深い。でも、柴崎の言ってることって正しい。この台詞を図書隊の一員である柴崎に言わせる有川氏って凄いと思いました。普通なら、図書隊は最初から最後まで正義として書かれるはずの存在なんですよ。それなのに、作者自ら「図書隊は正義じゃない」って言ってのける。自衛隊や国防をテーマに作品を書き続ける有川氏らしい、作品との向き合い方だなって。

でも、「そんな正論なんて要らない」「正論なんてくそ喰らえ」と思わせてくれた素敵場面もありました。それは稲嶺司令のこんな台詞。こんな想い。

「ここは日野だ」
「どうぞ動かないでください。私は図書隊の設立に没頭することで妻を奪われた復讐心を何とか押し殺してした男です」
「私は今、なけなしの理性で引き金を引かずにいます」

司令、サイコーです。いつまでも稲嶺和市こそが私たちの司令です。敬礼。

そして、感動のラスト。アメリカ総領事館に突撃をかけた郁の叫び。「こちらは関東図書隊だ!あたしたちは、ここだ!」って、そこに居るのは郁ただ独りなのに。それでも、思わずついて出た「あたしたち」という言葉が私の胸を打ちました。そうなんだよ、郁は独りじゃないんだよ。郁の後ろには玄田や小牧、手塚、柴崎、そして堂上が居るんだ…と思った瞬間。やっぱり、図書館シリーズ最高。私の中ではやっぱり彼等は正義の味方なのです。

さて、最後にこれを語ってレビューを閉じましょうか。堂上&郁のラヴの行方。

やっぱりゲロ甘でした(笑)

個人的には郁の告白を無理矢理封じて(封じ方?んなもん、チューに決まってる)堂上から告白ってパターンを妄想しておったのですが(恥)、でも堂上&郁っぽいくっつき方にもちろん満足しております。「一方的に奪っただけの郁とは全然違っていた」らしい堂上のチューが如何ほどなのかがもの凄く気になりますけれども(おいっ!!)

とにかく、出逢えて良かった素敵シリーズ。シリーズは完結してこそシリーズ足りえる。きっと彼等のこれからが公式に発表されることは無いと思いますが(スピンオフで手塚&柴崎の恋愛モノくらいなら…有り得るんじゃない!?)私の中で彼等が終わりを迎えることはないでしょう。

素敵な時間をどうもありがとうございました。

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2007/12/16

『ダナエ』 藤原伊織

ダナエ Book ダナエ

著者:藤原 伊織
販売元:文藝春秋
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画家にとって自作にナイフを突き立てられることは、自分の子供を傷つけられるのと同義?

男と女の悲哀をミステリ仕立てで描く、心揺さぶられる作品集。

「このミス!2008」にもランクインした、故・藤原伊織氏の作品集。お恥ずかしながら、藤原氏の作品は『テロリストのパラソル』しか読んだことない…でも、『テロリストのパラソル』は素晴らしかった!!未だに私のフェイヴァリット十指に入ります。そんな藤原氏とのセカンド・インパクト『ダナエ』。

「ダナエ」をすっかり長編だと思っておった私は、「こんな素敵展開が冒頭から続々登場しちゃって…もしかして傑作じゃない!?」とかなんとか、要らん心配をしながら読み進めたものです。その分、100頁ちょっとで終わったときの虚無感ったら無かったですが。私は男女の愛憎劇とかあんまり興味無い(ぶっちゃけ、ミステリしか興味無い)ので、そのあたりのレビューは省かせていただきますが…ミステリとして素晴らしかった表題作「ダナエ」。

画家であり、自作を傷つけられた被害者でもある宇佐美が、その犯人を特定するあたりはまさしくミステリ。その洞察力、画家じゃないっす。まさに名探偵のそれ。ギリシャ神話をモチーフに据えることで読者(私)を完全にミスリードし、あっと驚かせてくれる。『テロリストのパラソル』を読んだときのことを少し思い出しました。あの展開で、真犯人へと辿り着けた方を私は尊敬します。そして、藤原氏も。

同時収録の「まぼろしの虹」と「水母」はミステリ的要素が無かったので(「まぼろしの虹」で警察に出頭すると仰っていた彼の事情は気になりますが…)レビューは割愛いたしますが、男女の悲哀を描くという作品集の主旨に合った2作だったように思います。ごめんなさい、私がそういう類の作品に興味の無い読者だったばっかりに。

藤原氏がお亡くなりになられたのが5月。もう新たな作品が産み出されることが無いのがとにかく残念です。『テロリストのパラソル』再読しなくては。

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2007/12/15

『心臓と左手』 石持浅海

心臓と左手  座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス) Book 心臓と左手 座間味くんの推理 (カッパ・ノベルス)

著者:石持 浅海
販売元:光文社
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あの“座間味くん”がついに帰ってきた!

美味しい料理と共に提供されるアクロバティックな推理

さぁ、美味しく召し上がれ

あの名作『月の扉』で探偵役を努めた“座間味くん”の復活、というミステリファンにとって嬉しい一作が今日のレビュー作品『心臓と左手』でございます。「このミス!2008」では堂々の18位にランクインした本作。酒の肴に既解決事件の与太話を→それを聞いた座間味くんがアクロバティックな論理を展開する、という趣向の作品ばかりが集められた短編集。

私のフェイヴァリット作品は「水際で防ぐ」でしょうか。外来種が与える生態系変化の危険性を訴える団体で起こった殺人事件。与太話を聞かせてくれるのが警視庁の凶悪犯係(で、良いのでしょうか?)の現役刑事ということもあって、収録されているすべての作品はそういった危険団体ないしは宗教団体・テロリストたちが起こした事件として語られるのですが、この「水際で防ぐ」で取り扱われている団体はいろんな意味で凄いです(笑)海外からの貨物船に向けて、拡声器でシュプレヒコールを挙げる彼等。「いやいや、そんなの無駄だから!」と思わずツッコミたくなる彼等の活動に、アクロバティックな推理のメスを入れるのが座間味くん。その切れ味は読んでのお楽しみ。ただ、作品ラストの「彼らが大切にしていたのが、動植物だったのか、それとも人間だったのか」という台詞が素晴らしくて、思わずゾクッとしてしまいました。この一言があったから「水際で防ぐ」が私のフェイヴァリットになったと言っても過言ではないです。

次点は表題作でもある「心臓と左手」か、まさに『月の扉』その後と言える「再会」か。「心臓と左手」の推理の美しさは見事です。無理や無駄のないロジックにうっとり。その反面、「沖縄心中」の推理には無理が有り過ぎると感じました。ロジックの飛躍加減から言えば収録作の中で最も羽ばたいている作品だと思うのですが、「そこまで飛ばすのはちょっと無理があるような?」と感じてしまったのが事実。皆様、いかがでしょう?

「このミス!2008」レビューでも触れたのですが、やっぱり石持氏には練りに練られた長編を書いていただきたいと思った読了後。「沖縄心中」に感じた違和感はきっと、短編という限られた枚数で披露されたがための違和感だと思うのです。石持氏はじっくりと外堀を埋めてから「これで、どうだっ!!」と言わんばかりにひっくり返してくれるタイプの、貴重なミステリ作家だと信じておりますので。

なんて偉そうなこと言っておりますが、私自身も「じっくりゆっくり推敲してからレビューしないと…」と反省しきりでございます。

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2007/12/11

『ナイチンゲールの沈黙』 海堂尊

ナイチンゲールの沈黙 Book ナイチンゲールの沈黙

著者:海堂 尊
販売元:宝島社
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眼球摘出という苦しみから少年たちを救うのは、厚生労働省の秘密兵器・ロジカルモンスターか?

不定愁訴外来に次々と舞い込む厄介事を、グッチーは解決することができるのか?

メディカル・エンタテイメント第2弾!

レビューってどう書くんだっけ?と頭を悩まし、自分の過去レビューを読むという恥辱を強いてみたのですが…まったく参考にならなくてビツクリ。とりあえず毒を吐いておけば良いんだよね?

復活第1弾レビューは“えっ、貴女これ読んでなかったの?”な田口&白鳥シリーズの第2弾。えぇ、『チーム・バチスタの栄光』を読んだのもつい最近、文庫化してからでございますよ。『バチスタ』がなかなか斬新で、私の中でグググッとキタので、かなり期待して読みました『ナイチンゲール』でしたが…あれ?あれれ?

とりあえず、ミステリ部分に驚きもなにもあったもんじゃないのが残念。事件が起こった瞬間に犯人とトリックと死体解剖の意図が解ってしまって、「これはミステリでは無いのかもしれない」という思いが脳裏を掠めたのですが…『バチスタ』の解決に意外性があったがために意識と読み方の切り替えがうまくゆきませんでした。ミステリ読みをしなければ、ラストの歌の場面にもうちょっと感動できたのかもしれないんですが。

小夜の歌に秘められた能力は“百聞は一聴に如かず”ですが、読書というツールでそれを実践するのは不可能。ならば読者の想像力に期待するしかないのですが、その事象を説明するべく多用される医学用語に気を取られる!気を取られる!!起こっては放り投げられ、置き去りにされゆく小さなエピソードたちに散々気を取られて到達した終焉だけに、私の脳はもうパンク寸前です。2時間一気読みじゃなくて、ゆったり2日読みをすれば良かったのだろうか…いや、そんな読み方したら小さな伏線は忘却の彼方だ。

『バチスタ』で描ききれなかった部分になんちゃってミステリをくっつけて作品にしてみました感の漂う本作。『バチスタ』の爽快感・エンタテメント感を期待して読むと肩透かしを喰らうかもしれません。まぁ、グッチー&ロジカルモンスターのキャラ読みならば、辛うじて及第点でしょうか?

ところで、『バチスタ』映画化でグッチー=竹内○子って…『ガリレオ』に続くキャラクタの女性化大反対!!!いいじゃん、むさいオッサンとオッサンの組み合わせだってさ。グッチー&ロジカルモンスターの小気味良い応酬が女性化(&若返り)で消え去らないことだけを祈りつつ。

これにてリハビリレビュー終了!!

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2007/12/10

「このミステリーがすごい! 2008年度版」

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お久しぶりです(声を大にして)

ちょっくら違うところ(ミステリ方面ではない)に注力しておりまして、長期放置プレイ敢行と相成りました当ブロ愚でございますが、その方面への熱もだいぶ冷めましたのでブロ愚復活でございます。誰も待っちゃいなかったとは思うが…初心に戻って頑張りますので、また楽しいお付き合いをさせていただけたら幸いです。

さて、復活第1作目レビューは年度末のお愉しみ「このミス」。違う方面に注力しておりました間はミステリ読まず喰わずの生活でしたので、ベスト20にランクインした作品で既読なのは『女王国の城』『密室殺人ゲーム王手飛車取り』『心臓と左手』の3冊でございます。40位まで範囲を広げてみたってわずか9冊…なんて駄目な仔、どこがミステリブロ愚!?

ライネンコソハガンバリマス。

さて、反省も無事済ませたことだし(えっ?)恒例の「私の隠し玉」ツッコミコーナーに行きましょうかね!

●有栖川有栖氏●
有言実行おめでとうございます!
しっかと読ませていただきました『女王国の城』!ブロ愚放置期間中ではありましたが、15年ぶりの学生アリスだけは拝読させていただきました。まぁ、いろいろと思うところはあったんですが(各所で評価されている“ゆったり感”を私は愉しむことができなかったことだけ書いておこうかな…)アリスたちとの再会が今年最も嬉しかったことだけは確かです。また15年待つ覚悟はできてますので(笑)どうか私を驚かせてやってください、有栖川氏。

●石持浅海氏●
短編集がわんさか発売となった今年…やっぱり石持氏の魅力は“練りに練って練りこまれた”長編だよ!と正直思っちゃいました。18位にランクインした『心臓と左手』も悪くなかったんですが、私の中で『扉は閉ざされたまま』や『月の扉』を超えることはできず。だからこそ、隠し玉披露の『扉は閉ざされたまま』後編にはとにかく期待大でございます!来年もミステリファンを存分に愉しませてくださいませ!!

●倉知淳氏●
相変わらずの近況報告をありがとうございます(涙)猫丸先輩は今日も元気に煙草をふかしていらっしゃるのでしょうか?

●本多孝好氏●
今年は予告されておりました青春小説『正義のミカタ』が発売となり、デビュー当時から本多氏を追いかけ続けております私にとっては嬉しい一年でございました。現在は3冊並行して執筆されていらっしゃるようで…その中に去年仰っていた官能小説は含まれておりますでしょうか?私、ちょっとばかしですが、本多氏の書く官能小説が読みたかったり…えへ。「地球を甘やかさない」をモットーに生きている私が(笑)地球を壊してしまわないうちに、本多氏の新作を拝読できる日が来ることを願っております。

●横山秀夫氏●
隠し玉でなくエッセイのみの投稿…去年から予定は変わっていないということでよろしいのでしょうか!?(にじり寄り)横山氏の作品をリアルタイムで読める感動に浸りたい!D県警の歩くナイフ・二渡警視が“切って切って切りまくる”新刊(笑)『64』がとにかく愉しみですっ!!

●米澤穂信氏●
またもや仮題変更の『秋期限定栗きんとん事件』…きっと栗きんとんが食べたくなるに違いないけど、春でも夏でも冬でも発売オッケーですからっ!あと、紺屋S&Rも忘れないでいてくれたら嬉しい!!エッセイを読んで、米澤氏が自分とほとんど変わらないお歳だと再認識し、自分の不甲斐無さにちょっとだけ哀しくなったけれど、そんなの関係無いですからねっ(号泣)

あと、今年のこのミスは20周年ってこともあって出血大サービス…海堂尊氏“田口&白鳥シリーズ”短編が掲載されてましたね!!友人から「貴女、リアルに白鳥みたいな性格してるね」という有り難いお言葉を頂いてからロジカルモンスターが気になって気になって仕方がありません(笑)そんなロジカルモンスターが活躍する(?)『ナイチンゲールの沈黙』が本格復帰レビューになりそうです。近日中に更新…したい!!

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