出逢いがあれば、別れもある。それでも、彼女たちは私たちの中で生き続ける。
愛と涙と笑いをくれた図書館シリーズ、感動の最終巻。
「こちらは関東図書隊だ!あたしたちは、ここだ!」
「あぁ、終わっちゃったか…」そう読者に思わせる本がどんどん少なくなってゆく(反比例するように「はよ終われ」という本ばかりが増えてゆく)中で、私をとことん最後まで愉しませてくれた図書館シリーズ感動の最終巻『図書館革命』。今日はもちろん、本編に倣ってゲロ甘(酷っ!)レビューと相成りますので、お嫌いな方を充分にお気をつけくださいませ。
まずは「これを語らずして何を語る」な手塚&柴崎!
“担保”って何すか!?何なんすかっ!?
おばちゃん、ついうっかり鼻血出しそうになったよ。個人的見解では、柴崎はそんなに恋愛経験多くないと思うんですよ。「恋愛に本気になるなんて馬鹿らしい。そんなことよりやるべきコトがあるでしょ」と柴崎は本気で思ってると思う。だからこその「歴史にあたしの名前が残るのよ」なんですが。そんな柴崎に「たまにはどうでも良くない男にこういうことするのも悪くないかなって思ったのよ」とまで言わしめる(いや、冷静に読んだら結構酷い言葉なんですが、読んでるときはアドレナリン大放出中なので、すべてゲロ甘変換)ヘタレ手塚って(笑)「担保が足りない」とかなんとか恥ずかしい台詞吐きながら、柴崎拘束するヤサ男ぶりを発揮したって、やっぱりヘタレにしか見えないから手塚って不思議です。『図書館戦争』ではそうでもなかったはずなんだけどな。あのメンバに囲まれて、かなりメッキを剥がされたご様子です。
そして(順序が逆になりましたが)堂上&郁のカミツレデート!いやぁ、上司と部下モードをオフにして素の男になってる堂上はサイコーでした。オシャレ女の子モードの郁を「可愛い」「可愛い」「可愛い」の三段コンボ(表現はもっと間接的でしたが、私の脳内ではこんな感じで自動変換されておりました)でノックアウトさせる堂上…もしかして女の扱いに慣れてるっ!?それとも大人の男としてこのくらいのスキルは必須条件なんでしょうか?とにかく堂上ラヴ熱復活のカミツレデート。
そして、「おてて♪つないで♪図書館に行けば♪」の件もあまりのゲロ甘ぶりに発狂しそうでした。「分かった。見なかったことにする」→「その真っ赤になったほっぺたとかな」って…
堂上ってどんだけSなんですかっ!?
こういう台詞を無自覚で(?)吐ける男って怖いよぉ。手篭めにされそうで怖いよぉ。まぁ、なにより怖いのはこの時点でこのふたりが“お付き合いどころか告白すらしていない”という事実なのですが。もう、なんなんだよ、そのじれったい感じは。ドS堂上のプレイの一環かなんかかっ!?
さて、脳のクールダウンも兼ねて、そろそろ『図書館革命』のあらすじ説明とその感想をば。今回、図書隊が対峙する試練は「大規模原発テロリストたちが参考にしたと思われる小説の作者をメディア良化委員会から守り抜くこと」。“言論の自由”を謳う日本国憲法の下位に存在するべきメディア良化法が、憲法すら飛び越えて作家狩り・言論狩りを始めようとしている。そんな前例を作らせてなるものかっ!?と正義のヒーローよろしく立ち上がるのが図書隊の面々です。
本作を読んでずしーんときたのが、柴崎の放ったこんな一言。
「自分が主導したわけではないにしろ、検閲と戦うために人を傷つけ殺す手段を選択した図書隊は、その選択をした時点で決して正義の味方にはなれません」
「どっちも正義じゃないのに正義の味方に見えるボールを取り合いしてる」
うわぁ、深い。でも、柴崎の言ってることって正しい。この台詞を図書隊の一員である柴崎に言わせる有川氏って凄いと思いました。普通なら、図書隊は最初から最後まで正義として書かれるはずの存在なんですよ。それなのに、作者自ら「図書隊は正義じゃない」って言ってのける。自衛隊や国防をテーマに作品を書き続ける有川氏らしい、作品との向き合い方だなって。
でも、「そんな正論なんて要らない」「正論なんてくそ喰らえ」と思わせてくれた素敵場面もありました。それは稲嶺司令のこんな台詞。こんな想い。
「ここは日野だ」
「どうぞ動かないでください。私は図書隊の設立に没頭することで妻を奪われた復讐心を何とか押し殺してした男です」
「私は今、なけなしの理性で引き金を引かずにいます」
司令、サイコーです。いつまでも稲嶺和市こそが私たちの司令です。敬礼。
そして、感動のラスト。アメリカ総領事館に突撃をかけた郁の叫び。「こちらは関東図書隊だ!あたしたちは、ここだ!」って、そこに居るのは郁ただ独りなのに。それでも、思わずついて出た「あたしたち」という言葉が私の胸を打ちました。そうなんだよ、郁は独りじゃないんだよ。郁の後ろには玄田や小牧、手塚、柴崎、そして堂上が居るんだ…と思った瞬間。やっぱり、図書館シリーズ最高。私の中ではやっぱり彼等は正義の味方なのです。
さて、最後にこれを語ってレビューを閉じましょうか。堂上&郁のラヴの行方。
やっぱりゲロ甘でした(笑)
個人的には郁の告白を無理矢理封じて(封じ方?んなもん、チューに決まってる)堂上から告白ってパターンを妄想しておったのですが(恥)、でも堂上&郁っぽいくっつき方にもちろん満足しております。「一方的に奪っただけの郁とは全然違っていた」らしい堂上のチューが如何ほどなのかがもの凄く気になりますけれども(おいっ!!)
とにかく、出逢えて良かった素敵シリーズ。シリーズは完結してこそシリーズ足りえる。きっと彼等のこれからが公式に発表されることは無いと思いますが(スピンオフで手塚&柴崎の恋愛モノくらいなら…有り得るんじゃない!?)私の中で彼等が終わりを迎えることはないでしょう。
素敵な時間をどうもありがとうございました。
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