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2007/06/15

『王国は星空の下』 篠田真由美

王国は星空の下 Book 王国は星空の下

著者:篠田 真由美
販売元:理論社
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深い森に囲まれた北斗学園。

北斗学園七不思議を探ろうと決意した3人の前に立ちはだかる事件。

北斗学園校章に描かれた8つの星の意味とは?

先日『風信子の家』レビューをお送りしたばかりの篠田真由美女史、再び登場です。講談社ノベルス新刊『一角獣の繭』レビューも近日中に更新できると…いいな(慌てて眼を逸らす)。

本作『王国は星空の下』は理論社より若年層向け(?)ミステリシリーズとして創刊された“ミステリーYA!”第一回配本。この“ミステリーYA!”について、なんの知識も持ち合わせていないのですが、講談社の“ミステリーランド”みたいなものと理解してよろしいのでしょうか?対象はもうちょっと上、中高生向けだと思われますが。

しかし、この“中高生向け”という縛りは作品の難易度をかなり上げますよね。本作読了後の感想は登場人物たち(中学2年生3人組)のキャラクタと、作中で起こる事件との感度が合わない、ということ。性質が違う?彼等が扱う(出逢う)事件としては、ちょっと重過ぎる気がします。

中学生が学校の七不思議に興味を持つ…というのがそもそも古い(篠田女史の作品らしいと云えば、らしい)上に、その七不思議探求が国会議員の汚職事件に繋がり、暗殺者は登場するは、人死には出るはで。しかもサブタイトルの「北斗学園七不思議①」…

①ってなんすかっ!?

まさか⑦までシリーズ化しようっていう魂胆じゃなかろうね?このキャラクタ(語り手としてのオレ=アキ)で、読者の興味を引っ張るのは難しいと思います。ダッテ、アタマワルスギル。読んでて正直苛っとしました。

若さ故、わからないことが多いのは良いんです。頭で考えるよりも先に体が動いてしまうのも良いんです。でも、彼には主人公たる何かが足りない気がしました。少なくとも、汚職事件とか殺人事件とか、そういう類の事件とは関われない人種ではないかと思います。その点でハルやタモツは優秀。ミステリ的登場人物だと思います。

正直、シリーズが続いたとしても読むかどうかは微妙。シリーズ2作目で主人公がチェンジしているようなら…読むかも。

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