« 『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介 | トップページ | 『少女七竈と七人の可愛そうな大人』 桜庭一樹 »

2007/04/09

『たぶん最後の御挨拶』 東野圭吾

たぶん最後の御挨拶 Book たぶん最後の御挨拶

著者:東野 圭吾
販売元:文藝春秋
Amazon.co.jpで詳細を確認する

文学賞落選記録15回、作家生活苦節20年。

晴れて直木賞作家に輝いた東野圭吾、最後のエッセイ集。

本当に最後?たぶん…最後ですよね?

東野圭吾氏のエッセイは好きです。『あの頃ぼくらはアホでした』『ちゃれんじ?』については、爆笑させていただきまして。“読者を泣かせることよりも、笑わせるほうが難しい”とは東野氏の談ですが、ご尤も。笑える読書が東野氏のエッセイ引退により、またひとつ消えてしまうのが残念でございます。

とは云いつつも、氏のエッセイにキレが無くなってきているのは確かなんですよねぇ。『さいえんす?』『夢はトリノをかけめぐる』は、ごめんなさい、あまり楽しめませんでした。そんな中での最後の御挨拶。もちろん期待は高まります。

本エッセイ集では東野氏の年譜から始まり(『あの頃~』に掲載された逸話がほとんどで…妙に宣伝が挿入されるのが気になりました)、自作紹介に(東野氏の公式HP←いつのまにやら閉鎖?してしまった、で拝見したことがあるような)映画化秘話など、これまで未収録だったものを最後にまとめた一冊。

やっぱり初期(2000年以前)に書かれたエッセイの方がおもしろい?

自作紹介は東野氏の作品を振り返るのに、かなり役立ちそうです。読み落としている作品もあるなぁ…と自分でもびっくり。因みに、私の個人的東野作品ベスト3は『秘密』『トキオ』『あの頃ぼくらは~』と、ミステリじゃないやんか!!

東野氏の会社員時代の逸話もいくつか披露されていたのですが…噂の大事件(らしい)はついに明かされぬままエッセイ界からは卒業。いつ披露してくれるかと、待ち望んでおったのですが、お眼にかかる機会は無さそうです。残念。

でも、エッセイは封印し、本業の小説書きに専念されるとのこと。私としては『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』に続く、『あなたが彼を殺した』の出版を願って。名探偵シリーズの『名探偵の使命』も読みたい!東野氏、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

|

« 『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介 | トップページ | 『少女七竈と七人の可愛そうな大人』 桜庭一樹 »

コメント

面白かったので本屋で立ち読みで半分以上読んでしまった 東野氏エッセー面白いんですね 賞取れない話が面白かったですが、私的には藤木直人の毛穴が良かったです

投稿: きりり | 2007/04/09 22:04

こんばんは。
東野さんについて、これまで知らなかったことを知ることができて楽しかったです。
自作紹介は作品を知ることにも、かなり役立ちそうです。
読んでいない作品、ありすぎなのですがいくつか読んでみたくなりました。
記事の、“個人的東野作品ベスト3”、ミステリじゃないやんか!!の、つっこみに笑いました。

投稿: 藍色 | 2007/04/10 00:35

☆きりりさん☆
東野圭吾氏のエッセイは読み易くて、すらすらいっちゃいますよね。藤木直人の毛穴話は良かったですね~、爆笑しちゃいました!
このエッセイを読むと「作家になるのって簡単!?」と錯覚しそうになりますが、本当に才能のある人はどうやっても世に出てくるものなんだなぁと感じました。東野氏のエッセイがまた出てくることを期待して!!

投稿: まじょ→きりりさん | 2007/04/11 23:59

☆藍色さん☆
自作紹介は本当に役立ちますよね!東野圭吾氏はスキスキー作家の3本指に入るというのに、これだけ読み逃しているとは…作家生活20周年の為せる業です。これからの読書生活も愉しいぞぉ。
ミステリ作家としてデビューした東野氏ですが、私を泣かせるのがお得意の様子で…ベストに挙げた作品は「泣かせていただきました!」作品ばかりなのです。『あの頃~』は横隔膜が痛くて泣きました。
藍色さんのブログを拝見して、『あの頃~』を再読したくて堪らなくなりました。また横隔膜を痛めつける日がやってきそうです(笑)

投稿: まじょ→藍色さん | 2007/04/12 00:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38084/6018343

この記事へのトラックバック一覧です: 『たぶん最後の御挨拶』 東野圭吾:

» たぶん最後の御挨拶 東野圭吾 [粋な提案]
カバー装画・章扉イラストは著者。装丁は石崎健太郎。『あの頃ぼくらはアホでした』、『ちゃれんじ?』、『さいえんす?』、『夢はトリノをかけめぐる』に次ぐ5冊目のエッセー集。 ・年譜―生い立ちから、2006年直木賞受... [続きを読む]

受信: 2007/04/10 00:36

« 『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介 | トップページ | 『少女七竈と七人の可愛そうな大人』 桜庭一樹 »