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2007/04/30

『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』 酒見賢一

泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部 Book 泣き虫弱虫 諸葛孔明 第弐部

著者:酒見 賢一
販売元:文藝春秋
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史上最大のぐんしー・諸葛孔明。

その宇宙レベルな思想に三国中に被害者続出!

諸葛孔明ファンには(いろんな意味で)堪らない酒見賢一の『泣き虫弱虫諸葛孔明』、待望の第弐部!

ご無沙汰しておりました。前回の記事更新は一週間以上前でございますか…どうやら私は孔明の奇術により時空を越えた模様。侮り難し、諸葛孔明!

というわけで、ネッ逃亡復帰第1弾は死ぬほど楽しみにしておりました酒見賢一氏の『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』レビューでございます。

三国志ファンは必読の名著でございます!

こんなに笑かしてくれる三国志がかつてあっただろうか…。私の三国志スキー遍歴は非常に邪でして、魏・蜀・呉の三国もうろ覚えなお馬鹿さんが、某「三國無双」シリーズにド嵌りし、その後「北方三国志」で勉強した…というアイタタタ経歴のプロトタイプを持ち合わせております。

ちなみにお気に入りキャラを恥ずかしげもなく披露するならば、
蜀:趙雲、姜維
魏:張遼
呉:周瑜、陸遜、孫権、ニ喬
といった具合で、腐女子度満点先生ブラボーなわけです(主に操作し易いキャラだと思っていただけると正解です)。

というわけで、腐女子代表の私でも充分に楽しめちゃう『泣き虫弱虫諸葛孔明』。

笑いを堪えるのに必至!!

第壱部では英語版『三国志』の「ヘイ!ブラザー!!」の件で大爆笑し、三顧の礼で終わるってか!?これからが良いところなのに!!と辛酸を嘗めたものですが、今回の第弐部も長坂波で終わるってか!?赤壁、赤壁はどこいった??と辛酸を嘗めさせられることに。

でも、そこまでの過程でとにかく笑かしてくれるから良いのです。酒見氏の描く三国志はとにかくみんなお馬鹿さん。劉備は情が厚いだけのお馬鹿さんだし、曹操は人材オタクのお馬鹿さんだし、張飛は無類の血と酒好きのお馬鹿さんだし、趙雲は天然素朴なピュアピュアお馬鹿さん(趙雲が北方三国志で突然嫁を連れてきた件が好きです)だし。そのお馬鹿さんのハイエンドが主役である孔明だっていうんだから、馬鹿が馬鹿の為だけに綴る馬鹿の為の三国志、ここに極まれり!!といった感じ。あの『墨攻』『後宮小説』の著者がこの作品を書いているだなんて…シンジラレヘン。

一応史実に則った形でストーリーが進むので、本当に“初めましての入門書”として選ぶのでない限り、歴史のお勉強にも…なるはず。まぁ、まだ赤壁も始まってないのですが。

とにかくお馬鹿な三国志ストーリー。史実サイコー孔明スキーな方には、間違いなく受け入れ難い作品でございますが、ゆるゆる大好きお馬鹿さんカモン!な方には絶対に読んでいただきたい一作。声を大にしてオススメ。赤壁以後が描かれる(であろう)第参部の発売がとにかくとにかく楽しみです。

逃亡復帰第1弾ということで、レビューもゆるゆるなのには目をつぶってくださいまし。

泣き虫弱虫諸葛孔明 Book 泣き虫弱虫諸葛孔明

著者:酒見 賢一
販売元:文藝春秋
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2007/04/22

『アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』 西尾維新

×××HOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル Book ×××HOLiC アナザーホリック ランドルト環エアロゾル

著者:西尾 維新
販売元:講談社
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世に不思議は多けれど どれほど奇天烈 奇々怪々なデキゴトも

ヒトが居なければ ヒトが視なければ ヒトが関わらなければ

ただのゲンショウ ただ過ぎていくだけの コトガラ

人 ひと ヒト

ヒトこそこの世で 最も摩訶不思議な イキモノ

半年以上前に(コストとパフォーマンスが合わないかな?と思って)図書館予約しました『アナザーホリック ランドルト環エアロゾル』が漸く到着しました。私が予約したときに10人待ちくらいだったので…ストッパーがいた模様です

さて、本作はCLAMP原作『×××HOLIC』の西尾維新版ノベライズ。原作とのお付き合いは漫画喫茶で3巻まで…という中途パンパースな感じなのですが、同時発売の『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』よりも、より原作と西尾節との融合具合が高かったように感じました。

侑子さんと四月一日(ワタヌキ)の会話テンポがまさに西尾節。

若干、ワタヌキのキャラが違うかなぁ…とも思いましたが、所詮漫画喫茶で3巻までのお付き合いですから。ワタヌキについては『ツバサ』(同じくCLAMP作品。『HOLIC』とのリンク有)で逢った回数の方が多いかもしれないし。

さて、そんな願いも叶う店-ただしそれ相応の対価を代償に-という、妖しい店を舞台に繰り広げられるあやかしの物語、それが『×××HOLIC』の世界です。あやかし(例えば幽霊)が存在するか存在しないか…そんな禅問答は作中で侑子さんが語ってくれておりますので割愛しますが、あやかしの存在を信じ、それに憑かれてしまった人間たちを、まるで人が息をするかの如く、いとも簡単に祓ってしまう店主。その“変則的憑き物落とし”を言葉遊びと共に描いた作品が本作です。

幸福を享受することに耐えられない第一話の悩み人。「幸せになるからにはそれなりの対価が必要-だとすれば、過度な幸福というのは、自分にとっては害悪よね。それに匹敵するだけの『努力』をし、『労力』を払わなければならないのだから」そう語る侑子さん…深い!『努力』や『労力』を払いたくないから自分を“ちょっとだけ”不幸にする、“ちょっとだけ”先払いをすることで、自分を納得させ安牌とも云える人生を送る…ずるい生き方を知らず知らずに選んできた悩み人。そんな“甘えた”悩み人に侑子さんはとても厳しい。

「自分自身が主人公であるという思い違い-オンリーワンであるという錯覚。自分なんて、個人なんて、人間なんて、ワン・オブ・ゼムに過ぎないのにね」そう説く侑子さん。これまた深い。読んでいて、身につまされる想いでした。登場する悩み人だけでなく、読者に対しても“憑き物落とす”一作でした。

さて、最後にどうでも良いお話をひとつ。サブタイトルのランドルト環とは視力検査の“C”に似たアレのことですが、現在視力0.02を誇る私も一度だけ2.0を獲得したことがあります。あれは小学校4年生のことだったかしら。背の順だったか、保健室に入った順番だったか、とにかく最後の方に検査することになった私でしたが、なにを思ったか(おそらく暇だった)1.0以下の小さい“C”を全部覚えて(そのころは1.0くらい見えていたのだと思う。4×4=16個くらい容易でしょ?)検査に挑み、見事2.0を獲得したわけです。どう考えても主旨を理解していない馬鹿な子供だったと懐かしい。西尾維新氏のあとがきを読んで、不意に思い出したので。

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2007/04/21

『C-blossom case729』 福井晴敏

C-blossom(case729) Book C-blossom(case729)

著者:福井 晴敏
販売元:講談社
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父も母も、そして友達も失った松宮香奈。

彼女の前に現れたDAISの工作員。コードナンバーは…729。

すべてを失ったふたりの若者が立ち向かう先にあるものとは?

『6ステイン』レビューの際に読みたいと騒いでおりました『C-blossom』でございますが、文庫化を機に漸く読了することができました。本作は福井晴敏原作、霜月かよ子画の少女漫画でございます。それが正式な福井晴敏文庫ナンバー(ふ59-11)を与えられるとはっ!男性の福井ファンの心境は如何ほどか?

腐女子代表の私と致しましては、如月行が美形工作員として描かれております故、至福なのでございますが。

『6ステイン』レビューでも書きましたが、映画「亡国のイージス」で勝○涼くん演じた行は、ちょっと髪の毛が短すぎなんですよねぇ…あれが当たり前なことはわかっているのですが。やっぱり行は髪の毛サラサラの美形工作員でないと!!というわけで、腐女子代表の私としては、サラサラヘアーおまけに長身の『C-blossom』版如月行にゾッコンなわけです。

ところで、男性読者にとって少女漫画という媒体での作品発表はどうなんでしょう?昔ほどではございませんが、少年漫画は男女ともに読めるが、少女漫画は女の子限定の読み物という構図は、まだ根強く残っているのではないかと思うのですが。やっぱりレジに少女漫画を差し出すのは恥ずかしいものなのでしょうか?まぁ、今回の文庫版表紙を見る限り、中が少女漫画だとはわからない仕様になっておりますので一安心?

さて、肝心の内容について触れなくては。主人公・松宮香奈の父親は防衛庁の資金を横領していたとして囚われの身。しかし、その横領は市ヶ谷を運営してゆくために、香奈の父親が仕事として行ってきたもの。永田町、防衛庁では半ば暗黙の了解化している市ヶ谷の存在…なぜそんなことが起こったのか?それは、香奈の父親が不正流用していたお金をさらに不正流用していた“膿”が市ヶ谷内部に居たから。市ヶ谷では今回の横領事件の陰でその“膿”を吐き出してしまう計画を立てる。

その計画の立案者は我らが渥美本部長。映画版「亡国のイージス」では佐藤○市が演じた役どころです。映画版「亡国のイージス」で最も良かったキャスティングだと個人的に評価している部分。岸部○徳の瀬戸も良かったけど!…と脱線しまして。その渥美が直々にタスクフォース入りを命じたのがナンバー729こと、如月行です。

如月行は“膿”に攫われたマルタイ(=松宮香奈)を救うため、自分の“掟”のみを携えて単身敵地に乗り込みます。そこで出逢ったDAISの同僚・東谷。なぜか行を毛嫌いする東谷…ふたりの間になにがあったのか。激しい銃撃戦を繰り広げながらも、なんとか本部へマルタイを送り届けた行。しかし、“膿”を吐き出す仲間たちの中にも、“膿”の内通者は潜んでいて?行は誰を信じれば良いのか。行はマルタイを自分の“掟”に則って、助け出すことができるのか??

うーん、さすが福井晴敏。唸らせます。そして、漫画を担当した霜月かよ子氏もすごい!!銃撃戦や爆破の様子を少女漫画であそこまでリアル(?綺麗に?)描いたものを今回初めて見ました。えっ?なにが起こったの?と思わせることなく、しっかり読者に理解させてくれます。少女漫画ではなかなかこうはいかないものだよ。

表紙にも描かれ、作中でも何度も登場したふたりが手を握る場面。その握る手の強さが、ふたりの信頼度。すべてを失い、もう自分しか残っていないふたり。そのふたりが手と手を取り合い、新しいなにかを創ってゆく。それは希望かもしれないし、新たな絶望かもしれない。でも、すべてを終えたふたりが見た“光”は、それは神々しい輝きを携えていたものと信じたい。

『6ステイン』から『亡国のイージス』をつなぐ役割を果たす本作。『亡国のイージス』を再読したい気持ちでいっぱい。イージス艦の中でひとりの人物と出逢い、また絵筆をとった如月行に感動を。

ちなみに文庫内の漫画はこんな素敵タッチで行が描かれております(↓参照)

C-blossom (2)    KCデラックス Book C-blossom (2) KCデラックス

著者:霜月 かよ子,福井 晴敏
販売元:講談社
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館シリーズアンケート

右サイドバーに設置しておりましたアンケートを新企画用に差し替えたため、本文内(企画内)に収納させていただきました。投票は引き続き可能でございますので、レビューをお読みの後に是非一票を投じていただけると幸いです。

アンケートにご協力ください
好きな館シリーズは?
十角館の殺人
水車館の殺人
迷路館の殺人
人形館の殺人
時計館の殺人
黒猫館の殺人
暗黒館の殺人
びっくり館の殺人

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2007/04/20

逆転裁判4 プレイ日記⑤

逆転裁判4(通常版)(特典無し) Video Games 逆転裁判4(通常版)(特典無し)

販売元:カプコン
発売日:2007/04/12
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漸くお届けすることができました、逆転裁判4プレイ日記⑤にして最終回です。ちょっと飲み会挟みまして、予定よりも1日遅れのクリアとなりました。今回は第4話「逆転を継ぐ者」プレイ日記の後に総括らしきものもお送りする予定。長丁場となりますが、最後までお付き合いくださいまし。それでは、

ここからはネタバレ必至かつ管理人の独断と偏見と妄想が入り混じる危険地域となります。「4」だけでなく「1~3」のネタも遠慮なく割りますので最大限の注意が必要です!

といういつものお約束からスタート!!

今日も平和な成歩堂なんでも事務所に、ひっさしぶりにピアノの弾けないピアニストが帰ってきたと思ったら…いきなり“裁判員制度”なんていうお堅い話題が。そうかそうか、逆転裁判も時代に乗ろうって魂胆か…まぁ、ラストにちょっとした仕掛けが用意されていたわけですが。そんな仕掛けを想像もしていない管理人は、ここまで登場していない過去シリーズキャラクタを一斉登場させるつもりだな!?と妄想タイムに突入。

そんな妄想タイムは犯行現場・どぶろく氏のアトリエに行っても健在。ジャーナリストが出てくるって聞いたら…もちろんお騒がせカメラマン・ナツミさんを妄想。違ったけど…もっと濃いのが出てきたけど。公証人も兼ねるミントジャーナリストが今作最大のキモキャラでした(個人的に)。

ここからのプレイ日記がグダグダになること必至ですので、先にお断りを入れておきますが…

今回の最終話はパンチが足りないと思いませんか??

事件自体が印象に残らないというか…真犯人告発までの過程も緩いし。というか、あれが告発と呼べるかどうかも微妙。というわけで、ほとんど事件については述べないプレイ日記になろうかと思われます。

しかし、「4」の被告人は真っ当な人がおりませんでしたね。第1話のナルホドくんは被告人というより弁護人(かつ策士)だし、第2話のキタキタキタは銃刀法違反だし、第3話のマキくんも密輸で捕まってるし、第4話もその流れに沿う形で犯罪者。第4話は贋作者ときましたか。ここまで被告人を売らなくても…。

しかも、話が進むまでマコト(被告人)のマニキュア表現がよくわからんかったし。なんで手のマネキン持って歩いてるんだ?マネキンにマニキュア塗って愉しいか?とか思ってました。あれがマニキュアボトルだっていう説明を見事にどこかで読み飛ばした模様です。

というわけで、マニキュアに仕掛けられたアトリキニーネ(致死量0.02gの猛毒!)によって倒れるマコト。そこから物語の様相は一転します。

MASONシステムってなんやねん?

どうやら第4話には根っことなる事件があった模様。もちろん、7年前のナルホドくんが弁護士バッチを失った(ねつ造)事件です。あれだけ伏線張られれば誰だって予想つくっちゅーねん。ここで“すかす”くらいの心意気を見せたら…DS投げつけたね、きっと。

というわけで、MASONシステムを使って7年前の法廷へジャンプ。

まさか弁護士ナルホドくんプレイができるとは思っておりませんでした!!

でも、ナルホドくん(とイトノコ刑事)だけ画像が荒い!なんとなく白い!!

どうせやるならナルホドくんのビジュアルも作り直してくれよ~(あれって、過去シリーズのデータをそのまま使ってるでしょ?)髪の短い牙琉(弟)作るくらいだったら、そのくらいできんかったのかい!!と不満をあらわにしてみる。

オマケ的法廷ですので、難易度はEASY。スラスラっと進みます。そしていざ“ねつ造”の証拠を付きつける場面で…迷う。これを出さないと話が進まないことはわかっていても(過去は変えられません)迷う。結局出しましたが(当たり前だ!)あそこで拒否したらどうなるんだろう…再プレイ時(何年後になるかわかりませんが)に試してみようそうしよう。

しかし、ナルホドくん立派になりまして!!新米検事・牙琉(弟)に対して、超余裕のナルホドくん。お姉さんは嬉しいよ…よよよ。

そうそう、7年前の法廷に立った若バランですが…ちょっとカッコよくないですか?結構好み…ぽっ。7年であれだけ老けてしまうとは…彼の苦労が偲ばれます。合掌。

というわけで、ナルホドくんはねつ造弁護士のレッテルを貼られるわ、被告人は判決を受ける前に消失(大魔術!!)するわで、超荒れた7年前の法廷。

そしてまたMAS0Nシステムに移動。今度は過去と現在を行ったり来たりして“真相”を掴め…と?

過去の証拠品と現在の証拠品共有って、おかしくないかい??

というお約束のツッコミはスルーでしょうか?そして、久しぶりの勾玉登場。はっきり云って、今回の“みぬく”よりも勾玉の方が好きだなぁ。ちくちくちくちく追い詰める感覚がカ・イ・カ・ン☆そして、ラスボス・牙琉のサイコロック!!結局、挑戦できない仕様でしたが。

そうそう、原灰係官(警備員?)は「蘇る逆転」に登場したキャラなのでしょうか?「蘇る」キャラは結構再登場してるのに、過去シリーズキャラたちは…みっちゃんは何処へ?せめて噂くらいはちらーっと流してくれれば良いのに…。

というわけで、ザック=第1話の被害者・浦伏影郎は、MASONシステムで振り返るまで全然気がつきませんでした。そんな男が居たこともすっかり忘れてた。そうだよね、牙琉(兄)が見ず知らずの人を気ままに殺害するわけないもんね。

そして、MASONシステムで連続しているから気付いたこと。過去バランと現在バラン、驚いたときに現れるハト&ウサギの数が減ってる!!腕が落ちたね?バラン殿。

そして、MASONシステムで得た真実をナルホドくんから譲り受け、ナルホドくんの代理として法廷に立つオドロキくん。

まさかオドロキくんとみぬきちゃんが兄妹だったとはね!!

ふたりしか行使できない“みぬく”。なにか秘密があるもんだと思っておりましたが。すっかり腕輪の力(オンリー)だと思い込んでましたし。しかし、オドロキくん自身も気付いてなかった力を、一回逢っただけで気付いたナルホドくんって一体…?

というわけで、オドロキくんによって再度告発された牙琉(兄)。さて“みぬく”ぞう!!と気合を一発。

まさか手の甲に悪魔が宿っておられるとはっ!!

何者なんだ、牙琉(兄)。あの傷は悪魔と契約したときにできたものですか(笑)そして、証言してるときの目が怖いよぉ。オドロキくんに切り替えされ燃え尽きた後の(BGMを聞いて、FFシリーズのボスを倒したときの音かと思った)様なぞ、まさにラスボズです。そうそう、今回もっとも“みぬく”のに時間を要した証人はハミガキです。あのキモ顔と20分にらめっこする羽目になろうとは…拷問かと思った。

そして定石の弁護士と検事による共同戦線。でも、息も吐かせぬ「異議あり!」「(なにおぅ)異議あり!!」「(まだやるか)異議あり!!!」「(もひとつどうだ)異議あり!!!!」のせめぎ合いが欲しかった。それが残念で残念で。やっぱり共同戦線張るなら、ナルホドくんとみっちゃんじゃなきゃダメなのね…。

結局、決定的な証拠が無く牙琉(兄)を追い詰めるまでには至らなかったオドロキくん。そこに風穴を開けるのが…裁判員制度。裁判員たちがこれまでの審議を聴講し、出した結論とは…

プレイヤーに委ねちゃうのかよ!!

ここでも、「有罪」をタッチしたらどうなるんだろう…と本気で迷う管理人。もちろん「無罪」をタッチしましたけれども。そして決定ボタンを押すときに、ちらりと見える腕輪。

母、ここに見参!しかもラミロア!!

うわぁ、予想外。っていうか、大魔術のタネ仕込んでるときに気づけよ、バラン。第1話、3話、4話がリンクしたところで…あれ?2話は?パンツは?

というわけで、裁判員たちの評決によりマコト(被告人)に無罪が確定。アトリキニーネにより危篤状態だった彼女も、無事一命をとり止めハッピーエンド。エンディングです。

エンディングは「4」キャラたちのポートレイト。印象的だったのは、「また司法試験でも受けてみようかな」と最高の笑顔を向けるナルホドくん。うわぁ、格好良い。ドキがムネムネしました(←本当なのに嘘っぽく聞こえるぞ?)

以上が、第4話「逆転を継ぐ者」プレイ日記でございました。ここからは総括。

うーん、物足りない!!

「1」~「3」は3作で1作とも云うべき、ナルホドくんとみっちゃんの物語だったわけですが(あの、幼き日の思い出から対立、そしてナルホドくんを助けるために弁護士席に立つみっちゃん!!という、涙無しでは語れない素敵エピソード)「4」はそれを1作でやってしまおう!という意図…だったんですよね?

オドロキくんとみぬきちゃんは、すっかりナルホドくんに喰われちゃって(管理人の見方が邪だという噂もあるが…)可哀相に。過去シリーズキャラもほとんど出てきてくれなかったし。みっちゃんは?オバチャンは??

うーん、新キャラのお披露目…とまではいかなかったようです。でも、第3話の本格ミステリバリの事件は素敵でした。あと、科学調査もなかなか愉しめましたよ。指紋と足跡捜査の機会がもっと多ければ良かったのに。

というわけで、みっちゃんに逢うべく、いまから過去シリーズをプレイしてしまいそうな予感。オドロキくん主人公でこれから「5」「6」とシリーズは進んでゆくのでしょうか?これからの逆転裁判に期待、ということで5回に亘った逆転裁判4プレイ日記もここに終焉。次は逆転裁判「1」~「3」プレイ日記でお逢いしましょう!(←嘘です~、ちゃんとミステリ読みます)

ここまでお付き合いくださって、ありがとうございました!!

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2007/04/17

逆転裁判4 プレイ日記④

逆転裁判4(通常版)(特典無し) Video Games 逆転裁判4(通常版)(特典無し)

販売元:カプコン
発売日:2007/04/12
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はい、プレイ日記③を「明日このレビューが更新できないくらい長いことを祈って」とか締めくくっておきながら、連日の更新です。そりゃ、夜中の2時までDSに齧りついてればね!終わるさ、そりゃ。というわけで、今日もいつものお約束から。

ここからはネタバレ必至かつ管理人の独断と偏見と妄想が入り混じる危険地域となります。「4」だけでなく「1~3」のネタも遠慮なく割りますので最大限の注意が必要です!しかも、ダラダラ書き殴って推敲もせずにupしているため、誤った情報まで!

本日のプレイ日記④は第3話「逆転のセレナード」。牙琉(弟)がギター&ボーカルを務めるガリューウェーブのライブに参上したオドロキくんとみぬき。もちろん事件が起こらないはずも無く。

先ず驚かされたのが、牙琉(弟)と音の風景画家の共演…

なんだこのポリゴン歌手は!?

まぁねぇ、FFクラスのうっつくしいムービーを期待していたわけではありませんが…。せめて歌唱の部分くらい声入りで作れなかったのでしょうか?あの歌、何度聴かされたかわからん。チョットウタエタリスルジブンガカナシイ。

そして、オドロキくんがかりんとう刑事・茜ちゃんとかりんとう戦争を起こしている間に響いた2発の銃声!銃声はラミロアの控え室から。撃たれたのはラミロアのマネージャー・レタス氏、彼は死に際に例のアレを残します。そうです、

ダイイング・メッセです!!

おぉ、ミステリっぽいぞぉ。そのダイイング・メッセはこちら!「もくげきしゃはめが…み……」わかったよレタス氏、目撃者は目が見えないわけNE☆…と容赦無くぶった切る管理人。あのダイイング・メッセを真正面から「女神」だと思うわけないって!!まぁ、期待を良い意味で裏切ってダブルミーイングでどちらも正解!だったわけですが…。

そして、今回の犯人(←いきなりネタバレかよ!)ダイアン刑事の登場…

まさか正面に長いとは予想外でした!!!

シャークなオカッパかと思った管理人を許して。いつも予想外の驚きを管理人にもたらしてくれる証人たち。今回は第2話に登場したパンツドロボー・ザビエルが今のところフェイバリット。しっかし、いきなりミキサー渡されてミニゲームに興じろ!と云われたときにはどうしようかと思いました。あんな微妙な違い、音楽センス皆無の(割に、フルートに手を出したりする浅はかな)管理人にわかるわけがない。音の大小などは変更せず、ビヨンビヨン伸び縮みするメータ(?)だけ見て、適当に選択させていただきやした。そういえば、このミニゲームも後程、嫌ってほどやらされることに…。

んでまぁ、たいした証拠品も無く突入した法廷パート。最初にツッコミから良いですか?ラミロアが部屋を一瞬覗いたと証言したときに「(可動式の)衝立があるから、レタス氏は見えなかったはずです!」とか指摘されてましたが、事件当時からあの位置に衝立があったなら、レタス氏を貫通した銃弾があの位置(壁)に被弾するのもおかしいと思うのですが…。衝立も通過?それなら衝立の穴でレタス氏が打たれた事実を推測することも可能なのでは…あれ?マァ、コマカイコトハキニシナイキニシナイ。

というわけで、過去の記憶を失った悲劇の歌手・ラミロアの尋問なのですが、気になったのが「この国の言葉は難しい」「この国に来たのは今回が初めて」「どうしてこの国の言葉が話せるのか自分でもわかりません」この国この国この国…

舞台が日本とは限らないのね!!

一回も「日本」って、云いませんでしたね皆。狩魔冥や牙琉(弟)がアメリカで検事の資格を取得して…みたいなことは云っていたので、アメリカは存在する世界のようですが。

しっかし、ラミロアの“みぬく”は難しかったですね!このポイントが第3話でいちばん手間取りました。あんな“ごっくん”がわかってたまるか!!あの布(口を覆ってるやつ)が上下する様を凝視していた管理人…我ながら虚しくなってきた。

というわけで、ラミロアの「待った!」で騒然となった法廷。毎朝スプレー3本・ダイアン刑事が真犯人!?ってところで、1日目の法廷パートは終了。漸くどんなポイントで調査してけば良いか指針ができたよ。ここまでまるで五里霧中でしたものね。

とりあえず、成歩堂なんでも事務所でみぬきちゃんでもいじるか…と思ったら、颯爽とドアから現れた大魔術師!さらっと“みぬきちゃんの本当のパパ”発言をかましてくれました!もうこの世には居ないというみぬきちゃんの父親、大魔術師・ザック。第4話への布石に違いないわ!と興奮。でも、バランが登場するたびにタチミ・サーカスのゴォォォォォジャス!が頭をよぎる…キャラ被ってますよ?

さて、情報収集情報収集。ぞくぞく出てくる発火装置やらスイッチやらマユやらの妖しい証拠品ですが、それがどう事件に絡んでくるのかまったく想像できませんでした。第3話の真相が脳内に下りてきたときには、ちょっと神々しかった。このトリック、本格ミステリ小説でも使えそうなくらい良質だと思います。

しっかし、マキ(被告人)が証言台に立ったときにはあの絵文字通訳が延々と続くのか…とうんざり。ゲームとしてどうかと…「(同時通訳)ボクは犯人じゃない」みたいに工夫してくれんか!と本気で思いました。マキのあの頭のとぐろもどうかと思うし…第2話のナミナミナミもそうでしたが、今回のキャラは羽モノ好きね。

そうそう、法廷パートと云えば、思っても無い指摘を受けたときのオドロキくんの顔…

桃屋「ごは○ですよ」のキャラクタ(のり平)に似てません?

もうそればかり気になってしまって。あとね、

牙琉(弟)がエア・ギターをかますときの手が左右逆だと思うのですが?

あれだと右手でギターのネックを握ってることになると思うのですが…ステージじゃ、ちゃんと左手でネック握ってたのに。あれ?あれれ?

というわけで、ダイイング・メッセに始まり、トリックも上質、しっかりミステリしてくれた第3話には満足させていただきました!いよいよ次回レビューは最終話。明日はちょっと更新できそうも無いので(というか、まだプレイすらしてない。ナルホドくんが突然「裁判員制度が~」云々話し出したのは記憶しているのですが、次に頭の回線が繋がったのは朝でした)更新は明後日かしら。それまではこれ(↓)でもサクサクすることにします。

Photo_2

我慢できずに買っちゃった!!

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2007/04/16

逆転裁判4 プレイ日記③

逆転裁判4(通常版)(特典無し) Video Games 逆転裁判4(通常版)(特典無し)

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発売日:2007/04/12
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本日ももちろん更新、逆転裁判4プレイ日記。ミステリレビューより力入っちゃって。プレイ日記③は第2話「逆転連鎖の街角」レビューでございますが…

ここからはネタバレ必至かつ管理人の独断と偏見と妄想が入り混じる危険地域となります。「4」だけでなく「1~3」のネタも遠慮なく割りますので最大限の注意が必要です!しかも、肝心の推理部分はうっちゃってる率高めです。

という、いつものお断り文言は入れておかないとね。

さて、ナルホドくんに呼び出されて事務所にいそいそと出向いたオドロキくん。成歩堂芸能事務所の横は、かの有名なホテル・バンドー…事務所の場所、変わってないのね。この事務所の所属タレントはピアノの弾けないピアニスト・ナルホドくんと、その娘・みぬきちゃんのふたり。

みぬきちゃん、漸く正式登場。管理人の目が腐っているのか、み“ぬ”きちゃんがみ“ゐ”きちゃんに見えてしゃーない。みゐきちゃんって、なんだよ…みぬきですら意味通り辛いってのに。

そんなみゐきちゃんに連れられてオドロキくんが向かったのは…引田クリニック

出た!!

いやぁ、引田センセイは7年経ってもご健在でしたか。7年間、ずっと入院されてたのでしょうか?それとも隣に住んでて、毎日出勤されているのでしょうか?とにかく、引田センセイにお逢いできて感無量。冥ちゃんの鞭ですらも、彼を修正(更生?)させることは不可能でしたか。

ひき逃げに遭ったということで引田クリニックに入院中のナルホドくんですが、彼のベッド横に山積みにされた「トノサマン」「トノサマン・丙」「ヒメサマン」のビディオ。「こういうのが好きな子がいてね~」ってナルホドくん、それはマヨイちゃんですか!?それともハミちゃんですか!?最重要ポイントでございますことよ!!!…あっさりスルーされたけど。

そんなわけで(どんなわけだ!)ひき逃げと屋台紛失とパンツドロボーを一度に追いかけることとなったオドロキくん。とりあえずひき逃げ現場に向かってみましたが…あやかしが出たよ~!極妻の彼女が頭に乗せているあれはなんなんだ…BS電波かなんか受信しているのかもしれない。

そんな極妻から視線を右にずらすと…なにやら事件が!管理人が最も気になったのは、無理矢理公園内に入り込もうとするオバチャンなんですがね…

まさか“あの”オバチャンじゃなかろうね?(キラーン☆)

オバチャンがいつ光線銃をカタカタカタカタカタ…とぶちかましてくれるか楽しみにしていたのですが…翌日500円もらって引き下がったことが判明。あれ?別人?でもなぁ、あの物腰は“あの”オバチャン”だったんだけどなぁ。

というわけで、みゐきちゃんの小宇宙を見つけたり、やたぶき屋のしょっぱいラーメンに想いを馳せたりしているうちに、牙琉(弟)と初対面。やっぱり牙琉(兄)の柔らかい物腰の方が管理人好み。法廷内でエア・ギターかましたときには驚かされましたけれども。ギターが折れる様まで表現できたら、チャンプになれるよ牙琉(弟)。

というわけで、牙琉(弟)に導かれるまま事件の起こった公園内に潜入を果たしたふたり。ここで「3」までのイトノコ刑事的役割を果たす宝月茜刑事とも初対面。カリントウスコシワケテクダサイ。宝月刑事は「蘇る逆転」で既に登場済のようですが未プレイなため、彼女にどんな災難が降りかかったのかは知りませんの。ちょっと「蘇る」をプレイしたくなる管理人…ヤヴァイ!戦略に嵌ってるYO!!

というわけで、新機能の“科学調査”にチャレンジ。指紋の取れそうなところにアルミ粉を振りかけて…マイクに向かって“吹く”!!ヤヴァイ、ちょっと愉しい。その後も足跡検出も「同一ト認メル」とかビシッ!と出ちゃうと…ヤヴァイ、愉しい!!DS機能を満喫しちゃってる管理人。昨日「タッチペンいらねぇ」とか云ってた口はどこいった!?

そんなこんなで探偵パートを終了させ、いよいよ法廷パートへ。最初の証人は事件の目撃者…って、これだけダラダラ長文書いて、未だに事件の中身に触れてないじゃない!!えっと、今回の事件は公園内で屋台を引いた格好のまま死んだ外科医が居て、その殺人の容疑がキタキツネ組(ヤクザ屋さん)の跡取り息子・キタキタキタにかかっているというものです。ちなみに今回の依頼人はキタキタキタのフィアンセのナミナミナミさんです。

ってわけで、目撃者ですよ。目撃者のザビエルはつぶらな瞳がチャーミングな大学生。小宇宙パンツによって人生を狂わされた彼ですが、彼が矛盾を指摘され慌てふためく様はちょっとしたRPGのボスのようです。1日目の法廷はパンツ一色、ザビエルによってパンツを盗まれたオバサマ達は「私のパンツもまだまだ…」と御満悦だったことでしょう。

さて、パンツに法廷が支配されてしまったので、再度探偵ごっこをするハメに陥ったオドロキ&みゐき。2日の探偵パートは特筆すべき点は特に無く。かろうじて…やたぶき屋のオヤジのヅラくらい?

でも!意味深発言がありましたねぇ。みゐきちゃんの「新しいママ」発言!

「新しいママ」ってことは、「古いママ」も居るってことじゃないの!?

古いママはやっぱりマヨイちゃんでしょうか?「実家に帰らせていただきます!」的お約束がふたりの間にあったのでしょうか?妄想タイムは止められない止まらない。

あとは、少し明らかになったナルホドくんの7年前に事件。

ナルホドくんがねつ造?

無い無い無い、絶対無い。狩魔ファミリーによるねつ造をいちばん憎んでいたのがナルホドくんだったじゃないですか!きっとなにかの間違いさね。でも、汚名を着てでも守りたかった“何か”があったんだろうなぁ。そうそう、みゐきちゃんは弁護士時代からナルホドくんの娘をやっていた模様…みゐきちゃんは7年前の事件に関係ないのかしら?

というわけで、妄想だけが脹らむ2日目の法廷パート。こちらにも特筆すべき点は無く。でも、第1話目よりも2話目の方がロジカルだったと思います。突っ込ませていただくならば、被害者を死に至らしめた発砲は屋台内からのものだったというポイント。

杜撰ですねぇ、警察。屋台の不審な穴くらい見つけられなかったのか!?

まぁ、このくらいです。

無事キタキタキタの無実を掴み取り、弁護士らしくなってきたオドロキくん。いちばん驚いたのは組長のあの凄んだ目が、実は眉毛だった…ってところだったんだけれども。

というわけで、一話一話が若干短いのが気になる今日この頃。第3話、さっそくプレイ致しますが…明日このレビューが更新できないくらい長いことを祈って。

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2007/04/15

逆転裁判4 プレイ日記②

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発売日:2007/04/12
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仕切り直して逆転裁判4プレイ日記の再開です。②は第1話「逆転の切札」の事件(推理)パートのレビューに終始したいと思いますが…

ここからはネタバレ必至かつ管理人の独断と偏見と妄想が入り混じる危険地域となります。「4」だけでなく「1~3」のネタも遠慮なく割りますので最大限の注意が必要です!しかも、時系列もバラバラです。

という注意事項は早々に記しておかなくてはね。では、改めまして再開です。

まず、証言台に立つナルホドくん。やっぱり弁護士時代のナルホドくんは見る影もありません。ロシア料理店≪ボルハチ≫で“ポーカー勝負無敗の男”として新しい伝説を作ったナルホドくん。そのポーカー勝負に負けたが為に逆上し、手元のジュースボトルで被害者を撲殺…というのが、彼に被った容疑です。

事件については黙秘を続けるナルホドくん…しかし、どうやら裏がありそうな予感。ナルホドくんに尋問を続けても埒があかないと、亜内検事が召還した証人は、妙に眉の太い≪ボルハチ≫ウェイトレス・イサカマサカイちゃんです。彼女のもこもこ、可愛いなぁ。

逆転裁判の見物といえば、矛盾を指摘されたときの証人たちのアクションですが、彼女のアクションはというと…手に持ったボルシチを放り投げ「カシャンカシャンカシャンカシャン」と見事にキャッチ。ウェイトレスの鏡…と云いたいところなのですが、彼女の実の姿はプロのイカサマディーラー・イカサマサカイだったのですっ!!って、名前からしてねぇ?

被害者と組んで“無敗の男”ナルホドくんにイカサマ容疑をかけようとしていたマサカイちゃんですが、そのイカサマはナルホドくんに見破られ済。では、本当は“負けていなかった”ナルホドくんに動機など無く?…とナルホドくんの無罪が確定し、マサカイちゃんが真犯人だった!という結末に落ち着きそうになったときに

待った!!

の一言。発したのは…ナルホドくん!!ナルホドくんは、ここでふたつの可能性を法廷に提示します。①テーブル上に散らばったカードのすり替えを行ったのは誰か?②カードのすり替えにはミスがある→被害者たちのイカサマを知らなかった第三者があの場所にいたのでは?という可能性。はっきり云って、無茶苦茶!私の頭には無限の??????が。でもねぇ。ナルホドくんがそういうんだったら、休廷してみましょうか。

というわけで、休廷中の控え室でナルホドくんと対面するオドロキくん。そこでナルホドくんから意味深なコメントが。マサカイちゃんが嘘の証言をするときに首筋に手をやる癖…そんなもの全く気付いておりませんでした管理人ですが、オドロキくんにはそういった癖やしぐさを“みぬく”力があるらしいのです。この“みぬく”は「4」からの新機能ですが…どんなもんざましょ。

そして、ナルホドくんが首から下げているロケット。法廷中でも話題にのぼったロケットですが…

ナルホドくんの娘の写真が収められているとのこと!!

おっ、ナルホドくん、ついにマヨイちゃんと結婚しましたかっ!?でも、≪ボルハチ≫で賭博ポーカーとかやってるナルホドくんを見たら、マヨイちゃん倉院の里に帰っちゃうんじゃ…でもな、ナルホドくんが弁護士辞めたのにも事情があるみたいだし、その辺ちゃんと理解して良いお嫁さんになってたり…とかいう妄想が数秒で脳内に広がりましたが、ロケットに収められていたのは…新キャラのみぬきちゃん!!!

あれ?ナルホドくんが33歳でしょ?みぬきちゃんはきっと15歳くらい(取説で確認しても15歳)、33-15=18歳…ナルホドくん隠し子!!!と思ったのは一瞬で、きっと7年前の事件に関係した娘で、ナルホドくんが引き取ったんだろうなぁ、と勝手に納得。でも、マヨイちゃんの子供だったら、変化くらいお手のものだし…倉院の力は女の子だけに遺伝するものだし…って、まだ諦めてなかったんかい!!

というわけで、ナルホドくんが提示したふたつの可能性を検討するために法廷は再開され。あれやこれやと“ゆさぶる”“つきつける”を繰り返した結果…

牙琉先生が真犯人ですって!!

真犯人しか知らないはずの“あること”を牙琉先生が知っていた。そんなナルホドくんの指摘でしたが…もちろんそんな“うっかり発言”に私が気付いてはずも無く。牙琉先生を告発すべきところで、亜内検事を告発しそうになった私。ごめんよ、亜内検事、本当は好きなのよ。

しっかし、「1」で千尋さんを早々に殺しちゃった逆転裁判は、「4」でもいきなりかましてくれますね!!

なんでしょ、師匠が居ては主人公が育たない!!と云わんばかりの暴挙です。牙琉先生、クールダンディで好みだったのに。というわけで、証言台に立つ牙琉先生。そして、オドロキくんをサポートすべく弁護士席に立つのは…

成歩堂龍一!!!

漸くナルホドくんの目に生気が。事件を黙秘し、裁判にまで持ち込んだのはすべて牙琉先生(真犯人)を罠に嵌めるため…しかし、牙琉先生が失言しなかった場合、どうするつもりだったのでしょうか?ここからの推理パートは若干こじつけ感が強く(ナルホドくん曰く「ロジックの一本道」だそうですが)ミステリオタクを自称しミステリ慣れしている私も、何度か間違えそうになりました。いやぁ、ロジックとか云われちゃうと、ミステリ狂の血が騒いじゃって冷静でいられないんですよ…と言い訳してみる。

とにかく、ナルホドくんの策略に嵌り、犯人であることを暴かれてしまった牙琉先生。ナルホドくんは牙琉先生に復讐(?)する日をいまかいまかと待ち望んでいた模様。すべては7年前、ナルホドくんが弁護士バッチを外すことになった“あの事件”がきっかけのよう。「4」のメインテーマはオドロキくんの成長よりも…

ナルホドくんに一体なにがあったのか?

になっている様子ですね。いや、これまでの「逆転裁判」スキーには堪らない謎です。あとは、みっちゃん(御剣検事)がどうなったかさえ明らかにしてくれれば、管理人は満足です。

というわけで、「逆転の切札」レビューはこれにて終了。いまから第2話をプレイします!プレイ後さっそくレビューを更新しますので、おっ愉しみにぃ!!

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逆転裁判4 プレイ日記①

逆転裁判4(通常版)(特典無し) Video Games 逆転裁判4(通常版)(特典無し)

販売元:カプコン
発売日:2007/04/12
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くぅぅぅぅ!漸くプレイすることができました「逆転裁判4」!!

何行になるかわかりませんが、この喜びと興奮を大文字で表現してみました。12日が一般発売日でしたが、私は特典のオドロキヘッドフォンと低価格に惹かれて密林での購入を決意。本州から北海道までは2日のどんぶらこ(輸送)期間が必要なので…出遅れ感満載ですが、さっそくプレイ→プレイ日記の更新です。

ここからはネタバレ必至かつ管理人の独断と偏見と妄想が入り混じる危険地域となります。「4」だけでなく「1~3」のネタも遠慮なく割りますので最大限の注意が必要です!

先ずはDSのスイッチをON。DSのスイッチ入れるのって、「ウィッシュ・ルーム」を発売3日でクリアし売っぱらって以来だわ…と呟いてみる。宝の持ち腐れ感でいっぱい。

第1話のタイトルは「逆転の切札」。公式サイトで体験版をプレイ済なため、大よそのストーリーは把握済準備万端です。しっかし、あのナルホドくんが被告人とはっ!「3」から「4」までの7年という月日に何が起こったのか…気になる木。

さて、お約束の“事件が起こった瞬間”のムービー…アドバンス版より綺麗だ。画家が地下室らしきところでなにやら描いてますね…サインは、読めない。そして、揺れるランプの下でポーカーに興じるふたりの人物。ショーダウンの後、振り下ろされるボトルと叫び声。事件が、そして法廷がついに開廷。あぁ、ゾクゾクする。

「4」からリニューアルされたキャラクタ陣。主人公は頭のツノがチャームポイントのトンガリくんもといオドロキくんです。ナルホドくん同様、初めての法廷で殺人事件を取り扱うという剛の者。そして、出ました牙琉霧人!牙琉先生は、今回のライバル検事の双子の兄という設定で…断然クールそうな牙流兄の方が私好みなんですけれどね!ナルホドくんと牙琉兄が知己の仲ということで、今回の弁護が依頼された模様…明かされていない7年前の事件に何か関係あるわけね、ふむふむ。

そうしている間にもナルホドくん登場…あらぁ、随分もっさりしちゃって。無精髭に“PAPA”とでっかくプリントされたニットキャップ。“PAPA”はあの惚けた顔した(缶バッチ)のキャラクタ名かなんかだと思っていたのですが…そのネタバレは後程。とにかく目が死んでいるナルホドくん。賭博ポーカーだけでは飽き足らず…殺人容疑まで!!すっかり悪になってしまったのか…見たくなかったぜ、そんなナルホドくんは。

というわけで、入廷。

亜内検事のNEWヘアスタイル、微妙!!

右手が空を彷徨っておりますが、ぽよんぽよんしたいんだよね?7年お姿を見ない間に亜内検事に髪にどんな事件が遭ったのか…きっと語られない秘密。ちなみに、管理人は亜内検事LOVEです。

そしてサイバンチョも未だご健在で。もう死んでいるかともとい退官されたものと。でも、この“すっ呆けじいさん”じゃなきゃ、逆転裁判をプレイした気分になれないから不思議です。あの状況に流されまくり、なめられまくり、でも正しい判決をいつも下す名サイバンチョぶりを本作でも是非!

というわけで、法廷パート突入。証言を“ゆさぶる”→“つきつける”という基本パターンはそのままですが、プレイ開始数分してから、なんとなく違和感を感じて手を止めた私。さて、私の感じた違和感とは…

まだ一回もタッチペン使ってねぇ!!

そうなんですよ、アドバンス慣れなのかなんなのか、タッチペンで会話を進めてゆく文化が無い。結局タッチペンを使ったのは、証拠品をひっくり返したり(新機能)したときだけでした。南無三。

新機能といえば、証拠品を付きつけるときにYボタンを押すとマイクマークが点滅するので、マイクに向かって「くらえ!」と叫ぶと“つきつける”ことができるようですねぇ。い、いらねぇ…と云えばそれまでですが、議論が白熱し出したらついやっちゃかも!

というわけで、肝心の事件(推理)について…書こうとおもったのですが、ここまでのレビューが妙に長くなってしまったので、一旦仕切り直すことにします。このレビューを更新したら、すぐに記事作成に取り掛かりますので、ちょっと時間を置いてご来場くださると幸いです。

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2007/04/14

『信長の棺』 加藤廣

信長の棺 Book 信長の棺

著者:加藤 廣
販売元:日本経済新聞社
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1582年、明智光秀の謀反によって、本能寺で倒れた織田信長。

焼失した本能寺から信長の遺体は見つかることなく。

消失した遺体の謎に挑むのは、太田牛一。

前首相が絶賛したことで知られる『信長の棺』。その話題性のため図書館で入手することが難しく、戦国スキーの私もすっかり忘れておりました一作です。本作は歴史とミステリの融合という形でも話題となりましたので、今回のレビューはミステリ読者視点で挑戦してみましょうか。

『信長公記』の著者として知られる太田牛一が『信長記』執筆を決意し、信長の一生を追い求めてゆくうちに、信長遺体消失の謎に取り付かれてゆく…というストーリー。謎に取り組むきっかけとしては上々。

その謎解きの過程に登場するのが、謀反の知らせを受け、奇跡的とも云える中国大返しをみせ、信長の後継者として全国統一を果たした豊臣秀吉。死期が刻々と近づく秀吉と、その周囲に蔓延する不穏な空気。牛一の執筆した『信長記』にあれやこれやと注文を出し、桶狭間での合戦を記した箇所では異常なまでの反応を示した秀吉に、秘密を見て取った牛一。

秘密があることを知ってしまったら、暴かずにはいられないのが探偵の心情。秀吉の秘密と、突然自分の元へと送り込まれてきた飯炊き女・沙耶の秘密が交差するとき、新たに開かれた真相への道。そして見つけた“秘密を知る者”。かの者に出逢ったとき、牛一が16年追い求めた本能寺の変の真相と、信長の遺体の行方が明かされる…。

という物語。そうねぇ、ミステリ読者視点から突っ込ませていただくと、推理っちゅー推理してないやんか!でしょうか。秘密を解き明かす過程がほとんど伝聞だし、秘密を知る者に矢の如く突き刺さる指摘をして口を割らせるのかと思いきや、拷問的行為、あるいは牛一の人となりに相手が感動して勝手に喋りだす…ってな寸法だし。あれ?自動自白装置か牛一って?

そして、推理の材料となる“光秀、謀反の動機”“秀吉、中国大返しの謎”“本能寺の隠し通路”の全てが自明の事実だということ!目新しいことないじゃないですか!?本作のメインの謎が“遺体の行方=埋葬場所”だとは云え、そんなこと本気で知りたがっている読者はそう多くないはず…殆どがあの本能寺の変の裏にあった新事実を知りたい読者ではないでしょうか?本作で明らかにされた埋葬場所は真実であったとしても、いまからそれを掘り起こそうってな人は居ないに違いない。たぶんきっともう無いし。

まぁ、学術書でなく、小説で新事実を知りたい…だなんて、なまぐさかつ横着者な私が悪いんですけれども。でも、やっぱり戦国は良いなぁ、愉しいなぁ。戦国無双と戦国BASARAの再プレイがしたくなってしまいました。その前に到着ほやほやの逆転裁判に手を付けちゃうんですけれどね!

というわけで、明日から当ブロ愚はミステリブロ愚から逆転裁判プレイ日記ブロ愚に生れ変わります。ご容赦ください。

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2007/04/12

『紙魚家崩壊』 北村薫

紙魚家崩壊 九つの謎 Book 紙魚家崩壊 九つの謎

著者:北村 薫
販売元:講談社
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1994年から2005年まで長き時を経て、今ここに集結。

優雅なのにホラー、そしてミステリ。

貴方のどの北村薫がお好き?

見事に異なる作風が集まった短編集。バラエティ。北村薫の幅広い力量が示される一冊です。単行本の収録に漏れ続けた作品ばかりが集まっている…割には、レベル高!?描かれているのは東野圭吾氏の『名探偵の掟』を彷彿とさせる超メタミステリや、背筋に冷たいものが奔るホラー、ラブストーリー、そして御伽噺まで。

北村薫氏と私の出逢いは『スキップ』なのですが、3部作の最終巻『リセット』が未だ読めずにいて(絶賛積読中)それが心残り。個人的な北村ベストは『リターン』。北村氏の魅力はその詩的でゆるやかな文章だと思っております。

その魅力がどの作品でも惜しげもなく披露されております、本作。私の読書遍歴はかなり偏っております故、北村氏とのお付き合いもミステリが中心だったのですが、北村氏の書く文章はホラーにこそマッチするかもしれない。いや、北村ミステリも大好きなんですけれども!!

一番のお気に入りはブラックユーモアの利いた「俺の席」でしょうか。友人宅からの徹マン帰りに始発通勤電車に乗った主人公。車内はガラガラなのに、なぜか自分の前に立ちはだかる男。男が呟く…「そこは俺の席だ」。あるあるある、そういうことってある!!私は通勤にバスも地下鉄も利用していないので、現在キープ中のmy席って無いのですが、高校生の時はバスの一番後ろの右側を常にキープして学校に通っていたものです。乗り合わせるのはいつも同じ顔、同じ席。いつもいっしょになる他校の生徒がいなかったりすると(当然話したことはない)「あれ?今日は○高、開校記念日かなんかだったか?」と妙に心配になったものです。

ミステリ&ラブストーリーの融合、「白い朝」も素敵でした。まさかおばさんのマシンガントークから始まった作品が、しっとりとしたラブストーリー(しかもミステリ付)に化けるとは思いませんでした。私もあんなピュアラブしてみたいわ。秘密の暗号、ふたりだけの記号。す・て・き。

表題作「紙魚家崩壊」と「死と密室」に登場した“両手が恋をしている女と探偵”シリーズもまたどこかで読みたいな、と。ミロのビーナスの不在の腕盗難事件が読んでみたいものです。

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2007/04/11

『リトル・バイ・リトル』 島本理生

リトル・バイ・リトル Book リトル・バイ・リトル

著者:島本 理生
販売元:講談社
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少しずつ、少しずつ。

好転するのか暗転するのか。それはきっと自分次第。

だから、前を向いて歩いてゆこう。

綿矢りさ氏を読んでも、金原ひとみ氏を読んでも感じなかった“なにか”をこの作品で感じました。うん、素敵。

物語を紡ぐ“私”は母と腹違いの妹との三人暮らし。ひとり目の父親は約束の日、終に現れることはなかった。ふたり目の父親は馴染むことのできないまま去った。進学も諦め、好きな本を手に入れることもできず、なにもかもが淀んで見えた毎日に一筋の光。新しい出逢い。本作はそんな物語。

恋愛小説ではなく、きっと青春小説みたいなカテゴリ(というか、純文学?)になるのかと思いますが、ふみと周のやわらかくて若い恋愛にグッときました。破天荒な姉と無茶苦茶な悪友が絡んで進展してゆくふたり。「キミたちいくつ?」と聞きたくなるほど落ち着いたふたりの雰囲気。いっしょに泊まりに行って、あの結末って…と目を覆いたくなるほど緩やかなふたり。でも、そんなふたりのカラーがこの作品にマッチしておりました。

この作品を執筆した時、島本氏は未だ高校生ですか?高校球児が年下であることに慣れてしまったように、新生作家たちの年齢を聞いても驚かなくなった私。でも、驚かなくなった代わりに、作品を読んだときに違和感を感じるようになった。その違和感の原因はジェネレーションギャップなのか「こんちくしょう!」なのか。でも、本作にはそんな違和感は無い。すーっと、私の中に入ってきて、どこかに仕舞われて、どこかにひっそりと佇んでいる。

他の作品も読みたいと思わせる、初めての“年下の作家”。問題作家(個人的に)佐藤友哉氏とご結婚もされたようで…未だ独身の私ですが、負けてるとは決して思いませんことよ!

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2007/04/10

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』 桜庭一樹

少女七竈と七人の可愛そうな大人 Book 少女七竈と七人の可愛そうな大人

著者:桜庭 一樹
販売元:角川書店
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辻斬りによって生を受けた少女・七竈。

彼女は“たいへん遺憾ながら”美しく産まれすぎたために、諦めなくてはならないことも多かった。

そんな少女の喪失の物語。

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』と『赤朽葉家の伝説』を両手に思案すること5分。同じ“女の物語”ならば、少しライトなもので助走をつけようと、選んだのがこちらでした。あら、『Sweet Blue Age』に収録されていた「辻斬りのように」の続きじゃない?と嬉しくなってみる。

本作は「辻斬りのように」で複数の男性と関係をもった女から産まれた少女・七竈の物語。母の辻斬りは七人の男を相手にした後も、終わること無く。定年退職した祖父と定年退職した犬と、鉄道模型に囲まれて暮らす七竈。母の所業は小さな旭川では有名で(旭川はそこまで小さくないやい!というツッコミを道産子の私はしてみる。あと、北海道では県立高校ではなく道立高校と呼びます)、友だちも居ない七竈。そんな七竈の唯一の楽しみは…同じく“美しく生まれすぎた”雪風とのひととき。

父親を知らない七竈。決して美しくはなかった母親。美しかった過去を持つ雪風の父親。まるで兄妹のように似てくる雪風と七竈。好きに愛してはならないヒト…。

うぉぉぉぉ、切ない!!

まさか桜庭作品でこんな気持ちになろうとは。時代錯誤の言葉を駆使し、妖しげな雰囲気を醸し出す美少女・七竈には、腐女子として邪に好感を持ちました。その七竈の屈折した母親への想いと、雪風への想い。好きだから愛しているから、好きだからこそ愛しているからこそ、離れなくてはならないふたり。これ以上いっしょの時を過ごして、現実を目の当たりにしてしまうのが怖いから。美しいすぎるという個性を没個性とするために、旭川という生まれ育った場所から離れることを決めた七竈。

なんでしょう、私の妄想心をくすぐるのに充分な作品でございました。これまでの桜庭作品は、実はよくわからなかったのですが…本作は良いと思った。七竈の喪失の哀しみが、そうとはっきり描かれているわけでは無いのに、どしーんと伝わってきた。これは『赤朽葉家の伝説』も期待できますね!

本作は装丁のイラストも素敵で、読者のイメージ(私の場合、妄想)を助けるのに充分役立っていたと思います。七竈と雪風の美しさ…出逢いたい。

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2007/04/09

『たぶん最後の御挨拶』 東野圭吾

たぶん最後の御挨拶 Book たぶん最後の御挨拶

著者:東野 圭吾
販売元:文藝春秋
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文学賞落選記録15回、作家生活苦節20年。

晴れて直木賞作家に輝いた東野圭吾、最後のエッセイ集。

本当に最後?たぶん…最後ですよね?

東野圭吾氏のエッセイは好きです。『あの頃ぼくらはアホでした』『ちゃれんじ?』については、爆笑させていただきまして。“読者を泣かせることよりも、笑わせるほうが難しい”とは東野氏の談ですが、ご尤も。笑える読書が東野氏のエッセイ引退により、またひとつ消えてしまうのが残念でございます。

とは云いつつも、氏のエッセイにキレが無くなってきているのは確かなんですよねぇ。『さいえんす?』『夢はトリノをかけめぐる』は、ごめんなさい、あまり楽しめませんでした。そんな中での最後の御挨拶。もちろん期待は高まります。

本エッセイ集では東野氏の年譜から始まり(『あの頃~』に掲載された逸話がほとんどで…妙に宣伝が挿入されるのが気になりました)、自作紹介に(東野氏の公式HP←いつのまにやら閉鎖?してしまった、で拝見したことがあるような)映画化秘話など、これまで未収録だったものを最後にまとめた一冊。

やっぱり初期(2000年以前)に書かれたエッセイの方がおもしろい?

自作紹介は東野氏の作品を振り返るのに、かなり役立ちそうです。読み落としている作品もあるなぁ…と自分でもびっくり。因みに、私の個人的東野作品ベスト3は『秘密』『トキオ』『あの頃ぼくらは~』と、ミステリじゃないやんか!!

東野氏の会社員時代の逸話もいくつか披露されていたのですが…噂の大事件(らしい)はついに明かされぬままエッセイ界からは卒業。いつ披露してくれるかと、待ち望んでおったのですが、お眼にかかる機会は無さそうです。残念。

でも、エッセイは封印し、本業の小説書きに専念されるとのこと。私としては『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』に続く、『あなたが彼を殺した』の出版を願って。名探偵シリーズの『名探偵の使命』も読みたい!東野氏、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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2007/04/08

『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介

向日葵の咲かない夏 Book 向日葵の咲かない夏

著者:道尾 秀介
販売元:新潮社
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学校を休んだS君のために届け物をした僕が見たのは…S君の首吊死体。

S君の死の真相に“僕と妹・ミカとS君の生れ変わり”という3人組(?)が挑む。

さぁ、誰が物語を終わらせよう?

『背の眼』で美しく儚いホラー&ミステリを届けてくれた道尾秀介氏が、「このミス2007」17位に送り込んだ本作は…

グロテスク作品でございました。

「分類不能、説明不可、ネタバレ厳禁!超絶・不条理ミステリ」という帯の謳い文句が、まさにぴったり。ミステリでもあり、ホラーでもあり、怪談でもあるかもしれない。ネタバレ厳禁!の文句はさらっと無視して、当ブロ愚ではネタバレレビューと相成りますので、未読の方はご注意を。

もう、道尾氏の仕掛ける叙述トリックにひっかかりまくり!妹・ミカの言動が3歳児にしては大人過ぎる…とは思っておりましたが、まさか○○○だとは思いもよりませんでした。だって、お母さんがさ、「ミカ!ミカぁ!」って五月蝿いから…まさかミカ違いとは(しかもどっちもミカじゃない)。

S君の生れ変わりだという蜘蛛が吐く”嘘”にもやられっぱなし!嘘を吐かなかった登場人物も居なかったわけですけれども…トコお婆さんくらいか?でも、彼女もその存在自体が嘘みたいなものだからなぁ。そもそも主人公たる僕(ミチオ)自身が読者に秘密を抱えておりますからね。しかし、彼はいろんな意味で超絶だったわ。

そうそう、ミチオのフルネームは摩耶道夫とのことで。ミチオが名字であったならば、『向日葵~』のミチオが大人になって『背の眼』に登場した道尾秀介になった=だから『背の眼』で少年の声が聞こえた…みたいな妄想ネタが使えたのですが、違うようです。どうやら麻耶雄嵩へのオマージュ的名字のようですね。確かに、読了後の印象(不条理加減)なんかは麻耶作品に近かったです。

そして、作品全体に横たわるグロテスク描写!犬猫の連続虐待に始まり、死体への装飾、性的異常者、そして火事。もう、お腹いっぱいです。『向日葵~』への総合評価は☆で表すならば×4というところなのですが、あのホラー的雰囲気がもう少し薄まれば×5も点いたかもしれない。ホラーは苦手なんです。意味の無い要素は無いといえ(伏線の回収ぶりは見事です。下駄箱の鉢植えとか、百合のスミダさんとか)もうちょっと抑えた描写に徹していただけたら。ミチオが犯人(でも、偽の)を追い詰めた際なんて、小学生のミチオに本気で恐怖を感じました。道尾氏の力量故なのだと、評価は出来るのですが…。

最後に漸く家族を取り戻し、両親&ミカと親戚の家へと旅立つミチオ。その影がひとつしか無かったのは…きっと気のせいでしょう。ホラー。

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2007/04/07

『密室殺人ゲーム王手飛車取り』 歌野晶午

密室殺人ゲーム王手飛車取り Book 密室殺人ゲーム王手飛車取り

著者:歌野 晶午
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ネット上で行われる推理ゲーム。

普通の推理ゲームと違うのは…出題者が本当の殺人犯だということ。

貴方はこの問題が解けますか?

“ミステリブロ愚”の看板を下ろす日も近いな…と勘繰られるほど(誰に?←自分にだ!)ミステリから遠ざかっておりました当ブロ愚。お待たせしました、“ミステリブロ愚”再開でございます。しかも、再開一発目作品に…

祝・当たりが来ました!!

歌野晶午氏は先日『女王様と私』を読了したばかり、立て続け。でも、そんなことはさらさら気にせず、読んで良かった『密室殺人ゲーム王手飛車取り』!!

アタリ作品ハズレ作品に限らず、ミステリ読んでる時は本当に至福。初めまして!作家消化週間とかやってましたが、あのゆる~い作品群(←週間対象作家さんに失礼ですから!)の後だから、本作がより新鮮に感じられた感は否めないかも…アリガトウゴザイマス。でも、私は本当にミステリが好きなんだなぁとこの数日で実感致しました。

本作は実際に起こした(これ、ポイント)殺人事件をミステリゲームとして出題し、ネット仲間に真相を推理させるという趣向。「犯人は誰か?」を推理させるのが通常の推理ゲームですが、本作は犯人=出題者ですので「どうやって犯行を行ったか?=アリバイ崩し」「どうやって殺人現場を作ったか?=密室」「被害者の共通点はなにか?=ミッシングリンク」などが出題範囲。

このトンデモ設定がかなりツボ。ツボ入りました~ってなもんです。

ひとつひとつの事件レベルも合格レベルで、しっかりミステリファンを愉しませてくれる上に、事件毎に関係性関連性があり(例えば、チャットに参加していたはずの時間に次の出題殺人が行われていたり)「だからあの時、こいつはこうだったのか!!」と2倍愉しませてくれる出来です。

バーチャルの世界が現実世界とリンクし出した辺りからも読ませる。コロンボ(登場人物のひとり)が消えた辺りから明かされてゆく、メンバの素性。これまでのチャットの様子を覗き見ていた読者は、彼等に騙された感でいっぱいになるでしょう。カ・イ・カ・ン。

ラストの爆弾の件は「あぁ、そうくるか~」という感じで、ちょっと蛇足感ありますが、これまで挿入されてきたベイダー卿(これまた登場人物のひとり)の心情を振り返れば…頷けるかも。残されたメンバがどういう決断を下すのか…は読者に委ねましたしね。このクラスの名作は続かないからこそ素敵なのです。

もっとネタバレレビューを書きたい気持ちは抑えて。オススメ作品はネタバレせずに読んでもらうと信条とする当ブロ愚。オススメする価値ある一作。年末のミステリ商戦に、必ずや喰い込んでくる作品だと信じてオススメします。是非、どうぞ~。

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2007/04/06

『となり町戦争』 三崎亜記

となり町戦争 Book となり町戦争

著者:三崎 亜記
販売元:集英社
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知らぬ間に、ひっそりと忍び寄る…戦争の影。

決して掴むことの叶わない戦争の姿。戦争の狂気。

現実と戦争との乖離を描いた第133回直木賞候補作。

初めまして!作家、強化週間ラストは三崎亜記氏。代表作は読まない…とか云いながら超代表作に手を付けてしまいました。でも、『失われた町』も直木賞候補だし、デビューして間もないのに代表作しか残していない三崎氏。すごい。

でも、なんだかモヤモヤする~!

結局、最後まで戦争の姿を掴むことができずに終了。恒久平和を成文化した憲法を持つ唯一の国・日本。そんな平和ボケした(とか書いてますが、初めてこの“恒久平和”の概念を知ったときに鳥肌が立ちました。日本が世界に誇れる数少ないもののひとつだと思ってます。)私たちに、戦争の狂気をゆっくりと静かに語りかける一作。

おもしろい発想おもしろい設定だと思うし、三崎氏が本作でどんなことを伝えたかったのかどんなところを狙ったのかもわかるのだけれど…やっぱり物足りない。いきなり「となり町を戦争おっぱじめます!」って云われて、その戦争を主導するのがお役所で、それが行政サービスの一環ですって云われても…戦争の結果に自治体の発展が望めるようには思えないよ、どうしても。

文庫版にボーナストラックとして収録されている「別章」を読んで、その思いはさらに強くなりましたし。企業と仲良くするために、うまい言い訳つけて中央から財源を奪うために、そんなお金のにほいのする戦争。それって一体誰のため?お金のために市民(この場合、町民か)尊い命を犠牲にして、潤うのは誰だ?

いま私が書いたようなことが、今まさにこの瞬間に世界で行われているという現実。それを平和ボケした私たちに気付かせたいという主題ならば…ちょっと本作は優しすぎると思った。戦争を非現実性的なものとして感じながらも、日常生活の延長には必ず戦争があるというディレンマ。そういったものをよりリアルに感じさせたいならば、もっと直接的な表現が必要だと思います。あのやさしい緩やかな作品からは、そこまで切実な思いを感じきれなかった。残念。

終始曖昧な表現、曖昧な結末。読者がそこから何を読み取るか、どう読み取るか。読者の力を試しているかのよう。読者に委ねる姿勢をとるならば、リアルな物語展開を敷き作中にどっぷり引き込ませておいて、終焉だけを曖昧に、突き放してみせたほうが良かったのではないかと。曖昧なままでは曖昧な感覚しか残らないのではないでしょうか?

愉しい読書タイムを提供していただきました。いつもより真面目なレビューがその証拠。でも、映画化のキャスティングは微妙だと思う…。

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2007/04/05

『ランチブッフェ』 山田宗樹

ランチブッフェ ランチブッフェ

著者:山田 宗樹
販売元:小学館
Amazon.co.jpで詳細を確認する

笑いあり、涙あり、ホラーあり。

まさにランチブッフェな短編集。

ご賞味あれ。

初めまして!作家、強化週間第4弾は『嫌われ松子の一生』を代表作に持つ山田宗樹氏です。『嫌われ松子』は映画も原作も拝見していないのですが(じゃなかったら、初めまして!強化週間に登場してないって)、BONNIE PINKの“LOVE IS BUBBLE”はカラオケで必ず唄います。シャッフルのビートが素敵。

って、全然関係ないのですがカラオケのお話をさせてください。私はカラオケに行くと必ず椎名林檎嬢を唄わせていただいております。当ブロ愚のレビューが妙に旧漢字を多用するのはその所為でござい。でも、十八番はYEN TOWN BANDの“Swallowtail Butterfly”でして…と、たまには管理人情報も吐き出してみようかと思った次第です。当ブロ愚にご来場くださるミステリ好きの皆様は、どんな歌をお唄いになるのかなぁと思いまして。コメントの際には是非皆様の十八番を一曲(笑)

さて、レビューしないと。それが私の仕事だった。

『ランチブッフェ』はこれぞ短編集!という一冊。収録されている6作、どれも異なるテイストが描かれております。こういう作品集は、読了後本当に満足できる。嬉しい。

一番好みだったのは「混入」。やっぱりミステリテイストの作品がきましたか。私もまだまだ捨てたもんじゃないな。最後にブラサイト社員のふたりが推理(?)する、事件の真相。優しい推理と、切なき推理。もちろん私が支持する推理は“切なき推理”なのですが、どちらも説得力があり、山田氏はミステリもいけるんじゃないかと思ったり(既にミステリ作品があったらお許しください。私のNO調査の所為です)。

ホラーテイストの「やくそく」「山の子」も良かった。ホラー作品は苦手とする私ですが、こういうプチホラー作品を短編で読むのは思ったより愉しめるものですね。「やくそく」のラストで父親が子供の手をぎゅっと握ってやるところで、鳥肌。

ブラックユーモアたっぷりの「電脳蜃気楼」も良かったですね。コサックダンス首相がチャーミング。クラウンとベンツの元ヤンが出てきたときにはどうしようかと(読むのを止めようかと)思ったものですが、しっかり落としてくれました(でも、オチは読めちゃいました)。

恋愛テイストの「二通の手紙」も良かったし、こう考えると表題作「ランチブッフェ」以外は良作でございましいたね。でも、6作まとめて『ランチブッフェ』な出来栄えでしたので、満足満足。初めまして!強化週間で一番のヒットだったかもしれない山田宗樹氏。『嫌われ松子』も唄うばかりでなく読んでみよう観てみよう。

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2007/04/04

ドラクエ占い

「ドラクエ占い」なるものを試してみました。

親父がいなくなって3年、そして16歳の誕生日の朝を迎えた。
「まじょ。!早く起きなさい!王様がお待ちかねよ!」
身支度をさっさと済ませ、王様のいるお城に向かった。
そして程なく王の間にたどり着いた。

「おお、勇者の血を引く者、まじょ。よ。この日が来るのを待ちわびたぞ。
早速だが、悪の大魔王『エスターク』を倒してきてほしい。
旅の資金100Gを用意した。では頼んだぞ。」

あまりに理不尽だと感じはしたが、とりあえずお店に向かった。
「へい、いらっしゃい!」
店主「お!これから旅に出るまじょ。じゃないか!町の中じゃお前の噂でもちきりだよ。さぁどれにする?」
まじょ。(・・・武器を買うか・・・防具を買うか・・・100Gだしな・・・。やっぱり旅はバランスかな・・・。)
まじょ。「棍棒と布の服と薬草2個ください。ちょうど100Gですよね」
店主「う~ん・・・それでも悪くないけどちょっと非力だよな。よし、ここは応援も込めて奮発して、300Gするこのくさりがまを100Gで譲ってやるよ!これならスライムごとき一撃だぜ!」
まじょ。「武器だけじゃちょっと・・・さっき言ったのください」
結局、サービスしてくれたくさりがまを買わず、棍棒と布の服と薬草2個を買ってしまうまじょ。。
当然、くさりがまを買ったほうが得だったのだが、自分の判断が正しいと思い込んでしまうまじょ。の人柄を思わせる1シーンであった。

旅の支度を終えいよいよ町の外へでるまじょ。
モンスターが現れた、スライムが2匹だ!
まじょ。「よし、さくっと倒しちゃうぞ!えっと・・・どっちから攻撃しようか・・・な・・・」
スライムの攻撃!ビシ!まじょ。は1のダメージを受けた。
まじょ。「いてて、よし今度こそ!んで、攻撃するのはっと・・・えっと、どっちだっけ・・・」
スライムの攻撃!バシ!まじょ。は1のダメージを受けた。
まじょ。「いたた・・・・悩んでる場合じゃないぞ・・・よし攻撃だ!右のや・・いややっぱ左の・・・」
スライムの攻撃!ズビシ!痛恨の一撃だ!5のダメージを受けた。
まじょ。「いでーーー。」
こうしてまじょ。は2匹以上敵が現れた時に、攻撃するモンスターに迷ってしまい攻撃されてしまうまじょ。。
冷静に考えて行動しようとするのだが、優柔不断なまじょ。の性格が伺えた1シーンであった、だがちょっと迷いすぎのようだ。

ちょっとこのままではいけないと思ったまじょ。は、旅の仲間をルイーダの酒場で集めることにした。
酒場で色々と話を交わした結果、世界に名が轟いている僧侶と、戦闘センスに秀でた遊び人と、追っかけがついてくるイケメンダンサーと共に旅に出ることになった。

幾多の苦難を乗り越え、成長していくまじょ。。
立派な勇者として名を馳せていったわけだが、それまでに数々の名場面があった。
その中で特に思い出深いエピソードといえば・・・

「あの山の向こうの薬草があれば・・・」と村娘のお願いを何度か聞いて獲りにいったのだが、「先日覚えたベホマで治るんじゃないのだろうか・・・」と真剣に悩んだ。

仲間が死んだ時、ザオラル10回やっても生き返らなかった。

・・・語りつくす事は出来ないが、世界に名を馳せるだけの十分な活躍があったようだ。
そして旅はクライマックス、ラスボス『エスターク』の間に到着したまじょ。達。
エスターク「よくぞここまで来た。まずは誉めてやろう。ではかかってこい!」
仲間全員が攻撃していったので、それを見ておそるおそる攻撃をしにいくまじょ。
足手まといになったのは否めなかったが仲間達の果敢な攻撃により見事ラスボス「エスターク」を倒したのである。

そして世界に平和が訪れたのである。

その後のまじょ。はというと・・・
平和になったのでコレからは商売だ!と思い、トルネコにお店の開業の仕方を教えてもらう。
勇者の売る武器屋と言うことで一気に話題に上り常に満員御礼、完売必至。
しかし儲けすぎたことによりお金に目がくらみ脱税してしまう。
それが査察によりばれて御用。
囚人として余生を暮らすことになり、物語は幕を閉じた。

出演
勇者:まじょ。
制作:やん

※ドラクエな内容ですが、販売元のスクエア・エニックスとは一切関係ありません。

武器屋でのやりとりは児○清も唸るほど「正解!」。でも、スライムとの戦いでみせる優柔不断さは(きっと)ありません。スライムが現れた→問答無用で攻撃→スライムが泣いて許しを乞おうと攻撃→倒したにも関わらず攻撃→つんのめる…みたいな感じだと自分では思っているのですが…。

あっ、でも間違いなく「ベホマ」は唱えるね。悩む前に唱えるね。

世界で一番怖い言葉:パスワードが違います(by ドラクエ2)

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『ありふれた風景画』 あさのあつこ

ありふれた風景画 Book ありふれた風景画

著者:あさの あつこ
販売元:文藝春秋
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少女と少女の出逢い。

誰にも理解してもらえないと思ってた。誰にも理解されなくたって平気だと思ってた。

でも、貴女だけは理解してくれたね。だから、きっとゴールなんて無いよ。

初めまして!作家、強化週間第3弾はあさのあつこ氏です。あさの氏と云えば『バッテリー』なのですが…この強化週間では代表作は敢えて外すようにセレクトしております。代表作を読めば愉しい時間が過ごせることは確実なのですが(だからこその代表作)、代表作を読んでその作家を好きになって…他の既刊作品が合わなかったときの哀しみって大きいじゃないですか?どんどんその作家への興味関心が失われてゆくのが寂しい。だから新規開拓をするときは敢えて代表作を外して、惹かれるか惹かれないかを大まかにチェックするようにしております。

というわけで、あさのあつこ氏。想像していたよりも文章が綺麗。児童文学出身ということで、児童文学らしい平坦な(うまい表現が見つからなかったのですが、イメージ伝わるでしょうか?)文章なのかな?と勝手に想像していたのですが、甘かったようです。

少女たちの甘く儚い1年を綴った青春小説という煽り帯となっておりますが、まさか百合モノがくるとは…でも、清々しく瑞々しい百合モノでした。なんだろう、少女の内面がリアル。あぁ、自分もこんな風に世の中を斜めに見てたことあったなぁ…という懐かしさ。いまだって斜めどころか邪に世の中を眺める自分が居るのですけれども。

“ウリ”をやっていると噂される少女と、動植物の声が聞こえる魔女みたいな少女。自分をどう表現したら良いのか判らず、殻に閉じこもり外部との接触を極力避けようと試みるふたりの少女。噂ばかりが先行しているのに、それを覆そうともせずに受け入れる彼女たち。ふたりは自然に惹かれあい、運命だって変えようとする。

もやもやっとした青春小説は苦手なのですが、文章の綺麗さとリアルさでラストまであっという間に読めました。ふたりの少女は普通じゃないけれど、彼女たちの抱える悩みは思春期特有の普通の悩み。普通じゃないものを普通に見せるテクニックって、高度なのに。あさの氏、やります。

『バッテリー』はちょっと長いので、余裕があるときに読みたい。時間的にも心にも。でも、口約束じゃなくてちゃんと読むんだろうなと思わせる、あさの氏の魅力。うん、愉しみです。

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2007/04/03

『八月の路上に捨てる』 伊藤たかみ

八月の路上に捨てる Book 八月の路上に捨てる

著者:伊藤 たかみ
販売元:文藝春秋
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月が替われば九月。

九月は僕等が結婚し…離婚する月。

九月になれば変わってしまう、僕等の生活の物語。

初めまして!作家、強化週間第2弾は、第135回芥川賞を受賞した伊藤たかみ氏です。直木賞芥川賞は一切信用しておりません私。そもそも、芥川賞って純文学短編作品に贈られる賞ですよね…純文学の定義がこれだけ読書歴を重ねたってよくわかりませんもの。

さて、昨日更新致しました山田悠介氏『×ゲーム』が、酷評というよりレビューになっていないため、早々に本作のレビューをupさせていただきました。山田氏の作品と比べるのは酷というものですが、文章の深みや行間の読ませ方を心得ておりますね、伊藤たかみ氏。

伊藤たかみ氏の奥様はあの角田光代氏ということですが、角田光代氏の作品も読んだ記憶が無いやね…(カタカタカタ)ブロ愚内検索してみましたら『Sweet Blue Age』に収録の短編でお眼にかかっている模様。でも、男性として自分より成功している妻を見つめる視線というのはどうなのでしょう?作中(「八月の路上に捨てる」)で描かれていたのは…まさかリアル?

もう少し互いの努力があれば壊れなかったかもしれない関係、というのは人間生きていくなかで誰しも経験するもの。親と友人と恋人と。そんな関係の中でも“妻”は婚姻届を役所に提出したことで、一度は自分が「この人と一生を共にしてゆく」と決めた過去があることで、壊れること壊すことに多大なエネルギィが必要になる。その失われゆくエネルギィの行き場を求める主人公の寂しさや後悔が綴られた作品です。

純文学って、どうしてこうもすっきりしない終わり方を用意してくるのでしょうかね?ミステリ一辺倒だった私は、最後に名探偵が犯人を告発して幕を閉じる形式に慣れてしまっているので、この手の作品を読むと消化不良に陥ります。あやふやでやりきれない人間の心情を描いた作品って苦手。それは胸が痛むからなのかもしれませんが。それなら作者の意図を充分に汲み取れていると評価することができるのでしょうか?

でも、文章はとても綺麗で好感を持ちました。純文学を受け入れる体勢(耐性)が私にあれば、きっと諸手を挙げていることでしょう。どうやら、伊藤たかみ氏はミステリ(ホラー)テイストの作品もお書きになられている模様ですので、そちらの作品にも手を伸ばしてみようかな?と思います。

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2007/04/02

『×ゲーム』 山田悠介

×ゲーム Book ×ゲーム

著者:山田 悠介
販売元:幻冬舎
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×ゲームでマジ告白。

幼い頃の悪戯心がこんな悲惨な結果を生むだなんて…誰が想像できたものか。

さぁ、×ゲームのクジを引きなさい。

今週は初めまして!作家、強化週間です。スキスキー作家の新刊も出ないし、再読もシリーズものは企画にしたいし(←まだ懲りて無かったのか…自分!!)とにかく、新規開拓してブロ愚に幅を持たせたいという管理人心です。

さて、『リアル鬼ごっこ』で有名な山田悠介氏とも初めまして!これまで手に取らなかったきっかけはひとつです…文章が下手くそだって聞いていたもので!!その前評判どおりの作品だったのかは…レビューをお愉しみにぃ☆

『×ゲーム』は誰もが幼き頃に経験のある罰ゲーム(こちらの表記の方がしっくりくるのですが…それは若くないからか?)を主題とした、罰ゲームで苛められ続けた女の復讐劇です。その復讐の様子がホラー。ガズバーナーで右手を焼いたり、爪を剥いだり、生きたままバラバラにされたり…拷問じゃないですか、全く。

そんな拷問劇と、女にストーキングされる主人公の心理描写が主に描かれております『×ゲーム』。うーん、前評判どおり…文章が下手くそですねぇ!!主人公たちの台詞が「そんなこと口に出す奴いねーよ」的古さ。登場する刑事もステレオタイプでとにかく古い…しかも無能。いきなり「11月23日。土曜日(祝日)」という一文からスタートしたときに「(祝日)ってなんだ?わざわざ書く必要あること?ヤバイ匂いがしてきた!!」と思ったものですが…やっぱりでした。

なんだろう、中学生の作文読まされた気分です。文章に装飾とか描写とか皆無ですね。ただ起こった出来事だけが順々に記されている作品。エピローグにある仕掛けを用意しているのですが、唐突感あり。作中でもっと匂わせておいてくれないと…驚き感半減でございます。

山田氏の作品はそのホラー的設定で読ませる系なのかな?と思いましたが、『×ゲーム』はホラー(不思議感とか不安感とか)と云うより、グロテスク作品なので、選ばれる読者はかなり限定されてしまうと思います。少なくとも私はダメです。エンタメ作品とも云い難いですし。

新規開拓と云いながら、山田氏の既刊作品はきっと読まないと思う。『リアル鬼ごっこ』を越える評判の作品が登場したら…読むかもしれません。

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2007/04/01

みんなの読書癖○弥生編

お久しぶりのこの企画。当ブロ愚に設置してあるアクセスランキングを月毎にまとめて、ご来場の皆様がどんな記事に興味を持っているのか赤裸々にレポートする企画だったはずなのですが…

えーっと、すっかり忘れておりまして(爆死)

12月1月2月と忘却の彼方でした。師走は坊さんも走るからね、仕方無いっしょ!!

というわけで、3月の○ACRWEBランキング○です(す、すみませんでした…

1 ●辻村深月 99
2 『ηなのに夢のよう』 森博嗣 90
3 『図書館危機』 有川浩 72
4 ○名探偵コナン 60
5 読書癖 43
6 『震度0』 横山秀夫 42
6 『墨攻』 酒見賢一 42
8 『空の中』 有川浩 40
9 □森博嗣ブログジャック計画 35
10 十二国記 33
10 『クジラの彼』 有川浩 33

この影の薄い企画を思い出したのも、すべて今月のランキングがきっかけです。

なぜ読書癖が5位にランクインしているんだ!?

読書癖コーナーは12月に「このミス2007」の記事を更新してから一切手を加えてないというのに…謎です。ミステリです。まぁ、そのお陰で思い出せたから良しとしましょう。

さて、読書癖は横に置いておくとして、今月は辻村深月氏、森博嗣氏、有川浩氏の3強の戦いですね。3作品ランクイン(『図書館危機』『空の中』『クジラの彼』)させている有川氏が総合計ではトップでしょうか。まぁ、10位以下まで含めればダントツで森博嗣氏なのですが、なんてったって森博嗣氏はレビュー作品も多いですからね(当ブロ愚最多レビュー作家の栄光)。注目すべきは横山秀夫氏。『震度0』のレビューをupしたのなんて、3月27日ですよ?たった4日間でベスト10入りを果たすとは…これぞ大御所。新作を熱望してます。

続いては○track word○ランキングです。

 1. 辻村深月(74)
 2. 森博嗣(38)
 3. 名探偵コナン(35)
 4. かまいたちの夜(20)
 5. 震度(17)
 6. ηなのに夢のよう(16)
 7. 有川浩(15)
 7. クジラの彼(15)
 9. 綾辻行人(13)
 9. 坂木司(13)
 9. コナン(13)

相変わらずよくわからないカウント方式。合計すると1000以上のカウントなのに、上位作品でもこんなもんなのでしょうか?わからん。

さて、4位に「かまいたちの夜」がランクインしているのを見てピンクの栞やってねーじゃねぇか!と驚きを隠せなかった私。早速プレイしてみましたが、妙に萌え萌えな画像に意気消沈。10個のバッドエンドを出すのに30分かからなかったので、数ヶ月ぶりのレビューをupするのは止めました。でも、美樹本さんの「ショタ、アリマス」には私が萌えた。そうかそうかミッキーはショタ好きで透好きだったのか。「W透!!」のあの絶叫には笑かしてもらいました。どうりで「18歳以上← →18歳未満」の分かれ道で迷うことなく18歳未満に進もうとしたわけだ。

と、プチかまいたちの夜プレイ日記を開催したところで、ランキングに…って、特筆すべきとこがないなぁ。ベスト10には食い込みませんでしたが、関田涙氏を検索ワードにご来場いただいた方が結構いらっしゃいましたので、久しぶりに再読してみようかという気になりました。でも、『刹那の魔女の冒険』は読まんぞ。

では、来月も覚えておりましたら開催したいと思います、この企画。どうかな、確立はフィフティフィフティです。

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