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2007/03/22

『永遠の出口』 森絵都

永遠の出口 Book 永遠の出口

著者:森 絵都
販売元:集英社
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<永遠>という響きにめっぽう弱かった少女の大人への物語。

描かれる10代の記憶と、永遠なんて無いという虚無感。

直木賞作家・森絵都が送る青春小説。

『暗黒館』ショック冷めやらぬ私が図書館で仕入れてきた本たちは、普段の精神状態なら絶対に手に取らないであろう作品ばかり。新境地を拓きたいのだろうか…自分。

というわけで、さっそく読んでみました“普段の精神状態なら絶対に手に取らない”森絵都作品。読了後、

なぜか女の一代記を見せられた気がした

のは、きっとウッドフェアリーだと思います。

そうねぇ、“普段の精神状態なら絶対に手に取らない”ってのは云い得て妙です。やっぱり私の読書遍歴とは違うんだよなぁ。直木賞受賞作ならもしかしたら…なんてキーボードを叩こうとした指も“普通の精神状態”ではない証拠だ。違うものは違うとはっきり云える自分だったはずじゃないか!!

というわけで、中学生くらいの少年少女が読んだら良い本だと思いました。10代をとうに終えてしまった私には、この作品は痒い。しかも古い。スカート引き摺って歩くヤンキーなんて居なかったです、私の青春時代には。時代がずれてるから違うと感じるのだろうか?ということは、現代の中学生が読むともっと違うな、うんうん。

森絵都作品は本作ではじめましてなのですが、基本的にこういうスタンスの作家さんなのでしょうか?『DIVE!!』は以前から若干気になっていたのですが…『暗黒館』の次にあんな4巻モノ(文庫だと上下巻モノ)読めないです…。

基本的に青春小説ってジャンルが苦手なのかも。青春時代って一人ひとりが違う風合いでもって大切に仕舞いこんでいるものであって、それがきっと誰にとってもベストだと思うから。だから、他人の青春時代を読まされてもピンと来ないのかも。でも、爽快感のある=私が青春時代にやり残したものたちが描かれている青春小説は好きです…って、どっちなんだ、自分!!

まぁ、たまには“普段の精神状態なら絶対に手に取らない”作品を読むのも良いかな、と。

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