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2007/02/17

『Sweet Blue Age』

Sweet Blue Age Book Sweet Blue Age

著者:有川 浩,角田 光代,坂木 司,桜庭 一樹,日向 蓬,森見 登美彦,三羽 省吾
販売元:角川書店
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7人の新鋭作家が送る青春小説群。

甘く切ない物語を召し上がれ。

有川浩氏と坂木司氏、そして装丁に惹かれて手に取った本作ですが…有川氏の作品は『クジラの彼』に収録されていた春の物語ではないですか!?残念。これは、坂木氏『シンデレラ・ティース』の番外編とも云える「ホテルジューシー」に期待するしかないわ!と思ったのに…これまだ残念な出来で。ぎゃぼ。

そんながっかり模様を醸し出した本短編集でございますが、もちろん良かった作品もございます。一番良かったのは桜庭一樹氏の「辻斬りのように」でございましょうか。動物園でお馴染みの旭川市を舞台に(道産子ですので旭川はお馴染みの都市でございます)辻斬りの如く男性と関係を持つ主人公。こういう抽象的な物語は普段の私なら、もっとも苦手とする作品なのですが…他の作品がそれ以下だっただなんて、とてもじゃないけど云えない。

でも、桜庭氏の作品が良かったのはホント。名も知らぬ男性と7度の関係を持ち、最後には誰が父親かわからぬ子を孕んでしまう主人公。七竈の香りが主人公をそうさせたのか、これは七竈の呪いか。この七竈を使いたかったから舞台が旭川なのかと納得。旭川の市民の木は七竈ですからね。

あとは角田光代氏の作品が「さすが(この作品集の中で最も)ベテラン」と思わせる出来でした。しかし、こんなsweetな装丁なのに、報われた作品がひとつもないのが残念なところ(おいおい、有川氏の作品を忘れてるぜよ?)。日向蓬氏の「涙の匂い」も良かったですよ。保少年の想いが一瞬でも判り易い形で報われてくれれば、ロマンティック馬鹿な私はさらに満足だったのに。

今話題の森見登美彦氏「夜は短し歩けよ乙女」は、ごめんなさいよくわかりませんでした。もっとスマートに落ち着くかと思っていたものですから。この作品が表題作になっている単行本が売れているようですが…どんな出来なのでしょうか?ちょっとレビュー巡りをしてみようかしら。

というわけで、なにが一番良かったですか?という質問には「装丁」と断言してしまうであろう、私。どうもすみません。

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コメント

20000踏みました★

こういう複数の作家が入った本ってあんまり読んだことないです。
今度挑戦してみようかな・・・。

確かに装丁、オシャレですねw

投稿: あさり | 2007/02/18 00:38

☆あさりさん☆
20000HITを踏んでくださったのはあさりさんでしたか!あ、ありがとうございます☆
リクエスト受け付けます!と申し上げたいところなのですが、事前準備バッチリの企画が既に進行中でして…あさりさんもきっと楽しんでいただけると思いますので、これで許してくださいぃぃ。
アンソロジーは作家を新規開拓したいときなんかに好んで読むようにしてます。でも、やっぱり気に入るのは既読作家さんの作品だったりするジレンマが…。

投稿: まじょ→あさりさん | 2007/02/18 01:04

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