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2007/02/08

『QED 龍馬暗殺』 高田崇史

QED 龍馬暗殺 Book QED 龍馬暗殺

著者:高田 崇史
販売元:講談社
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またもやまたもやモアイに厄介事を頼まれてしまった奈々。

ここぞとばかりに奈々に同行する沙織。

そして、やっぱりサボタージュを繰り返すタタル。

そんな三人が平家の落人伝説の残る村に集まって…事件が起こらないわけが無い!

おさらいにならないからという理由で『ベイカー街』をとばしたくせに、『龍馬暗殺』は読むんかい!というツッコミが聞こえてきそうな今日この頃。しかも更新が疎かになっている新撰組カテゴリまで更新したことにしちゃおう!っていうんだから、浅ましい限りです。『風光る』の新刊レビューはどうした、自分。

さて、高知までやってきても殺人事件に巻き込まれるタタル&奈々コンビ。この『龍馬暗殺』で沙織とタタルは初対面ですか…将来のお兄さん候補はどうですか?沙織ちゃん。しかし、この奈々妹・沙織ちゃんですが、未だに趣味範囲が絞りきれません。もうちょっと凝り性だったならば、女タタルになれるのではないか?ってくらい、興味の幅は広いです。若いからか?

そんな龍馬フリーク沙織と共に龍馬名所巡りと楽しむ奈々…

う、うらやましい!!

私、あんまり龍馬に興味は無いんですが(やっぱり新撰組が好きです~)歴史の証言者たち(龍馬の手紙とか屏風とか)を見るのは大好きです。歴史の浅い(敢えて使う)北海道に住んでいるため、こういう歴史的重要物を見る機会が極端に少ない私。駅から自宅までの間に城があります!みたいな方、本当に羨ましく思うもの。自分の歩くこの道の上を、数百年前に○○が歩いたんだなぁ…とか思っただけで、あっという間に妄想ワールドにジャンプできるわ。というわけで、『龍馬暗殺』の中で最も心ときめいたのは、奈々&沙織の龍馬名所巡りの箇所でございました。

肝心の龍馬暗殺の真相とミステリについては…物足りないぃ。龍馬暗殺については新事実!!的衝撃が一切無かったですからね。○○が黒幕説は私も支持するところでしたし。龍馬の傷の件が新事実!に該当する箇所なのかもしれませんが、その説も既にどこかで読んだことがあったように思う。まぁ、龍馬による手(書)を一挙に見て、リアルに感じられるように作られていたことには好印象。でもね、一番最初に書かれた手だって、現代に住む私たちには読むことができなくてよ?

そして、ミステリ部分…無駄に長い!!推理パートが一切無く、殺人の事実だけが積み重ねられて、最後にタタルさんがバサッと切る…みたいな、一番つまらない作りになってるじゃないですか!!ミステリファンは真相に至るまでの過程を楽しむんですよ…。『龍馬暗殺』はQEDシリーズ第7弾でございますが、このあたりから今のQEDの問題点が出始めましたか?うーむ。

そして、なによりなにより

新撰組についての薀蓄が殆ど無いとは!!

じゃあ、新撰組カテゴリに含めるなよ…ってお叱りを受けそうですが。時代背景上、触れなくてはならない最低限のことしか書かれておりません。発売前に『龍馬暗殺』のタイトルだけ見た時には、新撰組薀蓄なら喜んで受けよう!!と一念発起したものですが…ぎゃぼ。幕末って、いまから約150年前でしかないから、書物とか結構残ってるんですよねぇ。もちろん謎も少ないわけで。そこをなんとか新しい薀蓄を捏造して披露していただきたい!頼みます、高田氏。

そういえば、『龍馬暗殺』にはタタ奈々ポイントも殆どありませんでしたね。家族(沙織)への面通しができたくらいのもんで。狐憑き時の(公衆の面前での)キス未遂くらいのもんですか?そこでズバっと、キスしちゃえば良かったのに…。あぁ、『河童伝説』でふたりの仲がどの程度進展するのか…期待できるかしら?

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