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2007/02/15

『クジラの彼』 有川浩

クジラの彼 Book クジラの彼

著者:有川 浩
販売元:角川書店
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自衛官との恋愛模様を描いた有川浩短編集。

乙女でベタ甘ラブロマ満載、キュンとなること間違いなし!

思い掛けなく有川浩氏連続レビューとなっております。有川氏、現在イチ押し。ハードカバーの新刊をここまで立て続けに購入したのは初めてかもしれません。そのくらい、乙女具合にド嵌りしております。

『クジラの彼』には6編の胸キュンストーリーが詰まっております。その内2編は『海の底』からのスピンオフ。夏木&望のこれからがとにかく気になった私としては、嬉しい限りです。って、一番どっきゅんきたのは、夏の話でも冬の話でも無く、3編目の「国防レンアイ」だったのですけれども。

「国防レンアイ」は真駒内基地に勤める自衛官同士のレンアイ模様を描いた作品。北海道生まれ北海道育ち北海道から脱出した経験は数回しか無い、という道産子丸出しの私としては、作中で三池が使う方言(?)に「今どきこんな北海道弁丸出しの奴はいねぇ」と憤りかけましたが、そんなの吹き飛ばすほどのラストに胸キュン全開。伸下がホテルに残した書置きは、もう間違いなく反則です。あんな書置き残されたら誰だって堕ちるよ。少なくとも私はその場で堕ちる。134~135頁はとにかく必見、この2頁だけで何度ときめいたか判りませんことよ。

そして「ロールアウト」のラストも良かった。それまでムカつく男筆頭だった高科が突然良い男に見えました。くそぅ、ああいう不器用でくそ真面目な男も良いわね。

もちろん夏&冬のお話もね!夏はすっかり望ちゃんの尻に轢かれちゃって。森生という望の名字には意味があるだなんて『海の底』で彼女を救った夏が、彼女の名字を代えるべくミッションに挑む胸キュンストーリー。正直、望のいちゃもんは厳しいものがある(有川氏のお言葉を借りるなら非常に面倒くさい)のですが(夏レベルの口の悪さには定評のある私)その面倒くささが気にならない夏となら、きっとうまくやってゆけると思います。なんせ、初めましてをもう一度やり直すために5年努力した女ですからね!

そして冬。冬が『海の底』であっさりと結婚してたのには度胆を抜かれましたが、潜水艦をクジラに例えるそのセンスに惹かれて付き合い始めたふたり。語彙センスを気に入るかどうかって、本当に大切なことだと思う。読書をこよなく愛する私だから、心からそう思う。どんなに素敵なストーリーを備えた作品でも、言葉選びのセンスが合わなかったらやっぱり心の奥底には残らないもの。ふとした瞬間のさりげない言葉にグッときたり、思わぬところでシンクロしたり。一生を共にしてゆく相手とは、そんなひとときを楽しみたいものです。

うわぁ、やっぱり恋愛小説のレビューって苦手だ。読み返してみて、自分でもよく判らんこと書いてる。とにかく、有川氏の言葉選びに心酔して、有川氏の提唱するベタ甘ラブロマに諸手を挙げて賛同中の私には、大満足の一冊でございました。『空の中』…早く読まなきゃ!

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コメント

こんにちは。
活字のベタ甘ラブロマを堪能しました。
恋愛小説のレビュー、苦手ですか?。
楽しく読めましたよ。
かわいくて元気が出る1冊でしたね。

投稿: 藍色 | 2007/03/01 13:54

☆藍色さん☆
こんにちは。コメントありがとうございます!
最近(実生活でも)めったにお目にかかれないベタ甘ラブロマ。うわぁ、恋したい!と思わせるそのパワーにメロメロです。
ミステリ読みの私は、本当に恋愛小説レビューは本当に苦手で。でも、楽しんで読んでいただけて良かったです。嬉しい!
またいらしてくださいね!!

投稿: まじょ→藍色さん | 2007/03/01 21:47

こんばんは。
ごめんなさい。TB未到着でした(汗)。
コメントやTB返しなどいただけたらうれしいです。

投稿: 藍色 | 2007/03/02 00:34

☆藍色さん☆
こちらからもTBさせていただきますね!
すっかり更新を怠ってまして、TB返しが遅くなりまして申し訳ないです~

投稿: まじょ→藍色さん | 2007/03/04 19:40

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