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2007/02/18

『十角館の殺人』 綾辻行人

十角館の殺人 Book 十角館の殺人

著者:綾辻 行人
販売元:講談社
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すべてはこの作品から始まった。

再び復興を始めた新本格ミステリムーブメント。

アガサ・クリスティの有名過ぎるあの作品へのオマージュをふんだんに含んだ、名作!

20000HIT有難うございます!おめでとうございます!!今回は事前コマーシャル無し・秘密裏に進めておりました、この企画。企画モノ好きのまじょ。がこの舞台で何もしないわきゃねぇ!と予想していた貴方は鋭い。

というわけで、館シリーズ連続レビュー企画の開幕でございます。私、綾辻行人氏の館シリーズを敬意を込めて「お館様」とお呼びしておりまして(戦国スキーな私の一部が命名)、このレビューの中でも「お館様」発言が何度か飛び出すことが予想されます。最初にお断りをば。

さてさて、館シリーズ第一作目にして、私の中のベスト『十角館の殺人』レビューです。今回も右サイドバーにてアンケートを同時開催しておりますので、奮ってご参加ください。この『十角館の殺人』を読んだときは衝撃受けましたねぇ。本家アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』を読んだとき以上の衝撃だったかもしれません。こ、こ、こ、こんなのアリですか?とすっかり興奮した若きまじょ。の悩み…じゃなくておもひで。

企画レビューでございますので、思い切って全作ネタバレ満載フルスロットルレビューをここに宣言致します(しかも、いきなり他シリーズのネタまで割りますので注意が必要です)が、最後に○○君が自分のニックネームが○○○であることを告白したときの電撃ったら無かったですね。江南=ドイルをさらっと明かしておくことで、○○君ならルブランだろう!とミステリファンに思い込ませるその手法にうっとり(って、○○君の伏せ字が全く活かされておりませんな)。あのニックネーム告白シーンで、私の頁を捲る手は5分程フリーズしましたもの。

それもこれも、本土での島田&江南コンビに翻弄された結果。本作は島と本土での記述を交互に織り交ぜる構成となっているのですが、うまい具合にこのふたつが絡み合っていて、島で明らかになった秘密が次の本土の場面で重要なキーポイントになっていたり…と、読み飛ばしは命取りです。もちろんその逆パターンも然り。そして、本土で島田&江南コンビが肉薄する真相とは…前年に謎の死を遂げたかの奇才建築家・中村青司が実は生きていた!というもの。

出ました、中村青司!!

この館シリーズ語る上で、決して外すことのできない人物・中村青司。十角館、水車館、迷路館…とシリーズの舞台となる館は、すべてこの中村青司の手によって生み出されました。青司がなぜこんな変人になってしまったか…は『暗黒館の殺人』に詳しいのですが、詳細は『暗黒館』レビューの際にたっぷりと!!って、さらっと『暗黒館』のネタを割ったね?

とにかく、奇才・中村青司の手によって創造された館で、次々と起こる殺人事件を描いたこの館シリーズ。シリーズ一作一作毎に異なるトリックを用いた(叙述系が多い)その心意気に惚れます。一作目『十角館』から、このクオリティだっていうんだから…他の作品に期待するなって方が無理です。

『十角館』は本家クリスティを読んだ後に読むほうが楽しめる…と個人的に思っているのですが、どうでしょう?オマージュはどんな結末をラストに持ってくるのか。期待を裏切ることの無い会心の出来です。とにかくとにかくオススメの一作。未読の方は、必ずこの『十角館』からお読みくださいますよう、お願いいたします。

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コメント

これホント驚きましたね〜 この手のを読み始めたばかりに出会った作品なんで え〜!!と
館シリーズは、最後の暗黒館がまだなんですが他を読んでるんで、レビュー楽しみにしてます 

投稿: きりり | 2007/02/18 02:46

☆きりりさん☆
本当に「度胆を抜かれる」というのはこういう状態を云うのか…と実感しましたね~。ミステリは得意じゃないという方に是非!とオススメしたい一作。でも、ミステリ好きじゃないとこの驚きは伝わり難いのか…残念。
『暗黒館』は京極夏彦氏に匹敵する「殺人を犯せる厚さ」を誇るので、いまからレビューできるのか心配です。3日くらい逃亡するかもしれません。でも、それまでにたっぷり楽しんでもらって、許してもらおうかと思ってます~。

投稿: まじょ→きりりさん | 2007/02/18 16:29

20000HITおめでとうございます。
そしてお館様レビュー楽しみです。
この小説、彼がニックネームを語る場面、まさに1行の衝撃ですよね。
そういった部分では「そして誰も~」より上ではないでしょうか。
ブログ初めの頃の記事で短いですがTBさせて頂きます。
そして投票もしておきました♪

投稿: たいりょう | 2007/02/18 17:12

☆たいりょうさん☆
飽きっぽいことでは定評のある私が、よくここまで続けてこられたなぁ…と感慨深いものがあります。それもこれも皆様のおかげ…たいりょうさん、ありがとうございます!
そんな気持ちを込めた御礼レビューですので、是非楽しんでくださいね☆
投票もありがとうございました!!

投稿: まじょ→たいりょうさん | 2007/02/18 22:52

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