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2007/02/09

『化物語(上)』 西尾維新

化物語(上) Book 化物語(上)

著者:西尾 維新
販売元:講談社
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阿良々木暦が遭遇する怪異。

それは吸血鬼となった春休みに起因する。

怪異は怪異を呼び…怪異をまとった萌え少女と暦の化け物語り。

まるで赤本のような装丁とお値段とのコストパフォーマンスが気に入らなくて、あろうことか図書館予約で済ませてしまった西尾維新作品。そのツケは下巻が先に到着するという事態を招いてくれました。合掌。ミステリブログお友達のソラチさんにお伺いしたところ、下巻から読んでも問題なさそう…とのことでしたが、無事リミット前に上巻が到着致しました。えがったえがった。

本来なら上下巻ものは一気にレビューするべきなのでしょうが、この『化物語』は短編集ですし、発売すらも一ヶ月相違があるということで、もう別々にレビューしちゃうことに致します。下巻でもしかしたらとんでもないことが起こるかもしれないし(下巻の事前知識一切無し。暦くんの吸血鬼事件と羽山委員長の猫事件が描かれていれば良いなと思ってますが、西尾維新作品でよく使われるチラリズム手法なのでしょう…きっと)。

さて、今回のテーマはタイトル通り“化け物”=吸血鬼とか猫とか蟹とか蝸牛とか猿とかが祟ってくれちゃう物語かと思いきや、上巻あとがきで西尾維新氏が語るように「本書は怪異を主軸に据えた三つの物語-では、ありません。」…なんじゃそりゃ?なお言葉ですが、長いお付き合いですからね、そのくらいではもう驚きません。でも、西尾氏の意図する「とにかく馬鹿な掛け合いに満ちた楽しげな小説」にしっかりと出来上がっていたと思います。

とにかく馬鹿な掛け合いだらけ。もちろん楽しませて頂きました。ただ、この作品で扱っているネタすべてを理解できる層って、かなり限定されていると思う。少なくとも健全に生きていらっしゃる方には楽しめない…って、自分が不健全だということを認めてしまっておりますが。かなり内角の際どいところに投げてきた感覚。この『化物語』はどこまで西尾維新の脳内に入り込めるかにかかっているような気がする。

まぁ、会話のテンポや蟹少女の毒舌を純粋に楽しめれば、それだけでハイエンドなのかもしれませんが。

私としては吸血鬼の抜け殻と化した忍ちゃんにもっとスポットが当たれば萌えれるのにと…ロリコンぶり(女が女の子に萌えることもロリコンと云うのだろうか?)を発揮しつつ。

でも忍野メメ氏の憑き物落としにも興味があって、既におまけの様相を示しつつある化け物語りも楽しい。妖怪系のお話はド嵌りしないまでも、さらっと解説書読んだりするのが好きです。あの怪異は既存のものなのか、西尾氏の妄想なのか…きっと既存のものなのだと思うのですが、本作のようにうまいこと少女たちの想い(依存)と絡めて紹介していただけると、興味も倍増効果です。

さて、それでは土曜日がエンドの『化物語(下)』に取り掛かりましょうか!

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