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2007/01/21

『図書館戦争』 有川浩

図書館戦争 Book 図書館戦争

著者:有川 浩
販売元:メディアワークス
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「メディア良化法」の施行により、読書の自由が奪われる現代。

すべての不当な検閲に反対するべく、団結する“正義の味方”それは…図書館!

武装化し、まるで軍隊化した図書館隊に現れたおバカで愛らしい女神とは?

ひっさびさに私のど真ん中きました!!!

昨日今日と、ちょっとした旅行に出ておりました私。お供に選んだ一冊は、図書館で借り受け、いまさら?本第2弾として紹介する予定だった、この『図書館戦争』だったのですが、見事にものの見事にハマりました。

往路(バスに揺られること6時間!!)ですっかりハマり、そして読み終えてしまった本作。いざ目的地に到着し、観光スポットに向かう前に私が立ち寄ったのは…本屋さん!もちろん続編の『図書館内乱』を購入するためです(次回レビューはもちろん『図書館内乱』復路で読みきりました。だって、6時間…)。

だって、オープニングもオープニング、37頁の郁(主人公)が王子様に出くわし、助けられる回想シーンでいきなり号泣ですもん。「(万引きの)汚名を着てまで君が守った。そう言われて手渡されたその本がよかった」もうこの文章読んだだけでボロボロ出てくる涙。有川浩氏は初読なのですが、無駄な装飾が削ぎ落とされたシンプルな表現にグサっときました。

って、いきなり自慰的レビューですね。自分を落ち着かせるために、ここらで『図書館戦争』の設定に触れておきましょうか。『図書館戦争』で描かれる現代は、「メディア良化法」により表現の自由が奪われた世界。公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律…というのが建前ですが、要するにヤバイものは世に出すな、超法規的検閲で取り締まっちゃうぜ!ってことです。これは、その作品がどんな意味合いを持った作品なのかなんてことは一切介しない。とにかくNGワード(懐かしい!)がその作中に含まれているか否かが焦点という、無茶苦茶な法律です。

そんな、メディア良化委員会(検閲機関の元締)と闘うために立ち上がったのが図書館。彼らは「図書館の自由法」という良化委員会に唯一対抗できる根拠法を持ち、不当な検閲から本を、本を読みたいと願う人々を守るため…武装化します。ここが最高!図書館職員として採用された者たちは、すわっ軍隊か?という研修を受ける。そして、その研修期間のうちにその戦闘能力を見出された精鋭たちは図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)という戦闘特化部隊に派遣され、大規模な銃撃戦にも参加するわけです。この特殊部隊に女性隊員として始めて配属されたのが、本作の主人公・笠原郁一士です。

郁は(上記の)王子様に助けられた経験から図書隊への就職(入隊?)を決意。いつか王子様に再会できることを願って、鬼軍曹の不当なしごきにも耐えます。その鬼軍曹…

堂上教官に激萌え!!!!

私の王子様はここに居ましたか(笑)私好みのツボがグイグイ押されます。まずねぇ、報道記者に取り囲まれる郁を助け出し、「いい子だ喋るな」と囁きかける堂上教官。大人の男に「いい子だ」とか云われたら、もうそれだけでノックアウトです。しかも、郁の頭を何度と無く撫でるその優しい手。な、撫でられてぇ。

郁の探し求める王子様は実は堂上教官で、本人以外はみんな気が付いているのに郁だけが知らぬまま…というお約束な展開も良いです。恋焦がれる王子様だとは知らずに、素の堂上教官に郁が惹かれてゆくのがまた良い。っていうか、郁じゃなくても惚れるよ。有川氏は私の好みを良くご存知で(知らんわ!)

そして、個性的なキャラクタ陣が物語をより盛り上げます。郁&堂上教官のクマ殺しコンビはもちろんのこと、森博嗣の犀川&喜多コンビを彷彿とさせる正論信者・小牧教官に、郁のライバル…でも思考回路がぶっ飛んでる(いきなり告白するか?)・手塚、おっかない豪快オヤジ・玄田に、クールビューティ情報員・柴崎。とにかく魅力的。みんな、好きだもん。

そんな6人が織りなすエンタテイメント作品『図書館戦争』。とにかくオススメ。私のど真ん中。復路で読了した『図書館内乱』も素敵作品でした。いや、年明け早々こんな作品に出逢えるなんて、私しあわせだ。

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コメント

読み始めからホントの戦争かよ!だったので、ビックリしました
堂上はいいですよ〜 たぶん笑いのツボに入って我慢するとこが、あわなかったんですよ まじょ。さんの他のレビューみてたら有川さんは自衛隊系好きなんですね〜 エビ楽しみに読みます

投稿: きりり | 2007/03/20 21:56

☆きりりさん☆
最初は「なんじゃこりゃ!?さすがライトノベル出身。なんでもありだ!!」と、バカ小説のにほいに危機感を感じたものですが、読了後はその世界観にポーっとしてしまいました。しかも妄想まで…。
あのテンポ良い会話(文章)がどうツボに入るかがポイントですよね。西尾維新的楽しみ方だわ。私はラブロマ大好きのイタイ女子なので、ど真ん中きましたが…ちょっと恥ずかしい。
図書館シリーズも次巻(4冊目)で終焉。どんな結末を持ってくるかが楽しみです。ステキ結末だった際には、是非『内乱(2巻目)』以降も挑戦くださいね♪

投稿: まじょ→きりりさん | 2007/03/21 18:22

こんにちは。
おぉっ!ここにも堂上教官に激萌えされてる方が!
ということで、やっと読みました。
立ったキャラクターたちがみんな個性的でしたね~。
レビュー読ませていただいて、酔いしれている様子が伝わってきました(笑)。
これから私も「内乱」「危機」をアップしていきますので、お気軽にトラバ・コメントくださいね。

投稿: 藍色 | 2007/04/17 10:47

☆藍色さん☆
ついに「図書館」シリーズ、突入されましたか!もうベタ甘ラブロマ満載で、たまりませんよねぇ!!!!私の基本スタイルならば、堂上より小牧の方が好みのはずなのに…あのベタ甘シチュにすっかりやれらました。たとえ卍固め決められてたって、堂上に「いい子だ喋るな」とか囁かれたら喋れません!!そして落ちてゆくんだ、きっと。
郁&堂上だけでなく、犬も歩けばラブロマに当たると云わんばかりのてんこもりシリーズですので、藍色さんも愉しんでくださいね~☆

投稿: まじょ→藍色さん | 2007/04/17 23:42

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